京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019京の庭講座〈池泉の庭〉鹿苑寺金閣

2019年02月02日 13時30分46秒 | 日記
さて、今日の後半は臨済宗相国寺派の山外塔頭 鹿苑寺金閣です。講師は京都市緑化協会顧問の吉田昌弘先生です。13時30分の再集合の後、境内を巡ります。







去年の台風21号の影響がまだ、境内のあちらこちらに残っています。
園路を歩くとすぐに舎利殿「金閣」が現れます。
京都市内に積雪があると、ここからの映像がよくニュースになります。







金閣の見どころのひとつは金閣の前に拡がる鏡湖池です。護岸の構成、石の配置、葦原島に生える赤松、島の数々、、、一度、金閣の上から地割りを見てみたいものです。この日は、天気にも恵まれ、舎利殿の金色と青い空、赤松の緑、鏡湖池に映り込む舎利殿とが素晴らしい絵を見せてくれました。義満もこの光景を目にし、「日本国王」を自認したんでしょう!

三代将軍義満の時が、室町幕府が最も権力を誇っていた時代で鏡湖池にある畠山石、細川石、赤松石など名石の数々は、この北山殿造営時に各守護大名から寄進されたものです。

園路を北に行くと、もうひとつの見どころのひとつ、龍門滝があります。





鯉が滝を登ると龍になると言われる中国の故事「登龍門」に因んだ鯉魚石が置かれています。
天龍寺の夢想疎石作庭の曹源池庭園にも、龍門滝の枯滝がありますが、こちらの方が近くで見れて、滝を登る鯉(鯉魚石)がよくわかります。舎利殿(金閣)だけではなく、もっと感心を持たれていいスポットです。







境内の高台にある「夕佳亭」は江戸時代の茶道家・金森宗和が好んだ数寄屋造りの茶席で夕日に映える金閣が殊に佳い(ことによろしい)から名付けられました。正面の床柱が南天です。





不動堂に祀られる本尊は弘法大師空海作と伝わる石不動明王で秘仏ですが毎年、節分と8月16日に開扉されます。

久しぶりに鹿苑寺金閣を巡り、しかも、イヤホンガイドで吉田先生の解説を聞きながらでしたので新たな発見もあり、とても有意義な庭園講座でした。

吉田昌弘先生、京都市緑化協会の竹本さん ありがとうございました。