11月22日は、京都大原へ自動車で向かいました。









京都古文化保存協会主催の秋季京都非公開文化財特別公開で来迎院の塔頭の蓮生院(れんじょういん)が今月末まで初公開されています。
野面積みの石垣で囲まれた境内の入口には医薬門がどっしりとその存在感を示しています。
客殿は明治初期に梶井政所(現三千院門跡)で御座所だった建物です。
客殿の南側には東西に十畳の部屋があり、西の部屋を「上段の間」として梶井宮法親王が使われ、東の部屋を「下の間」として来迎院長老(住職)が使われていたようです。

部屋には今、泉屋博古館で特別展が行われている木島櫻谷筆の屏風が公開されています。
庭園の意匠は東西で異なる構成となっています。

西半分は「契心園」と呼ばれる池泉鑑賞式庭園で滝は声明と関係の深い「音無の滝」を模したものと言われています。
一方の東半分は大小30個程の石を据えた石庭です。
この石組は開山良忍上人を羅漢が出現して出迎えたとの故事を具現化した庭園と考えられているそうです。
また、堂内の一室には毘沙門天と吉祥天、善膩師童子が三尊形式でお厨子にお祀りされています。(写真はありません)
医薬門からは撮影禁止だったので内部の写真は"拝観の手引"から転載させて頂きました。

御朱印を授与して頂き、次に来迎院へと向かいます。