名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

虫たちの命の営み

2012年08月29日 | セカンドルーム

  2011.9.17撮影

鎮守の森の秋祭りが近づいてくると、公民館からカンカコカンと鉦の音が聞こえてくる。
獅子舞とともに鉦打ちは、祭り行列や神様への奉納には欠かせない神事で、日が暮れると集まって練習をしている。
公民館から集落の一番はずれの家まで距離はあるが、遮るものや車などの騒音が無いので、澄んだ鉦の音がここまで届き、夏の終わりを告げているようだ。

野山や田畑の虫たちも子孫を残すために、残り少ない夏の日を精一杯生きている。
田んぼのイナゴは稲にしがみ付いて食欲旺盛なところを見せ、カマキリが稲の葉になってそれを狙っている。


2本のカマが一瞬動いたかと思うと、見事にイナゴを捕らえていた。
交尾を控えたカマキリの食欲は旺盛で、瞬く間に食べ尽くされてしまった。
交尾が終われば、オスは体の大きいメスに食べられてしまう。
可哀想だが、どうせ冬は越せないので、子を産むメスの栄養源になるのは合理的かもしれない。
用が無くなった男の末路を見るようで、なんだか身につまされる。


同じ肉食系の蜘蛛も捕食活動が活発で、家の内外にやたらに巣を張っている。
玄関先に張った蜘蛛の巣に蛾が捕まり、頭からかじられていた。


作業場の出入り口は蜘蛛の縄張りになっているのか、巣を取り払ってもすぐに新しいのを作り始める。


今朝はアブがが掛かり、羽を残してすべて食べられてしまった。
秋が深まるまで、小さな虫たちの命の営みが、ここかしこで繰り広げられる。

コメント
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