京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

桂離宮畔 中村軒

2023年01月15日 07時46分00秒 | 日記
 食べる事ばかりになってしまいますが、松花堂初釜会の後に桂離宮近くにある和菓子の名店「中村軒」に来ました。




創業は明治16年(1883)と言いますから京都の和菓子店の中でも老舗中の老舗です。





昔の山陰街道沿いにあり、丹波や丹後への旅人から「かつら饅頭」は評判だったようです。

創業当時は周辺は田畑ばかりののどかな所で、農作業をされているお百姓さんの所まで届けていたのが中村軒の代表銘菓「麦代餅(むぎてもち)」です。



つぶあんを餅で包み、きな粉をまぶした素朴な菓子ですが、程よい餡の甘さとお餅、きな粉の風味がなんとも言えず美味しいです。

最近に店舗を改装され、バリアフリー化され、店内飲食スペースがぐっと広がり2階にも飲食スペースが広がりました。

下の写真は、新設された2階部分です。
カフェの様な雰囲気でおひとり様でも気軽に入れる様に窓際にはカウンター席が設けられています。

2階から見ると京町家特有の虫籠窓や坪庭の様子がよく分かります。








また、種類に限りはありますがテイクアウト専用の窓口も新設され、端末で注文する事が出来るようになっています。





案内されたのは1階のテーブル席で、改装前は畳敷きの座敷席でした。
麦代餅とお雑煮をお願いしました。





やはり京都のお雑煮は白味噌仕立てですね。
お出汁の効いた白味噌のお汁に京野菜の具材に丸餅、、、今日二杯目ですが、それぞれのお店にこだわりや個性があり、飽きないのが"京都のお雑煮"です。









お客様の高齢化の波は和菓子を扱うここ中村軒でも無視出来ない状況なのでしょう。

先程訪れた松花堂初釜会でも本席は立礼席(りゅうれいせき)でした。
時代の流れですね。