京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

鑑真和上創建の唐招提寺①

2021年01月22日 08時29分00秒 | 日記
 徳融寺の後、奈良交通バスで奈良西の京にある唐招提寺に来ました。





聖武天皇が中国から招いた高僧・鑑真和上創建の寺院です。
何度の苦難の末に来日を果たした鑑真は東大寺で5年間を過ごされた後、天平勝字3年(759)この地を下賜され、戒律を学ぶ人たちの為に私寺「唐律招提」を開きました。





井上靖の小説"天平の甍"で名高い国宝の金堂です。平成12年(2000)から10年に及ぶ「金堂平成大修理」が行われて往時の姿が見事によみがえりました。
(建物だけではなく、基壇まで解体し、組み直す大がかりな修理でした。)



金堂ご本尊の盧舎那仏坐像(国宝 天平時代)です。高さ約3mの堂々とした像で、この時代特有の脱活乾漆(だっかつかんしつ)技法で制作されています。



千手観音立像(国宝 木心乾漆造り 天平時代)です。
高さ5m36cmの丈六の観音さまで、通常の42臂(ひ)の他に911本の小脇手を持たれています。制作当初は合計で千本あったと思われます。
その手には多くの持仏(じもつ)を持たれ、ひとりでも多くの人達を救済さるようとされる観音さまの慈悲を感じます。

「金堂平成大修理」の際に解体修理されています。写真で見ましたが凄い部材の数です。



薬師如来立像(国宝 木心乾漆造 天平時代)です。
昭和47年に修理が行われ、左手掌の中から3枚の古銭(和銅開珎、隆平永宝、万年通宝)が発見されました。
降平永宝は延暦15年(796)に鋳造された事からこの像の制作年代を巡り今も論争があるそうです。



金堂内は全て内陣と考えられている為に通常は立ち入ることができません。





鼓楼(国宝 鎌倉時代)
鼓楼と呼ばれていますが太鼓は無く、鑑真和上将来の仏舎利が国宝 金亀舎利塔におさめられ初層内部の厨子に安置されていた事から舎利殿とも呼ばれています。
しかし、何より5月19日に行われる"うちわまき"の方が有名ですね。

次に続きます。

(堂内の写真は絵葉書からの転載です、)




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