
お名前はすべて敬称略で書かせていただいてます。
2024年7月 PARCO劇場にて宮沢りえ主演で上演された「オーランド」を、wowowのオンデマンドで観ました。
そのあらすじは、HPからお借りしました。
<あらすじ>
16世紀イングランドに生まれたオーランドは、エリザベス女王やあらゆる女性を魅了する美貌の持ち主。貴族でありながら、樫の木の下で気ままに夢を見て、詩を書くことを好む青年である。
ある日、恋に落ちたロシア大使の姪・サーシャからは手ひどい裏切りにあい、傷心から詩の手ほどきを受けようと招いた詩人のニックには自信作を酷評される。ルーマニアの皇女・ハリエットからは激しいアプローチを受け、それに辟易したオーランドは逃げるように外交官としてトルコに渡る。
忙しい政務の中で、オーランドの心はバルコニーから見える、身分も肩書きもない自分自身として生きるジプシーの暮らしの中にあった。
ある晩、外交官としての功績をたたえられた祝いの宴の後、オーランドは昏睡状態に陥る。暴動の中も眠り続け、7日目に目を覚ますと、女性の身体になっていることに気付く。
今まで男性として生きてきた自分と、女性の身体を持ち女性として扱われる自分、そのギャップに戸惑いながらも、オーランドは今まで捉え損ねていた世界がよりはっきりと見えるようになったと感じていた。
16世紀から20世紀まで、時代を超えて、たくさんの人との出会い、別れを通じて、生き方を探し続け、詩に紡いできたオーランド。最後に見つけた真実の「わたし」の姿とは・・・。
そのあらすじにもあるように、オーランドはとっても美しい青年です。その美しさからエリザベス女王にも気に入られ、要職の座も得て、望んでもいないのに権力さえも手に入ってしまうのでした。
が、深い昏睡のあとに目が覚めるとオーランドは女性。
この物語は、単に男性が女性になってしまうと言う奇をてらったものではなくて、ゆえにコメディでもなく、いたって大真面目な作品です。
なんたって原作が「ヴァージニア・ウルフ」ですから。
と、ここまで書いて、数時間が経ってしまいました。
と言うのは・・・・・
ちょっと話が大幅に逸れますが、「ヴァージニア」と聞くと、なぜか私は「倉橋由美子」を思い出します。学生時代(はるか遠い昔(/_;))にかなり好きで彼女の作品を読みました。彼女の作品の中に「ヴァージニア」と言うのがあるからです。久しく離れてしまうと、「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」を書いたのも彼女だったような気がしてしまいますが、別の方の作品で、彼女のそれも全くウルフとは関係のないものだったのですよね。
それでも何かその影響だったのか、ヴァージニア・ウルフの作品も読んだような気がします。確かそんなに読みづらいものではなかったと思います。
が、今となっては、ほとんどが記憶喪失状態。
更に横道の話は続きます。「ヴァージニア」でなにげに検索などをしていましたら、エドガー・アラン・ポーの「アナベル・リー」をヒントに日本人女性の脚本・監督・原案で映画がつくられていることが分かりました。その日本人監督ってなんと、ドラマ「秘密」の佐藤嗣麻子だったのですよ~♪
今の私には、ちょっと「キャー」って感じ。でも残念なことに、その映画をどこかで見ることは叶わないみたいなんです。がっかり・・・・。
でもこんな風にフラフラとしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまったと言うわけなんです。
というわけで、お話を元に戻します。
原作がヴァージニア・ウルフなんだと知って、お芝居の途中で、いったん止めて、原作を早くも買ってしまいました。
きっとなにげに奥が深く、一回で理解できなそうにないし、それにお芝居を観たら読みたくなる予感がしたからです。
恵まれた美貌と環境の中で、女性に相続権もない時代に女性になってしまったオーランド。
様々な人に出会い、彼、もしくは彼女は何を見つけ知ったのか。
美しき美貌の青年を宮沢りえが演じたのですが、細くて長い脚の彼女に、出てきたときから一目惚れしそうになるかっこ良さがありました。
美しき青年であり美しい女性でもありました。
彼女にぴったりの役だったと思いました。
またオーランドが出会う様々な人を、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一が様々に演じます。
みなテレビのドラマなどでもおなじみの方々で、その方たちの七変化にも、時にはクスリとしそうになったりで見どころだと思いました。
HPの方に美しい舞台写真がたくさん載っています。
→オーランド | PARCO STAGE -パルコステージ-
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