名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

框組みの引出し

2009年08月06日 | セカンドルーム

 

3日続いた夏空も、今日は台風の影響なのか、早朝から雨が降ったり止んだりしていた。
雨の合間を縫って田の草取りをしていたが、湿った空気が肌にまとわり付いて気分が悪いし、虫もたくさん出ていた。


蒸し暑さにたまりかねたユキは、水場に腹ばいになって気持ちがよさそうだ。
晴耕雨読ではないが、午後は作業場に入って、仕掛かり中の引き出しの加工に取り掛かり、ようやく塗装をする工程まで進んだ。


この引出しは、座卓の上に載っている細々とした物を収納して、座卓の下に置いて使いたいという依頼者の注文で作っていた。
置き場所を移動することもあるので、軽くて丈夫なつくりの「框組み」の技法で作った。
主に箱物の制作に使われる加工法で、縦と横の框材にほぞとほぞ穴を作って接合し、内側に溝を彫って側板や天板をはめ込む構造である。
ムクの一枚板に比べて、軽量で狂いは少ないが、やや重厚感に欠けるとも言われている。
一枚板より使う部材の数も多く、この引出しだけでもは30個ほどで、その分工程数も多くなる。
家具作りには色々な技法があるが、置く場所や用途によって、理にかなった加工法を編み出した人は偉いと思う。
引出しのめどが立ったところで、また椅子の注文を2件もらった。
ボツボツ手仕舞いをしようと思っていても、注文が入れば職人モードになって、デザインや加工法などを考えたりしている。

コメント (2)
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