山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

Takuya of all trades

2010-04-08 01:15:59 | 日記
今日は、皆さんこのことについて書いておられると思います。
ジャイアンツの木村拓也コーチが亡くなったことです。
享年37歳、昨シーズン現役引退し、コーチ就任1年目のシーズン開始当初に、グラウンド上でくも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となりました。
いろんなところでいろんな人がこのことについていろんなことを言われていると思いますが、僕が現役時代の木村選手についてすごいと思ったことは、彼はアテネ・オリンピックで日本代表に選ばれていることです。
木村選手は現役時代しばしばユーティリティー・プレーヤー(utility player)と呼ばれていました。
ユーティリティー・プレーヤーとは、いろいろな役割をこなすことができる選手のこと、野球で言うといろいろな守備や打順に適した役を的確にこなせる力を持つ選手です。
登録選手数に限りがあるオリンピックのような大会では、何でもできる木村選手のような存在が大切なのです。
英語のことわざでは、Jack of all trades masters none.(何でもできる人は、何もマスターしない。)というものがあります。日本語で近いフレーズは、「器用貧乏」や「多芸は無芸」です。
もちろん、何か一芸に秀でることはとても素晴らしいことです。
組織の中には、そのような存在も必要でしょう。
でも、一芸に秀でる人ばかりの集合体では、その組織はけっしてうまく機能することはないと思います。
それは、「○○しかできない」人の集まりになりかねないからです。
組織には必ず「何でも屋」的な存在が必要なのです。
現役時代の木村選手は、そんな存在でした。
僕としては、自分の専門という狭いからに閉じこもらず、何でもできる存在になりたいと思います。

以前(昨年9月23日)、書いたとおり、僕は野球が好きです。
野球というスポーツ自体も好きですが、野球や選手の生き様から人生が見えたり、自分の人生を考え直すきっかけを与えてくれることも好きな理由の一つです。

今回の木村コーチの逝去に際し、僕は上記のように、組織の中には、いろんな仕事をこなせる存在が必要なことをあらためて考えました。

末筆になりますが、木村コーチのご冥福をお祈りいたします。

僕自身も、健康には気をつけなくてはならないということも再認識しました。


コメント
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