森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「ホテルデルーナ~月明りの恋人~」

2023-04-17 13:42:09 | 海外ドラマ

韓国ドラマ「怪物」を見終わってしまって、ヨ・ジングとシン・ハギュンのロスになり、何かないかと思ったら、姉がこの作品を勧めてくれました。

「怪物」の感想が、自分でも追記した方がいいんじゃないかと思うくらいあっさりとしてしまったのは、実は続けて見て、そして見終わってしまった「ホテルデルーナ」の余韻に浸りきっていたからでした。

またもwowow様からあらすじをお借りしました。

『<ストーリー>
生前のさまざまな事情を抱えた幽霊だけが泊まることができる「ホテル・デルーナ」は、明洞のど真ん中に位置し、一見するとボロボロに見えるが、幽霊にとっては最高級のホテルだった。疑い深く、気難しい性格のホテルのオーナー、チャン・マンウォル(IU)は、過去の剣士だったころに犯した罪によって呪いをかけられ、1000年もの間、幽霊を相手に働くことを余儀なくされていた。
エリートホテリエのク・チャンソン(ヨ・ジング)は、父親が20年前に交わした約束により、マンウォルからデルーナで働くよう迫られていた。拒否していたク・チャンソンだったが、デルーナで働くことを決意し、マンウォルとともに幽霊のおもてなしをしていくのだが…。』

このドラマも、全16話。

幹をなすマンウォルの過去の秘密と彼女の未来の物語以外にも、織り込まれるエピソードがいちいち胸に突き刺さり、瞳を濡らしながら見ていました。

私は特に、深いエピソードではなかったのに、亡くなってしまった主人のそばを離れずに、主人の後を追ってしまったワンコのお話に滂沱の涙でした。マゴ神の助けにより、いつでも外に行けたのに、そのそばを離れず死んだのです。そして主人とワンコは共に天国行きの車に乗っていきました。

こういうワンコを「星守る犬」っていうんですよね‥‥って、その言葉を言っただけで、あの映画が蘇ってきて、また泣いてしまう私。

エピソードで泣くようになってしまったのは、このお話がきっかけだったかもしれません。

まあ、こんな風に様々なエピソードがたくさんありましたが、そのエピソードもデルーナの従業員の恨みを晴らしたり、友人の悲劇やシリアルキラーのサスペンスもあったり多方面に渡っていて飽きることがありませんでした。なんか貞子っぽいのも出てくるし(笑)

それでもやはりメインのチャン・マンウォルを1300年デルーナに縛り付けてしまった、その過去の物語が一番で、本当に切なくて哀しくて、そして素敵です。

その1300年の恨みを買ってしまった、想い人コ・チョンミョンをイ・ドヒョンが演じましたが、この人も素敵な人なんですよね。

 

このドラマはアメリカでリメイクされるそうですね。じゃあ、日本でも・・・・。

でもね、意外と日本って、ファンタジー系のものって視聴率取れないし、こういうのって韓国の方が得意だと思うんです。それに韓国ドラマのセリフを日本の俳優さんが日本語でほぼ変わらずに言うとするじゃないですか。

耐えられない!!

恥ずかしくなっちゃって(笑)

韓国ドラマに嵌るっていうのは、ある種の異文化に触れるって感じもします(笑)(笑)

 

でもでもその異文化の物語素敵でした。近頃ドライアイに悩まされている方、生活にロマンチック不足な方にお勧めできるお話です。

 

以下はネタバレ全開の感想です。

 

ラストのシーンに「えっ、なに、これ変じゃない。」となり、そしてED後のシーンで驚いて、思わず検索してしまいました。

(ニューヨークの?)公園のベンチに座っているク・チャンソンの所に、数年前に三途の川を渡っていったチャン・マンウォルが表れます。

「思ったより早かったね。」

「待ってると思って急いだの。」

と、二人は寄り添って、幸せそうな微笑みを浮かべて終わりです。

幸せなハッピーエンド・・・・。

でもこの時私が思ったのは、

えっーーー。こんな素敵なお話だったのに、最後にめちゃくちゃにされた感じでいやだわ。だったのです。辻褄が合わないお話は嫌いですから。

でもシナリオを書いたホン姉妹によれば、これはク・チャンソンの幸せな妄想なのですって。

凄く納得しました。そうじゃなくちゃね。

 

私だって妄想しましたよ。

いつか来世で出会う二人。未来の都市の片隅で、二人は偶然出会い・・・ってね。

でもチャン・マンウォルはチャン・マンウォルではなく、ク・チャンソンはク・チャンソンではないはず。

いや、運命は、彼らにたまたま同じ名前を付けるとか・・・ねっ。それは私の幸せな妄想。

 

だけど、ホン姉妹によると、二人の別れる運命は決まっていて、最後シーンはおまけの視聴者サービスのようなものだったらしいです。

だけど私、そのシーンが本当に幸せそうで、それがク・チャンソンの妄想だったかと思うと、逆に切なさが増してまたも涙があふれてしまったのです・・・・が、ED後のド派手な「ホテルブルームーン」のシーンにまたもびっくり仰天。

私はほとんど韓流スターのことを知らない人なので、やっぱり調べちゃいましたよ。

最後に出てきた人は、キム・スヒョンと言う俳優さんで、まだ未見ですが「太陽を抱く月」の主演をした人なんですね。その時の子役が、なんとヨ・ジングなんですね。

そう言えば、このドラマの中でも「后妃になった女」でしたっけ ?

そんなタイトルのドラマの撮影風景が出てきて、ヨ・ジングが「王になった男」の主演だったことを思い出し、笑ってしまいました^^

 

あと少しだけ書かせてくださいね。

チャン・マンウォルを1300年、蛍の姿で見守り続けたコ・チョンミョン。ああ、それも切ない。だけど橋を渡っていく彼の誘いの手を、チャン・マンウォルは取らずク・チャンソンのもとに帰ってきます。つかの間の時間のために。

またも私は思ってしまいました。

ああ。コ・チョンミョン、かわいそうって。

だけどその後に、1300年前に死にかけていた少女チャン・マンウォルを助けたのが誰なのかが分かります。彼女がずっと首に巻いていたスカーフを渡し、「月の宿」の存在を教え、両親の死を慰めたのが前世の少年ク・チャンソンだったのでした。

二人の縁は、1300年の時を経て引き合わせ、そして愛し合ったのです。

二人はきっと、100年後かもしれないし、または1000年後かもしれませんが、いつかまた出会い幸せになることでしょう。(と、信じたいです。)

 

また最後に感じたのは、あの長い長い川を渡っていく橋、素敵だなと思いましたが、あのさびなどの補修はいつ誰がするんだろうって思ってた……じゃなくて、言いたいのはそこではなく、

橋を渡るまでに今生の記憶を、すべて忘れていくというところに感動しました。

苦しみも憎しみも失敗も、みんなみんな忘れていくのです。確かに愛した人も頑張ってやり切った事も、成功の喜びも忘れてしまうのかもしれません。

だけど橋を一人で渡っていくマンウォルの顔は、何かに魂がいっぱい満たされているような感じで、晴れ晴れとしていました。

そしてかっこ良かったです。

冒頭の、一人寂しく荒野を行くマンウォルとは大違いでしたね。

 

今度こそ最後の感想です。

私、食道楽って、昔からあまり好きじゃなかったんです。ちょっと友達に付き合ってと言う感じで今まで来たのですが、マンウォルを見ていたら「食道楽」って言うのも楽しいかなって思えてきました。💛 ちょっと危険な感想かもしれません(笑)

 

ちょっと長く熱く書いてしまいました(;^_^A

お読みくださりありがとうございました。

 

しかし韓国ドラマは、確かに沼。

次は「絶対彼氏」を見ようかなと思ったけれど、これ、奥様、40話もあるザますよ~。

これしばらくは、手を付けないようにするザます。

恐ろしいザます。

って、ザますって何でしょう。恐ろしさのあまり言葉も変に。

とりあえずやることをやり、読むべきものを読み、学ぶべきものを学び、見ようと思った映画などを見てから、この沼に戻ってくることにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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