Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

BMW X1 E84 トラブル(1) ラジエーターホース破損

2023-01-19 13:24:32 | BMW E84 X1

 タイトルの「トラブル(1)」の(1)に意味はありません。(2)以降が無い事を祈ってます。今回の状況を忘れないうちに書き留めておきます。

 昨日家から30分ほど走ったところでこのアラート点灯、すぐ消える。

 しかし間も無く再点灯そして「チー」という異音が聞こえてきた(最初ラジオのノイズかと思ってラジオを消して確認)。幸いコンビニがあったので駐車場に停めさせてもらってエンジン切ってボンネットオープンすると湯気が上がっている(この時点でオワタと思った)。エンジンルーム内にクーラントと思われるお湯がとばっちっていて漏れ元を探すとラジエーターアッパーホースから。通常のエンジンやラジエーターのジョイント部ではなく途中でリングが嵌っている部分が完全に外れていた。

 この写真はその後エンジンカバーを外した時のもの。この状態だった。

 そのままはめ直そうとするが固くて入らずリングを外してから元に戻す。コンビニから水を買ってきてリザーブタンクに補充して祈るようにして再度エンジンをかけるが異音は消えない(この時点でまたオワタと思った)。JAFに電話して持ち込むのは自宅か修理工場かディーラーのどこにするか?積載の追加料金はどこだったら安いだろう?などと考えていたらしばらくすると異音が消えた(これは家まで自走できるんじゃね?と思い始める)。ちょうど外にいたコンビニの店員さんに散水ホースから空になったペットボトル3本に補充させてもらってそろりそろりと家に向かって引き返した。しかし300mほど走るとまたアラート点灯。すぐに路肩に停めて確認するとまた同じところが外れて盛大に撒き散らしていた。内圧でゴムホースが膨張して振動するエンジンからすぐに外れる。

 自走するためにはとにかくここを固定しなくてはならぬ。大きめのホースクランプか針金をきつく巻き付けるのが良いが持っておらずスマホで検索するとホームセンターまで往復で7kmある。幸い異音は治まっているしダメージは最小限にしたいので不用意に動かすのはやめよう。かつてJA22Wジムニーで同様にクーラントトラブルでオーバーヒートさせてエンジン交換になったのを思い出す。あの時も異変に気づいてすぐに止まれば被害はもっと少なかったかもしれない。ホームセンターに向かって歩き始めた。結局途中にあった100円ショップで針金とペンチを購入する事ができて歩いた距離は半分で済んだ。

 

 どうせホースは交換するのだから針金をペンチで締め上げて水補充して再スタート。コンビニ毎に止まって確認し一度だけ熱いまま不用意にエクスパンジョンタンクの蓋を緩めて噴き溢れた分だけ水を補充して何とか帰宅した。水は7本14L購入した。クーラントがずいぶん薄まったので寒波が来ている今晩は凍結しないとは思うが少し心配。

 

 状況を冷静に思い返してみる。

 ・水温が高温になった時は温度計マークのアラートが出るらしいが現れずエンジンスタート時の全点灯でもどこにあるか確認できなかった。ランプが切れている事も考えられるがクーラントが一気に抜けてすぐに対処したのでアラートが出なかったのかもしれない。

 ・外れたホースを戻して水を補充して走り出したところすぐにまた外れてクーラント不足のアラートが出た。ということは外れたらエクスパンジョンタンクの液面が下がって速やかにアラートが出る。2回とも迅速にエンジンを切るなど対処したのでエンジンのダメージは少ないかもしれない。

 ・異音は空回りしていた冷却ポンプからかもしれない。異音が治まったのは水路に水が満たされたためで特に問題は残らないかもしれない。

 、、すべて楽観的、希望的憶測だよ、、これは。針金でしばったままではいつ再発するかわからないのでラジエーターアッパーホースの交換は必要。純正部品以外でも多く販売されていて適合を確認して注文しました(確認は注文前が必須)。

 

 webで調べてBMWアッパーホース交換でのポイントをメモしておきます。

 ・ラジエーター側のホースの撤去が非常に困難。上下に溝があって同心円状にこじることはできない(ラジエーターが破損する)。どうしても外れなくて切削器具でジョイント部を切り開いた記事もあった。

 ・嵌め込むのも結構キツイという情報。シリコンオイルなどを塗ること検討する。またウォータープライヤーで引き寄せなくてはならないかもしれない。

 ・クーラントを入れる所は一番高いエア抜き十字ネジから

 ・クーラントを入れすぎるとエクスパンジョンタンクがパンクする。入れすぎ注意でゲージの指示通りに。国産車よりも圧力がかかる構造になっているらしい。

 

 作業開始。まず古いホースをはずします。エクスパンションタンクへのエア抜きホースから

カシメを回してバンドの端を見える状態にしてドライバーやニッパーを隙間に押し込んでカシメをはずず。カシメの再使用はできなさそうなのでホースバンドを買ってくる事にします。エア抜きホースは無事外れて作業領域を広げる事ができた。

続いて本命のラジエーター側を外します。ますロックワイヤーを引き上げて外してしまいます。ラジエーター側の上下に突起があるはずなのでホースを上下に揺すって外す方向に引っ張っていく。幸い少し動いている様子。少し広がったら隙間にマイナスドライバーを差し込んでこじってみる。ときどきは禁忌の捻りも加えてみる、、と外れました。

時間にして5分ほどでこれはラッキーだと思います。固着が頑固で外れないことを見越して切削器具まで用意していたのだが出番はなかった。ここがハイライトなのでよかったです。

オイルクーラー部分のジョイントを外す。この十字のエア抜きバルブがエンジン最高点なのでここからクーラント入れるべしという記事もあった。エンジン側のジョイントも問題なく外れました。

 

視界が良いのでとばっちったエンジンルームを掃除してアッパーホースの到着を待つ事にします。前回交換したパッキンはオイル漏れはない様子。クーラントとクランプ買ってこよう。

注文時に「荷物は14時から16時の間に届く」とあったので朝から作業して準備して待っていたのだが夕方になっても届かず。夜になってクロネコからのメールで到着は明日の午後になるらしい!カーポートから車は動かせないし明日の予定も狂ってしまった。。

 翌日の午後に到着しました。

送料別で6000円は純正パーツの約1/3の価格だが造りは価格相応。ホースの形状が微妙に異なっていて取り付けると折れ曲がる方向にストレスがかかる。はめ込みにくいと言われているラジエーターから装着してみます。

 

やはりキツくて素手では入らない。大きく広がるプライヤーでつかむとうまくいきました。プライヤーの開口は写真くらいは必要です。エンジン側とオイルクーラー側は素手で大丈夫。

 

エクスパンションタンクへのホースはクランプで固定します。

あとはエクスパンションタンクにクーラント補充してオイルクーラー部のエア抜きキャップを緩めてここからも補充して(結構入りました)また祈りながらエンジンかけて様子見るが問題なさそう。しばらく回して冷えたらもう一度クーラント量を確認します。

これはホースが抜けてしまった部分。フランジが欠けているようです。

 振動でフランジが破損してホースが抜けた。フランジのかけらはラジエーターの中に引っ掛かっているはず。ホースのジョイント部にOリングがある。もし固着していてジョイント部を切削して外す場合はラジエーター側の先端に傷を付けないように細心の注意が必要でもしここにダメージを与えたらラジエーター交換は避けられない。今回の交換だけの作業時間は30分位だったが掃除やクーラントの補充、エア抜き、試運転などで数時間を費やした。

 BMWディーラーでのオイル交換時に早急の交換が必要と言われていたラジエーターアッパーホースだが見事に指摘が的中した。素人目にはホースの弾力は十分にあって何が問題なのだろうと思った事はオイル交換の顛末記に書いた。問題だったのはホースのジョイント部で当時の写真を見返すとやっぱり隙間が開いていて全く見落としていた。先日の長距離運転の途中特に四国の酷道走行中や高速道路でこのトラブルが発生しなかったのは幸運以外の何者でもなかった。ディーラーでの作業は高額には違いないが純正部品と正しい手順の作業で得られる安心感と安全性は替え難いものがある。素人がDIYで楽しむ車と満足感に対価を払う車はちょっと異なった場所にある事をあらためて感じた。しばらくはペットボトルの水と針金を積んで走る事にします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

追記

 翌朝冷えている状態でクーラント量を確認するとmaxを超えていて200ccほど減らしました。

追記2

 修理して11日経過した。車を降りようとするとちょっとLLCの匂いがする。すぐにボンネットを開けるとやはり漏れている様子。ラジエーターの上の方から湯気が上がっているようにみえたが場所は特定できない。しばらく回すもやはりわからない。一時間ほど冷却させてからエクスパンジョンタンクを開けるとゲージは上限か少し超えているあたり。余剰分が減圧弁から(場所不明)排出されたのだろうか?200ccほど冷却液を抜いてもうしばらく様子を見ることにした。

翌日しばらく走り回って確認すると漏れはなく特に問題はなさそう。その翌日も問題は出ていない。

追記3

今度はこのアラートが点灯した。

  

タイヤの空気圧は確認したことがない。リセットは簡単だが空気圧の問題があれば解決してから行う。セルフのガソリンスタンドで給油して空気圧を測ってみると左後輪が低いことがわかった。他は結構高めなのでどうしようかと(抜いたほうが良いか)迷ったが結局他と同じにしてからリセットした。空気圧が減ると回転が増えるのでそれを感知するシステムらしく正常に動作して異常を知らせてくれた。現在の車では当たり前の装備なのだろうか?ちょっと調べてみるとABSの機能を使っているらしく数十年前からあるらしい。知らなかった。。タイヤの摩耗はもうしばらくは大丈夫そう。

 

後日談

 その後のレポートにも書いたが10ヶ月してラジエーターのジョイント部からクーラント漏れが見つかり結局ラジエーター、アッパーホースなどをプロの方に交換してもらった。夏に3ヶ月ほど動かさない期間があってこの作業時に破損したかその後の経年劣化でそうなったかは定かではない。素人作業で余計に問題を拡大した可能性はある。まあ命に関わらないところであれば許されるような気もするが、、ところがタイヤの空気漏れもパンクしていたことが同時期にわかって修理してもらった。高速道路に乗る直前の給油で勧められた点検で発覚した(これもレポート済み)。パンクしたまま高速を走ったらこちらは命に関わったかもしれない。小さな不具合を見逃さないようにしないといけないわけだが古い車はなにかしらの問題を抱えたながら走っていることも多い。全部抱えないでプロの視点による定期点検をうまく活用するべきだと思います。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿