京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

幡枝離宮跡 圓通寺

2019年09月20日 07時40分07秒 | 日記
秋山さんで美味しい昼食を頂いた後、徒歩圏内にある「幡枝離宮跡 圓通寺」を拝観しました。(と言っても約20分ほどかかります。)







江戸時代初期の1639年に第108代天皇 後水尾天皇が離宮(別荘)としたところで遠く比叡山を借景にした素晴らしい眺望の寺院です。







帝はこの地をいたく気に入り、第二皇女であった明正天皇に天皇の位を譲られ上皇となられます。修学院離宮の完成後この幡枝離宮を禅宗寺院にすることを希望されました。

そこで1678年に霊元天皇の乳母の文英尼(ぶんえいに)を開基に迎え禅院としました。以来、皇室の祈願所として後水尾天皇以降の皇族の御位牌が御幸御殿にお祀りされています。



(比叡山を借景とした庭園のみ撮影可で、内部の撮影は禁止になっています。)

紫衣事件などで幕府の締め付けが強まる中、心のよりどころをここ幡枝離宮、修学院離宮に求めたのでしょう。

後水尾天皇の中宮は徳川二代将軍秀忠の娘(徳川和子・東福門院)で、おふたりの間には2人の皇子と6人の皇女がいますが後水尾天皇は第二皇女の興子内親王(後の明正天皇)に皇位を譲っています。
(女帝の誕生は実に600年振りの出来事です。)

仮に皇子に皇位を譲ると永代まで徳川の血統が続くのを是が非でも避けたかったのでしょう。
帝の幕府に対する意地、執念を感じざるを得ない譲位です。

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