東寺の始まりは都が延暦13年(794)平安京へと遷都された2年後に造営が始まった官寺です。




























弘仁14年(823)に嵯峨天皇より弘法大師空海に下賜されます。

国宝の金堂です。
今の金堂は豊臣秀頼の発願、片桐且元を奉行に慶長8年(1603)に完成した桃山時代を代表する建築物です。

内部には薬師三尊がお祀りされ、薬師如来坐像の台座の周りには十二神将がお祀りされています。共に重要文化財です。

重文の講堂です。
弘法大師空海が真っ先に建設に取り掛かったのが講堂です。



内部には大日如来を中心にした立体曼荼羅と言われる真言宗密教の世界観が諸仏により表現されています。
15躰の仏像の内、10躰が国宝です。


また、内陣を御守りする四天王像、帝釈天像、梵天像の6躰も国宝です。


国宝の五重塔です。
京都タワーと並び京都のランドマーク的な存在です。
現在の建物は五代目で正保元年(1644)徳川家光による寄進で建設され、相輪までの高さは約55mあります。

初層内部には心柱を大日如来に見立てた五智如来の世界観が表されています。




境内にある国宝の大師堂です。
最近に屋根の葺き替えが終わっています。
もとは弘法大師空海の住房で内部には空海の念持仏と言われる国宝の不動明王像と国宝の弘法大師造営が安置されていますが不動明王像は秘仏で今まで公開された事はありません。



この後、東寺の宝物館を見学し、西側を散策しました。


平安京の入口に当たる羅城門跡です。
今は公園になっていて石碑以外には当時の痕跡は全くありません。

羅城門の楼上にお祀りされていたと言われる国宝の兜跋(とばつ)毘沙門天立像です。



さらに西側には西寺跡があります。
東寺が弘法大師に下賜されたとほぼ同時期に守敏に下賜されましたが衰退し、今は公園となり石碑と数個の伽藍石が残るのみです。
なお、諸堂内部、仏像の写真は絵葉書及びネットからの転載です。