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ツキノワグマによる人身事故が、全国各地で相次いでいる。
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悲惨な死亡事故も発生しているが、クマが急に攻撃的になったのが不思議でならない。
クマは本来おとなしい動物で、人の気配がすれば逃げる習性がある。
山仕事をする人や山菜採りの人たちは、熊除けの鈴を付けてクマとの遭遇を避けている。
それでも出合い頭で襲われるのは、クマの習性が変わって人を恐れなくなったのかもしれない。
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↑2010.9撮影
鋭い牙や爪をもつクマに襲われたら、無防備な人はひとたまりもない。
あまりにも多くの人がクマの領域に入り、競ってエサの取り合いをすれば、
怒る粗暴なクマが出ても不思議ではない。
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↑クマ棚
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↑2012・11撮影
飛騨の山里に暮らしていた頃は、至近距離で4度クマに遭遇し、
足跡やクマ棚、立木に付けられた爪痕などは何度も見ている。
近所の猟師に、もしクマに出逢ったら、相手を驚かせないように、
背中を見せず後ずさりしろと教わった。
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↑2012・9撮影
クルミの木に登っていたクマに睨まれた時も、写真を撮りながら静かに後ずさりして、その場を後にした。
藪へ走り込むクマや、林道を横切るクマも見たが、いずれも近い距離で気配を感じて逃げたのだろう。
大半はこちらが気付く前に姿を消すので、クマと遭遇することはめったにない。
クマの犠牲になった人はお気の毒だが、棲息地を侵され駆除される動物たちも哀れだ。