京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

護王神社

2021年05月14日 05時44分00秒 | 日記
 久しぶりに京都の記事です。

京都御苑の西に鎮座される護王神社は和気清麻呂公命と和気広虫姫命をご祭神とされる神社です。




ご由緒については江戸時代嘉永7年(1874)に孝明天皇は清麻呂公の功績を讃え「正一位護王大明神」の神階と神号を授けられました。

孝明帝の後を継いだ明治天皇の勅命で現在地に創建されたのが護王神社です。
奈良時代末期に皇位に就こうとした弓削道鏡の野望を阻止し連綿と続く皇統を守った事が功績が評価されたのでしょう。

また、姉君の広虫姫は戦乱で孤児となった子供達を自分の養子として育てられたと伝わります。





境内の至る所には猪がお祀りされています。
拝殿前にも雌雄一対の「狛いのしし」が御本殿をお護りしています。



清麻呂公が九州宇佐への道中に災難に遭われ、その際に300頭もの猪が清麻呂公を護りしたとの「日本後記」の記述により神社では「霊猪」とされています。







境内の北側には「和気清麻呂公像」が建っています。
平成10年に和気清麻呂公1200年祭に建立された像で御所の方角を向かれ、今も皇室をお護りしているかのようです。



和気清麻呂公像の後ろには大きな国歌の「君が代」の歌詞にも謳われる「さざれ石」があります。
多くの神社にもありますが護王神社のは高さ2m、幅3mもの巨大さです。





護王神社を烏丸通沿いに南に進むと西側に"大丸ビラ"があります。

昭和7年(1932)に当時大丸社長の下村正太郎の邸宅として建てられました。
設計はヴォーリズ事務所、施工は清水組です。

鉄筋コンクリート造の三階建で外部に部材が出ているハーフティンバーのバランスが美しい建物です。

当時の洋館でも日本的に洗練されたチューター様式でまとめられ、昭和59年には国の登録有形文化財に指定されています。

今まで一般に公開された事は無く、一度は見学したい建物のひとつです。
是非、公開して欲しいものです。