京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良国立博物館 日本庭園

2022年11月07日 09時24分00秒 | 日記
 10月29日、正倉院展を鑑賞後に博物館南側に広がる日本庭園を鑑賞しながら呈茶を頂きました。





コロナの影響で永らく中止されて来ましたが、3年ぶりに再開されていました。

鑑賞した宝物を思い出しながら、また、紅葉の始まった日本庭園を眺めながらのお抹茶は"ほっと一服"の感があります。





① 茶室・八窓席





もとは興福寺の大乗院門跡の中にあった茶室で江戸時代中期頃に建てられました。

古田織部好みの多窓式で内部は四畳台目です。

近年、傷みが激しくなりクラウドファンディングで集めた資金で修復されました。

② 利休型石燈籠



③  国東塔・南北朝時代





大分県国東半島だけに見られる特異な石塔です。

上部にお経等を納める孔(あな)が空いているのが特徴的です。

④  宝篋印塔・南北朝時代





⑤ 心字池

日本庭園にはよくある池の形です。
上から眺めると草書体の「心」の字をしています。







⑥般若寺型石燈籠





奈良・般若寺の石燈籠を基本とし、火袋に唐獅子と牡丹が、火袋の下・竿には十二支の動物、基礎石には雌雄の鹿が刻まれています。

⑦ 腰掛待合







京都・藪内家の茶室「燕庵」の腰掛を写したもので貴人席を設けL字型に造られています。


興福寺 国宝・北円堂

2022年11月07日 08時28分00秒 | 日記
 藤原氏の氏寺・興福寺境内にある北円堂は藤原不比等一周忌にあたる養老5年(721)に元明・元正天皇の二帝が長屋王に命じて建立された建物です。





興福寺境内西隅に位置していますが、境内で最も高台に位置し西側には平城京が見渡せる場所になります。
(現在では建物で見えませんが、、、)

治承4年(1180)に被災してしまいますが、承元4年(1210)に再建されます。
興福寺境内で最古の建築物で国宝に指定されています。





①国宝・弥勒菩薩坐像(鎌倉時代)

運慶を中心とする慶派仏師による造立で、運慶晩年の名作です。





② 国宝・無著菩薩立像・世親菩薩立像

5世紀頃に北インドで活躍し、法相教学を確立した無著、世親兄弟の像です。
非常にリアリティーを感じます。






③ 国宝・木心乾漆造 四天王立像

増長天と多聞天の台座の裏に延暦10年(791)に造立、弘安8年(1285)に修理した墨書が残り、平安時代初期の木心乾漆造を代表する四天王立像です。