Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

ZE1 インサイト IMAバッテリー交換(3最終回)

2018-09-15 20:20:40 | ハイブリッド

 2回目のIMAバッテリー交換が不調で常にIMAアラートが点灯している状態でしばらく乗っていた。アラートは点灯しているがチャージとアシスト表示はあり機能していると思われることもあった。しかしアイドリングストップしていると数秒でエンスト表示になる(どっちみち「エンスト」だろうが!とは思うが再始動しないのでこれは焦ります)。手元には取り外した20本のニッケル水素バッテリーモジュールがある。当然不具合を抱えたバッテリーだが全てがダメになっている訳ではないと信じたい。そこで現在搭載している20本と合わせて合計40本のモジュールバッテリーから20本を選別して再度搭載する事にした。

 何を基準に「選別」したらいいのだろうか?一番確実なのは専用充放電器でデータを取る事だが知識も機材もない。前回のブログにも書いたが手元にある取り外した不良バッテリーの無負荷での電圧はほとんど差はない。しかしダミーロードを使って1A程度で放電させると明らかに内部抵抗が上昇しているものがあり一応選別らしきことはできた。再度IMAバッテリーを取り外してこの方法で計測してみる事にする。
 

 前回取り外したばかりのモジュールは直後の測定では全て7V以上はあったのだが6ヶ月経過して再度測定するとほとんど4V台に下がっていた(!)1モジュールあたり単一型ニッケル水素電池6本入りなので1本あたり0.7V程度になっている。また7.5Ω負荷で放電させるとあっという間に1モジュールあたり1Vくらいまで低下する。「ニッケル水素バッテリーは1本あたり1V以下になるまで過放電してはいけない」という記述を読んだことがあるのでこれはかなりマズイ状態かと思われた。また6ヶ月程度でここまで自然放電してしまう事からもダメージを予感させる。明らかに問題ありのモジュールを除いてランク付けした。
 
 改めて(3回目)取り外したバッテリーを上記の方法でデータを取ってこちらもランク付けした。2つのランキングができてしまったのでどう組み合わせるかは迷ったが一応20本の選別が完了した。
 

 これで3回目の搭載を行なって起動すると、、

 残念ながら早々のIMAアラートが出てしまった。おまけにバッテリーアラートも出るようになってしまって状態はより悪化してしまった。バッテリーアラートはエンジンを再度始動すると大抵は消えたが一度そのままで走っていたら補機バッテリーが上がってしまって危うくJAFのお世話になるところだった。ZE1インサイトはオルタネータを搭載しておらずIMAシステムからDC-DCコンバーターで補機バッテリーを充電しているらしい。しょうがないのでバッテリーを買い換えて予備のバッテリーを積んで走る羽目になってしまった。

 ところが交換して3日目に何気にエンジン始動すると、、IMAアラートが消えてチャージが開始されている(!)一瞬目を疑ったがそのまましばらく走るとIMA機能が回復したではないか(!)

 チャージ、アシスト、アイドリングストップはするしもちろんIMAアラートは点灯しない。ではなぜ数日後に回復したのだろうか?
 やはりほとんど空のバッテリーをそのまま組み込んだのは失敗だったよう。きちんと満充電して(その前にもっときちんとデータ採ってだが)組み込むべきだった。シリーズにつながった電池が安定するまで数日かかったということか。久しぶりに胸のすく走りを味わえました。





 

 思い出深いZE1インサイトですが今回手放す事に決めました。中古車屋さんで査定してもらったらマイナス査定でまさかの出費が必要という驚きの結果でした。入手してから約90000Km乗りましたがとても印象深い車となりました。
 
 この美しい車とお別れするのは胸が痛いですが感謝とともにサヨナラしようと思います。

 長い間楽しませてくれてありがとう! 次の車の納車までのあと1週間、最後までよろしく。

 

 注意!バッテリー交換は作業中、作業後にもリスクがあり非常に危険です。安易な真似は事故につながりますので決して行わないようにしてください。