昭和10年(1935)に当時の文部省の国宝保存事業の一環として、美術品写真で有名な便利堂が法隆寺金堂壁画12面を撮影しました。
しかし、昭和24年(1949)の火災で惜しくも金堂壁画は焼損してしまいました。
修復工事の漏電が原因と言われています。
この悲しい出来事をきっかけに文化財保護法が制定されました。
現在は法隆寺の収蔵庫で焼けた柱と共に保管され、一般に公開されたことはありません。
しかし、最近になり公開の機運が高まり検討されているようです。
今回公開されるガラス写真は往時の壁画を伝える資料価値が認められ、平成27年に国の重要文化財に指定されました。