奈良西の京にあり薬師寺は世界文化遺産に指定される奈良の代表的な寺院です。
北門から入ると解体修理を終えた国宝の東塔が見えて来ます。
ご由緒については天武天皇により680年に発願され次の持統天皇によりご本尊が607年に開眼し、さらに文武天皇の御代に飛鳥の地に堂宇が完成しています。
その後の平城宮遷都により718年に現在地に移されました。
国宝・東塔です。
明治にはフェノロサにより"凍れる音楽"と呼ばれた東塔は、現在地に移されて以来、唯一残っている白鳳時代建物です。
基壇の沈下や塔を貫く心柱の虫害や腐食で中が空洞になっている事が判明し、平成21年から約1世紀ぶりの本格的が修復に入りました。
地盤が軟弱な為にコンクリートで補強し、その上に元の基壇を戻して工事が進みました。
その結果、基壇の高さが約60cm高くなったそうです。
基壇の補強を終え、上部の建物が組み立てられました。
平成21年から行われた平成の大修理は12年もの歳月の下、昨年の春に完成しましたが、コロナウィルス拡散の影響で落慶法要が出来ずに1年を迎え、法要に先立ち3月1日から初層の公開が行われています。
期間は来年令和4年1月16日までの予定です。
1300年間、塔の最上部にあった水煙も地上に降ろされ、今回の修復で新調され水煙と交代しました。
場所は平成29年に再建された食堂です、
何故かこちらだけは撮影可でした。
故髙田好胤管主が始められた白鳳伽藍の再建事業。
写経勧進で資金を集めらた精神は今も薬師寺に息づいています。