3月18日、藤田邸跡公園を散策後、隣接している藤田美術館を訪ねました。






















藤田美術館と言えば先ず第に思い浮かべるのは国宝の曜変天目茶碗(中国・南宋)です。
令和元年(2019)4月13日~6月9日まで奈良国立博物館で開催された「国宝の殿堂 藤田美術館展」-曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき-が思い出されます。

藤田美術館のコレクションは、明治時代に活躍した実業家、藤田傳三郎と、息子の平太郎、徳次郎によって築かれました。大名旧家や寺社に伝えられてきた文化財の多くが、明治維新を機に、海外へ流出したり、国内で粗雑に扱われたりすることに傳三郎が危機感を覚えました。傳三郎は、実業家であると同時に、若い頃から両親に物数奇を戒められながらも、とうとうその性質を変えることができなかったほどの美術品愛好家でもありました。「この際、大いに美術品を蒐集し、かたわら国の宝の散逸を防ごう」と決意して蒐集に乗り出しました。美術品への想いは嗣子らがその志を受け継ぎ、「これらの国の宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではない。開館から2017年6月11日の一時閉館までの藤田美術館の建物は、明治から大正時代にかけて建てられた藤田家邸宅の蔵を改装し、展示室として再利用したものでした。邸宅のほとんどを焼失した 1945 年の大阪大空襲で幸いにも延焼を免れ、中に収められていた美術品を守り抜いた蔵でもありました。
新たな藤田美術館もまた、60 年あまり親しまれてきた “ 蔵の美術館 ” として、受け継いだ美術品を次世代へとつなぎたいと考えてい広く世に公開し、同好の友とよろこびを分かち、また、その道の研究者のための資料として活用してほしい」と、1954年に藤田美術館を開館させました。
開館から2017年6月11日の一時閉館までの藤田美術館の建物は、明治から大正時代にかけて建てられた藤田家邸宅の蔵を改装し、展示室として再利用したものでした。邸宅のほとんどを焼失した 1945 年の大阪大空襲で幸いにも延焼を免れ、中に収められていた美術品を守り抜いた蔵でもありました。
新たな藤田美術館もまた、60 年あまり親しまれてきた “ 蔵の美術館 ” として、受け継いだ美術品を次世代へとつなぎたいと考えています。(藤田美術館HPより)
「これらの国の宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではない。
藤田傳三郎の志に感銘を受けます。
美術館の入口は建替え前の蔵の入口が使われています。

チケットな無く、入口で電子決済して入館します。
展示品の撮影もフラッシュを使用しなければ可となっています。

二重切竹花入(千利休)


竹図


竹図屏風


重文 銹絵絵替角皿 (尾形乾山・光琳)



重文 銹絵絵替角皿 (尾形乾山・光琳)

舟形花入(千宗旦)


茶杓 銘 松風(千宗旦)

小倉色紙


雪中梅花小禽図

赤銅臥牛香炉


堆朱牡丹文大香合


国宝 深窓



藤田家雛人形
藤田家伝来の名品の数々、、、いい物をお持ちです。
しかも、ゆったりとスペースを空けて展示されています。
こちら藤田美術館や中之島香雪美術館、福田美術館程度の展示スペースが丁度いいですね。
ひとつひとつの展示品をじっくりと観賞することが出来ます。




観賞後は、ロビーでゆっくりとお茶と団子を頂く事も出来ます。
500円で頂けるのはバーゲンプライスです。
ここにも藤田傳三郎の精神が生かされているように思います。
展示予定によると、国宝・曜変天目茶碗は6月の一ヶ月間展示されるそうです。