Wargame: Red Dragonでガチめの2on2、試合動画をアップ!

2014-04-22 17:26:32 | Wargame: EE

前回記事Wargame: Red Dragonでクラン員3人と初めて海戦で遊ぶ動画を上げたね。
ただはしゃいでるだけの動画なのに、感想をたくさんいただけて嬉しい。
今日は別のクラン員、toppoと2on2で遊んできた。


しかし、これがいつもと少し違った様相となる。
なにせ、以前にWargameで世界ランカーのクラン員 の記事でも紹介したのだけど、toppoは世界ランキング保有者であるので・・・
俺はRed Dragonが正式リリースされてから前回動画に引き続いてまだ2回目のプレイでしかないというのに、
いきなり外人コンビから、

「へい、よー、toppoじゃないか。」
「今日はmotokoはどこなんだ?やろうぜ。」


と声をかけられる。
おお、さすが、海外の強者の間で有名人なんだな・・・。
motokoはtoppoとよくコンビを組んでいる、こちらも世界ランカーである。

って待って、戦うの!?
ちょっと待って、motokoとtoppoに比べたら俺は全然ガチ勢じゃないし、
今日も軽く慣らしでプレイしてからRed Dragon用のデッキ編成でもまったり考えようかなとか思ってたのに、
俺がいる場所間違ってるよ!?

だってこの人ら、toppoとmotokoがコンビを組んでるのを知ってる上で挑戦してくるって、
明らかにガチ勢じゃん、どうみても腕前に自信がある勢じゃん。
toppoは「こいつら誰だっけなあ、強いとは限らないよ。」とか言ってるけど、
それは君ら基準でしょうよ!

俺とかpesくんとかまったりプレイヤーからしたら敵が固定メンツで連携をとってくるってだけで脅威なんだよ!
それをわざわざ世界ランカーと知って挑戦してくる連中なんて・・・。


ということで今回の戦いも動画にしてみました。
まじめ寄りな戦いなのでその様子がプレイの参考になるかもと思い、
前回と違ってノーカットなので前半と後半に分かれてます。
試合時間はちょうど30分ぐらいかな。


前半戦



後半戦



ビビりながらプレイする俺。
とりあえず士気を上げるためにセルフ鼓舞しまくり、
「俺は強い、あいつらより強い。」と自分に言い聞かせながら戦ってた。

あとtoppoがさすが付き合い長いだけあって、俺の扱い方を知ってるらしく、
よく褒めて持ち上げてくれたので調子良かったかな。
俺は褒められて伸びるタイプなので。


ちゃんとした制海権の奪い合いが初めてだったので、
主力艦の守り方や敵艦への攻撃法など、
敵チームから学ぶことが多かった。

相手が航空主兵な編成だったのでずっと制空権が危なげだったが、
それでもこちらの戦闘機部隊はよく働いてたので
決定的に空爆されまくるということは無かったし、
そのぶん地上戦で優勢だったので良い結果となった。

俺自身は戦闘機による防空と、砲兵による火力支援を
始めから最後まで作戦の中心に据えてた感じ。


緊張はしたが、こういうまじめに戦ってみるのも楽しいね!

やっぱり日本人と遊ぶのは良いことが判明

2014-04-20 15:01:07 | The Elder Scrolls Online

先日The Elder Scrolls Onlineにて、
Imoutupが何やらオプション設定を探してた。

「う~ん、ヘルメットの表示消す項目ってないのかな・・・お、あった。」

「あ~、俺が今装備してるヘルメットも格好悪いんだよなあ。どんなやつだったの?」

「いや、モヒカン隠れるじゃん。」

「・・・そうだね。」



隠す理由が俺とは違ったようです。




前回記事 でギルドKoDoKu Japanを設立したけども、
意外とTESOのゲーム内で読者さんが連絡くれるね!
みんなありがとう!

やってみてわかったのが、けっこうギルドチャットでの会話が盛んになるので、
レベル上げがなんとなくラクになったね!

俺はクエストをやりつつも同じ場所でモンスターをたくさん倒して経験値稼ぐスタイルなので、
単調作業なのでImoutupとボイチャでだべりながらが楽しかったのだけど、
ギルド設立してギルドチャットでの会話ができたことによりまたひとつ単調作業が楽しくなった。
ゲーム内チャットは外人との英語以外使わなかったので、日本語で話せる相手が増えるとやっぱり開放感が違うね。

ということでまだ孤独にプレイしてる独り身な人はどんどん来てくださいよ!
きっと彩りが加わるよ!
生産系の人は玄人メンバーから余剰資源の支援が受けられるらしいし。
女子高生とか女子大生とかOLとか主婦とかがメインターゲットのギルドだけど
一応それ以外の人も入れます。


色々な遊び方があるゲームで、景色などを見ながらが楽しいよね~、
レベリングを急いでも仕方ないよねーとかまったり派のメンバーと喋り、
レベリングを急がない同盟みたいなものも一部で結成したり。
・・・でもそういや、この週末はImoutupが山籠もりに行ってるのだけど、出発前に・・・

「俺今週末は山にいるから、俺が帰ってくるまでにレベル30にはしててね。
それでもすぐ追いついちゃうと思うし。
俺はわざわざyukkyを追い抜かさないようにセーブしてるんだからね?
わかった?返事は?」


みたいにすごい圧力をかけられたな・・・。


少なくとも俺はレベリング、多少急いだ方が良さそうです。
ものすごく後ろから背中を蹴られてる気分!
うちには鬼軍曹がいるんだな・・・。

Wargame: Red Dragonで初めての海戦を実況してみた

2014-04-19 17:38:06 | Wargame: EE

昨日、とうとう公式にリリースされたWargame: Red Dragon
今作は海戦の実装が目玉ということで、さっそくプレイしてきました!

以前にも長々と妄想記事を書いたとおり、Wargameで艦隊これくしょん
俺がかける本作の海戦への期待というのは並々ならぬものがある。
とうとうその期待が試される時がきたといったところ。

さて、初めての艦船プレイはどんな感じだったのか。
動画に撮ってきました。
クラン員と3on3です。


Wargame: Red Dragonで初めての海戦をクラン員と実況!



まあ見てもらえればわかる通り、
ほとんどユニットの戦いぶりに萌えるだけの萌え動画です。

戦いの様子としては、俺とImoutupが左翼側で初めての艦船ではしゃいでいる間、
右翼のpesくんが敵の攻勢を一身に受けて孤軍奮闘してるだけ、な感じ。
同じ戦場なのに左翼と右翼で完全に別のゲームしてた。

ちなみにぐだぐだの消耗戦となり、55分も戦ってたため、試合内容自体は大幅にカット。
なのでプレイの参考にはならない動画です、一応勝ったけども。
単に軍ヲタたちが海戦に萌えてる雰囲気をお楽しみください。


楽しかった。
今回は西側諸国同士の戦いだったので、
やはり次は是非東側諸国の海軍と戦いたい!

米軍の艦船ももっとたくさん実装して欲しいなー。
せめてアーレイ・バーク級くらいは。
この調子で艦船ユニットを増やしてもらえれば確実に艦これに勝てる!

TESOでギルド結成!KoDoKu Japan

2014-04-18 19:12:39 | The Elder Scrolls Online

今日は、みなさんにお知らせしたいことがあります。
このブログ、実は今年で9年目にもなり、たくさんの読者様に支えられてやってこれました。
寄せられるコメントを見ていると、普通に7年ぐらい前のネタや当時の活動のことを書かれたりとかして、
これだけ何年にも渡って見てくれてる人がいるというのは、とてもとても嬉しいことであります。

さて、読者の皆様はどういった手段で毎日このブログを見てくれてるのですか?
ブックマークに登録してくれて巡回してくれてる人もいるでしょう。
またはRSSによって更新を通知されて見に来てくれる人もいるでしょう。
そしてグーグルなどでゲームや軍事ワードの検索で来てくれる人もいるのでしょう。

え、グーグルさんでなんて検索してくる人が多いのかって?
それは・・・




「TESO」検索で1位になりました。
公式サイトやWIKIを抑えて勝ったぜ!!
いえい!!
ちなみに接続IPによっては2位だったりするらしいですが、それでもいえい!!
ある日のアクセス履歴でGoogleから来る人がとても多かったから調べたらこの有り様だよ!

あーっ、てことは?なに?
うちがTESOブログ業界では日本一ってこと?
WIKIより上に出るしね?
このスタートアップほやほやのビッグタイトルを調べようとする人みんなが、
うちのブログを見に来るってこと?
ほほお・・・悪くないね・・・。


コホンッ。
あー、初めましてTESO検索からくる皆さん。
自分、yukkyっつーもんです。
これでもこの業界に長くいてー、
TESOブログ業界トップ走らせてもらってるモンっす。(ガムをクチャクチャ噛みながら)
まあ、チームの仲間からはヘッドって呼ばれてるんスケド(笑)

けっこー、TESO始めるんなら、業界一位の自分と仲良くなっとくと得っつーかー。
顔が利くっつーか、まあ色々特典もあるってことじゃないすか?
「あ、自分yukkyって人と友達っすよ(笑)」って使っちゃってもいいっすよ(笑)
っつーことで、自分、これからも実力主義でやらせてもらうんで、
今後ともよろしくっすー(笑)


ああ、どうでもいいけど、うちのブログを探すにあたり、
Google検索で「ひとりであるいてく」 で検索して来てくれる人は良いんだけど、
「ひとりでいきていく yukky」 って検索するのだけはやめてくんない?
アクセス履歴でそんなのを見て、さびしいっていうか・・・。
まああまり変わんないかもしれないけど。
「ひとりでいきていく」 だけだとヒットせずにyukkyってつけてようやくヒットする辺り、
キーワードが間違ってることに気づいて欲しいです。




TESOでウィンドヘルムに来た。
我らがノルドの根源地である!!
懐かしい。
Skyrimよりも前の時代なので、おそらくストームクロークはいないのだろう。
相変わらず大きな街で人も多くて賑わっており、
入り口の橋とか大きな建造物の配置などで、
Skyrimのウィンドヘルムの面影がある。

実はこのへんはレベルが高い地方であり、
まだレベル27の俺が一人でうろつくには危ない場所である。

しかしブログから来てくれたあるレディーがエスコートしてくれたので、
「ウィンドヘルムに観光しに行きたい」というわがままを叶えてもらったわけで。
レディーにエスコートされるというのがなんともだが、
ブログ読者の女の子とデートが出来る、これがGoogle検索一位効果か!?




そして当然ここはスカイリム地方であるので、
夜になるとオーロラが出ます。
レディーと共にオーロラを見上げる。

おお・・・いいね。
この北欧っぽい感じ。
故郷に帰ってきた感ある。

俺は世界史なら中世のバイキング・サガが好きだし、
現代のスウェーデン軍もフィンランド軍も冬戦争も好きなので、
バイキングをモデルにしたノルドを選択してスカイリム地方に来るというのは、
ごく自然なプレイの流れだったのだ。
当分この辺りに住み着こうかな。




話は変わり、この間の戦争。
シロディールでアルドメリの耳長族どもがだいぶ攻め込んできてたので、
いつも通りImoutupと共に防衛出撃。
始めは大したことがなくて、「これなら抑えられるんじゃないか?」とか言いつつ城壁の上からひたすら砲撃。

しかし何十分か戦ってると、次第に相手の数が増え始め、
その圧力たるや、硫黄島防衛戦の日本軍将兵のような心境に。
だって敵の攻城兵器を1個潰してる間に10個ぐらい新しいの出てるんだもの。
物量と火力の違いが・・・。
当然、城壁は破られヒャッハーどもに虐殺され、砦は陥落し・・・。
この騒ぎはそれだけにとどまらなかった。

敵軍はその勢いのまま我が勢力下の領土に侵入し、
2つ目、3つ目と拠点を順々に落としていくではないか。
それらの防衛戦にも参加したが、もはや物量の差はいかんともしがたく。

だってここだけでも100か200かそれ以上の敵が見えるのに、
その1個の拠点守ってるうちに、別の拠点も同時に攻められて落ちてるし。
どんだけの規模で攻めてきてんのよ、多点同時突破とか、バルバロッサ作戦かよ。
攻者三倍の法則ってレベルじゃねーぞ!!




そして最奥地まで侵入され、とうとうエルダースクロールが奪われる。
奪われる瞬間めっちゃ光ってた。
こんなふうに見えるんだね、あれ・・・。

そして敵軍はエルダースクロール持ちを護衛しつつ、自国領土へと引き上げていく。
なるほど、そうやって持ち帰るのか。
ってことは道中を襲撃すれば奪還のチャンスがあるってことだな。
逃がすかあああああああああああ!!!!




このゲームのMAPは恐ろしく広い。
まっすぐ走ったとしても自国領へたどり着くのは相当の時間がかかるだろう。
その中で隙もあるだろうし、必ずやこちらにも勝機が・・・!!
なるほど、いうなればこれは大規模なCTF(キャプチャー・ザ・フラッグ)なんだな!

同じような考えの味方も多い。
みんなが奪還しようと、敵軍の前へと先回りしようとしてる。
団結してる、これならいけるんじゃないか?

敵軍はいくつかの小隊が分散行動を取り、
こちらの追撃部隊を各所で足止めしているらしい。
しかし俺らはそれに構わない、本命しか狙わない。
2度ほどごく少数のエルフと接敵したが、難なく撃破している。
最速で大将首を目指す。


敵軍、見えたぞ、追いついた!!
エルダースクロール持ちだ!!
さあ、襲撃の時間だ、殺・・・

敵の数、ちょっと多いかな。
えーと、ひーふーみー。
じゅー、にじゅー、さんじゅー。


むりwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


いや、だって明らかに100人以上いるもの、あれ。
なにあの手厚い護衛、大統領か?
この護送集団を突破しようと思ったら範馬の血を引くか
B-24編隊で絨毯爆撃でもしないとやってられない。
みんなまじめにCTFやってるなー!!!

正直、CTFということなら俺たちは元々ガチ勢クラン。
CTFで負けたことはなく、クラン戦において失点すらも覚えがない。
ついでだから当時のメンバーhukuhironemuiyokonsabaも呼んでくるかー?ハッハハー!!
とか思ってたが、そのメンツが集まったところであの人数を突破できるかは怪しいところだろう。
いやムリだろう、第一ゲーム違うし。


ちくしょう、次は勝つぞ!
アルドメリのやつらが少ない時間帯に・・・。




今日より、TESO内でギルドを作りました。
名前はKoDoKu Japan、イカス!!
国際的なゲームなので、日本ギルドってわかるようにJapanをつけたところがニクい。
北米サーバーのエボンハート陣営です。

まあどれぐらいギルドが盛り上がるかはわかりませんが、
とりあえず日本人同士のチャット場になったりとかで
まったりプレイできたらなと思います。

今回はあまりギルド活動としてはガチのPvPは考えてません。
そういうゲームでもなさそうだし。
なので参加しなければならないギルド活動とかもない感じで。
気軽に戦争行ったり観光したりして遊んでいきましょう。
ボイスチャットは必要ないです。


あまり知らないんだけど、ギルドに参加申請ってできるのかな?
まあもしそれができるならしてくれても良いし、そういう機能が見当たらないなら、
ゲーム内でyukkyに直接フレンド飛ばすとか手紙飛ばすとかしてくださいな。
あとこのブログのコメント欄に名前書いてくれてもこっちから招待送るよ。

英語オンリーで敬遠してた初心者の人とかもこれでゲームを始めやすくなったら良いな。

ウクライナ騒乱について

2014-04-16 17:45:23 | 軍事ネタ

皆様ご存知の通り、2ヶ月前より、ウクライナで騒乱が起きてる。
推移を眺めてきたが、沈静化するどころか、
今月に入ってから新しい局面を迎えてますます激化する様相を見せた。

昨年にウクライナのヤヌコヴィッチ大統領が、かねてより交渉が進んでいたEUとの連合協定の締結を見送り、
それに対して親欧米派の野党や市民が反発、今年2月に抗議デモを起こしたというのが件の始まり。
これは政府による弾圧も虚しく暴動に発展し、とうとうヤヌコヴィッチ氏は国外に逃亡せざるを得なくなった。
ヤヌコヴィッチ氏は親露派とされていた。

そのデモ集会はソチ・オリンピック開催中の出来事であり、
ロシアがオリンピックをしている隙に親露政権が暴動に倒され、
親欧米派の暫定政権が成立したというのは、
欧米の支援があったものと見ることができる。


余談だがロシアは2008年の北京・オリンピックの最中にも、
プーチン大統領が開会式に出席している隙を狙ってグルジアに奇襲攻撃を仕掛けられ、
グルジア戦争(南オセチア紛争)が勃発したのであるが、
オリンピックの度によく事件が起こる国なのだと感じる。




さてウクライナといえば、1991年のソ連崩壊によって独立した諸国のひとつで、
NATO加盟国とロシアに挟まれた位置にあることから、戦略的に極めて重要な地域であり、
冷戦終結後もNATOとロシアの間で度々論争されてきた国である。

数年前よりウクライナのEU接近、そして加盟の可能性が取りざたされており、
これがとりわけロシアにとって問題とされていた。


数年前に振り返れば、2007年にアメリカがポーランドとチェコにMD(ミサイル防衛)を配備する旨を発表。
するとロシアはそれに対して猛抗議した。
MDは戦略弾道ミサイルを撃ち落とす為のものであるので、
ロシアの目と鼻の先にそんなものを配備されては、
ロシアの戦略弾道ミサイルが封じられてしまう。

ロシアの戦略的な攻撃力を大きく減じることに成功するので、
極端な話、アメリカがロシアと戦争した場合にとても有利な要因となるのだ。
当時、当ブログでも書いたね、懐かしい。 → 緊張の欧州


もしこのMDがウクライナに配備されたら?
そしてモスクワやコーカサスにほど近いウクライナにNATO軍が配備されたら?
もはやポーランドとかチェコどころではなく、喉元にナイフである。

つまりロシアとしてはウクライナのEU接近を止めたい、
逆にNATO側はウクライナをEUに寄せることができれば大きなアドバンテージとなる。
このように今回の騒乱というのはつまるところ、西側と東側による地勢的優位の奪い合いだ。
これをもって新冷戦という人がいるのも納得するところである。


今回の騒乱と暫定政権の発足に対して、ウクライナ内のクリミア自治共和国は反発していた。
クリミア半島にあるセヴァストポリ軍港はソ連時代から、現在ではロシア海軍の黒海艦隊の母港であり、
ロシアにとって極めて重要な軍港であるので、ソ連崩壊後もウクライナより租借されていた。
なのでクリミアとロシアの関わりは深く、また住民も半数以上がロシア人であり、
ウクライナ内で最も親露的な地域であったので、クリミアは親欧米派の暫定政権を認めなかったのだ。

そして2月末よりクリミア内では謎の武装集団とやらが目撃されるようになる。
この統率された武装集団は空港や警察署、議会などを占拠し暫定政権による弾圧を阻止した。
当初ロシアは関与を否定したが、つまるところこの謎の武装集団とやらはロシア軍そのものであった。
クリミア全土がロシア軍に掌握され、住民投票が決行、その結果を以て、3月18日にクリミアはロシアに編入された。
最も重要な地域は確実に押さえたといったところだろう。


そして冒頭で今月に入りますます激化している と書いた通り、この情勢はまだ終わっていない。
ウクライナには国土を東西に分けるドニエプル川がある。
この川よりも西側か東側かで親露感情がだいぶ違うらしいのだが、東側は住民のロシア人比率も高く親露的であるのだ。
その東側に於いて数日前より、暫定政権に反発する抗議団体が警察署や空港を占拠しており、
そして親露感情が高い地域であるので、警察署員も彼らを取り締まらず署を明け渡したりしている。
彼らはAK-74などで武装し、その武器はロシアからの支援と見る向きもある。

またこの抗議団体が厄介なのは、ウクライナの前政権の警察特殊部隊ベルクートなどが混じっているようで、
もしかしたらロシア兵も紛れ込んでいる可能性もあり、いずれにせよ素人が銃を持っただけの団体ではなさそうな点である。
これに対しウクライナ暫定政権は、とうとう昨日から対テロ作戦と称して東部に対する弾圧作戦を開始、
この武装化抗議団体と各地で戦闘を展開している模様である。

もはやウクライナ軍もほとんどがロシアに寝返るかストライキを起こしており、
暫定政権の命令をほとんど聞かない状態であるのに。
感情的に考えれば当然だろう、誰がロシア軍相手に勝算の低い戦いをしたがるのか。
それでも暫定政権は極右団体を取り込み、国家親衛隊として組織し暫定的な戦闘部隊としている。
やっていることは末期的であるが、実行力が伴わなければ安定化もできないので仕方ない。


ただこれは危険な動きである。
当初ロシアはクリミアのみを編入するだけに留まり、ウクライナ本土にまでは軍を派遣しないと見られていた。
しかし先月のクリミアでの動きと同じく、弾圧からのロシア系住民保護を名目に部隊を派遣してきたら?
その大義名分を与えてしまうことになるかもしれない。

ロシア軍は現在、ウクライナとの国境に部隊を集結中であり、戦争準備ができている。
もしもこのロシア軍がウクライナに侵入した場合、NATOはどう出るのか?
静観すれば威信は地に落ち、ウクライナはロシアに編入されるか分割されるし、
もし軍事的介入を行えばロシア軍との直接対決となってしまう。
第三次世界大戦を引き起こす可能性も出てくるし、そこまで行かなくても経済的打撃は必至であり、
EU諸国がどこまで腹をくくれるかということになってくるだろう。

ロシアはウクライナの東部弾圧に軍事介入するのか?
それはまだわからないが、もし決行した場合はEU諸国とのチキンレースとなる。
そしてロシアはそのチキンレースに勝つぐらいには腹をくくっているように見える。
軍部隊の集結具合から見ても。
第一EU諸国に比べたら経済的に失うものも小さいので、ハードルが低いと見ざるをえない。


暫定政権は親欧米派とはいえ、クーデターまがいの方法で政権を奪取した。
なので感情的にロシアに肩を持つ人がいるのもわかるけど・・・
冷静に日本の国益からこの情勢を見つめれば、ロシアの勝利は喜ばしくない。

何故なら、ウクライナという地域の争奪戦に於いて強引に軍を進めるロシアに対して、
アメリカはどう出るか、中国は必ずその動向を観察しているだろう。
これでもしウクライナが混乱のままにロシアの独り勝ち状態となってしまったら、
尖閣諸島や台湾にも強引に中国軍を進める選択肢が出てくるかもしれない。
どうせアメリカは口だけで何もしないだろうという先例を作ってしまう。
アメリカ軍という抑止力が地に落ちてしまう可能性があるのだ。
それは日本にとって、防衛上大変よろしくない。

もちろんウクライナと日本は立場が違うので、一概に同じ対応を取るとも限らず、
またクリミア編入を受けて安部首相がアメリカ側に尖閣防衛義務の再確認を迫るなど、
アメリカも防衛義務を表明して中国に対して牽制はしているものの・・・。


日本としては、ウクライナはEU諸国と暫定政権が頑張ってロシアのものにならず、
けれど日露関係が接近しつつあるままに仲良くやっていけたらなというのが理想かな。
安倍ちゃんとプーチン、仲良いし。
ちなみにロシアと仲良くやってても北方領土はまずかえってこないと思います。
別記事で書くかもしれないけど、ロシア海軍の太平洋艦隊にとって北方領土の存在は重要すぎるので。
だからそれは期待しないままに交渉材料として使っていくとして、
それよりも中国を牽制する上で、アメリカからも色々引き出す上で、
ロシアと仲良くなることは日本にとって意味がある。


ウクライナ情勢は今後も注視していきたい。
このままだと内戦の一途に思える。

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