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対米追従の政治家・官邸・マスコミ等と闘う「民族派」「国益派」を応援し、「安心して暮らせる社会」を目指すブログ

224970 なぜ日本には心の卑しい「ヒラメ裁判官」が大量発生するのか?~日独司法制度の比較

2010年01月23日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
224970 なぜ日本には心の卑しい「ヒラメ裁判官」が大量発生するのか?~日独司法制度の比較
  猛獣王S ( 30代 営業 ) 10/01/23 PM10


『なぜ日本には心の卑しい「ヒラメ裁判官」が大量発生するのか?』(JANJAN)リンクより転載します。
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日本の裁判官の実態はほとんど隠されていて、その実態は国民に知らされていません。

私は以前日本とドイツの裁判制度を比較した記録映画「日独裁判官物語」(桐山直樹監督)の自主上映会を杉並区内で何度か開催したことがあります。

松山大学法学部田村譲教授は日独司法制度を比較した10項目のリストを作成されていますが、私が2項目(*印)を追加して12項目のリストを作りましたので下記にお知らせします。

この短いリストを見るだけでも、市民的自由すらも与えられない日本の裁判官は、最高裁総務局を頂点とする司法官僚に給与と昇進と転勤人事でがんじがらめに管理されていることが分かります。

その結果、最高裁総務局の意向に沿って判決を出して出世していく心の卑しい「ヒラメ裁判官」が大量に発生するのです。

最高裁判事の人事権は時の内閣が握っているのですから、「司法の独立」など真っ赤な嘘なのです。

ドイツでは違憲判決がこれまで500件以上出されているのに日本ではわずか10件しかない事実は、日本の司法が時の政権を擁護・維持するための「司法」の仮面をかぶった「行政機関」に成り下がっていることを物語っています。

基本的人権や市民的自由や団結権が与えられていない日本の裁判官に、どうして権力の横暴から国民を守ることが出来るでしょうか?

今回の「栽培員制度」導入は、国民が国民に対し死刑判決を出し国家の共犯者に仕立て上げていく「平成の赤紙」であり、有無も言わさずに戦争へ動員していくための上からの「司法改革」なのです。

今必要な真の意味の「司法改革」とは、時の政権の政治権力や行政権力の支配を排除して、裁判官が憲法の規定に照らした純粋な法理論で国民の基本的人権や市民的自由や生活を守る「市民司法」を日本に確立することだと思います。

【日独司法制度の比較リスト】

1)違憲判決の数
 日 本:10件
 ドイツ:500件以上

2)最高裁判所の建物*
 日 本:窓が少なく石造りの城塞のような建物
 ドイツ:広いガラス窓の3階建て軽量建物

3)最高裁判事の出勤風景*
 日 本:黒塗りの公用車で警備員に敬礼されて出勤
 ドイツ:ヘルメットをかぶりスクーターを自分で運転して出勤

4)裁判官数
 日 本:2,850人
 ドイツ:22,100人

5)行政訴訟の数(年)
 日 本:1,250件
 ドイツ:約22万件

6)行政訴訟上原告(市民)勝訴率
 日 本:2~3%
 ドイツ:10%以上

7)申し立手続き
 日 本:厳格・補助なし
 ドイツ:簡易・補助あり

8)裁判官の転勤
 日 本:3年ごと
 ドイツ:なし

9)出退勤時刻の拘束
 日 本:あり
 ドイツ:なし

10)ボランティア活動
 日 本:×
 ドイツ:○

11)政党加盟
 日 本:×
 ドイツ:○

12)社会的発言
 日 本:×
 ドイツ:○
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224961 「リーク満載」不健康な日本マスコミのいびつな検察報道

2010年01月23日 | マスコミによる共認支配の怖さ
224961 「リーク満載」不健康な日本マスコミのいびつな検察報道
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 PM10


『「リーク満載」不健康な日本マスコミのいびつな検察報道』(田中龍作ジャーナル)リンクより転載します。
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小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」への家宅捜索を終えた東京地検特捜部の捜査員(14日午前0時10分、港区赤坂。写真=筆者撮影)

銀行口座の金の動きや元秘書の供述など捜査機関でしか知りえない“事実”が連日、新聞やテレビを賑わす。検察によるクラブメディアへのリークは、小沢・民主党幹事長の資金団体による土地購入事件でも活発だ。

「リーク情報の垂れ流し」「地検のお先棒担ぎ」……。ジャーナリズムの姿勢が問われるような批判を浴びながらも、メディアは大量のリーク情報を撒き散らす。

特捜部の捜査対象は国会議員や大物財界人などだ。権勢を極める人物が奈落に落ちる可能性もあるだけに、扱いが大きくなるのは当然だ。取材・執筆する記者も紙面を組むデスクも力が入る。同業他社との報道合戦も熱さを増す。報道機関であれば、リークであろうが何であろがノドから手が出るほど欲しい。 

そこには「検察信仰」のようなものさえ生まれる土壌がありはしないだろうか。記者として揉まれてきた環境も影を落とす。

3大紙の朝・毎・読とNHKの記者は、例外なく地方支局を経験する。

最初の2~3年間は事件担当となる。よそ者に警察は冷たい。デカ(刑事)は返事もしてくれないし、広報担当の副署長は発表文に書いている事実以上のことはしゃべらない。 

その点地元紙の記者たちは恵まれている。親戚や高校の先輩、ご近所に警察幹部がいたりするからだ。電話一本で本来秘密のはずの捜査情報を聞き出せたりする。

赴任当初、3大紙とNHKは苦戦する。地方紙に抜かれることはしょっちゅうだ。だからと言って抜かれ放しでは将来がなくなる。そこで取材源として開拓するのが検察だ。検事たちも、同じくよそ者だからそれとなく波長が合う。

汚職であろうが殺人事件であろうが、警察は誤認逮捕は許されない。警察は検察に相談する。ここがチャンスだ。検事に信頼されていて、こちらから当てれば「明日行く(逮捕する)みたいだな」と教えてくれる。

ギブ・アンド・テークは世の習い。検事は自分たちが調べると公権力の行使として問題となるような案件は、記者に頼んで調べてもらったりする。3大紙・NHK記者と検事は、利用し合うようになる。こうして検事と記者は「ある種の同盟」関係になる(筆者はそれを良としているわけではない)。

公務員法違反のリークがまかり通り、クラブメディアといえども記者会見にカメラを入れさせない検察庁。前近代的で不思議な世界だ。

権力批判を装いながらも、社屋の土地はちゃっかり国有地の払い下げを受ける。言論の自由を声高に謳いながら新聞社がテレビ局を所有し情報を独占する。先進国では例がない異常なメディア支配だ。いびつな検察報道は、日本マスコミの不明朗で不健全な体質に由来する。
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224960 中国が携帯メール全面監視へ~ネット世論「世界最大の監獄にいるよう」

2010年01月23日 | インターネットの可能性
224960 中国が携帯メール全面監視へ~ネット世論「世界最大の監獄にいるよう」
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 PM10


『中国、携帯メール全面監視へ ネット世論「世界最大の監獄にいるよう」』(大紀元日本)リンクより転載します。
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中国携帯電話の最大手「中国移動」(チャイナ・モバイル)はこのほど、携帯電話メールの検閲に協力すると発表した。今後、中国当局が定めたキーワードを含むメールは「不良情報」とみなされ、メール機能が強制的に停止される。当局は「わいせつなメールを取り締まるため」と説明しているが、ネット世論の間では、「新たな言論・情報規制である」として非難が高まっている。

情報筋によると、「中国移動」の社内では既に、携帯電話メールを監視・審査するという通達が出されている。同社上海支店の職員は、「メール機能の復活を求めて訪ねてくるユーザーもいる」と話している。同支店によると、メール機能停止について異議がある人は、公安当局でメール内容の審査を受けなければならないという。

同じく大手プロバイダーの「中国聨通」(チャイナ・ユニコム)は、インターネットと携帯電話の全面監視に乗り出している。同社の常小兵・総裁によると、法律違反あるいは当局に登録しなかったとの理由で、強制的に閉鎖したウェブサイトは7万5千あまりに上るという。

今回の携帯メールの監視について、中国国内の人権活動家は、次のように指摘する。「わいせつな情報を取り締まるならば、不特定多数の人間へ送られる迷惑メールを監視すべきだ。しかし、当局は個人の間で交わされるメールまで監視しようとしている。この種のプライバシーに属するメールは、犯罪捜査の時を除いて盗聴・監視してはならず、完全に法律に違反している。当局は、わいせつ情報の取り締まりを口実にしているだけ。その真意は、中国のウェブサイトや携帯電話メールでの言論の自由を封鎖することだ」

また、ネットの掲示板には当局を非難する声が殺到した。

「国民のプライバシー侵害だ」
「何の権利があって通信会社と当局は、我々のメールを監視したり、停止したりするのか」
「私たちは、世界最大の監獄に入ったようだ」

ネット世論は、ますます強まる言論規制に危機感を募らせている。
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224936 日本独自の食糧・資源確保を真剣に考えロックフェラーに潰された生粋の国益派=田中角栄

2010年01月23日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
224936 日本独自の食糧・エネルギー確保を真剣に考えロックフェラーにつぶされた生粋の国益派=田中角栄
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 PM05


>田中角栄というのは大学出じゃないんですよね。高等小学校を卒業しただけです。それで小学校を出て上京して働いて、それからいろいろ会社を起こしてね。それも大企業とかアメリカの助けとか、そういうのもまったく無しに独力で、ついには政治力を結集して総理大臣になったわけです。で、自民党の中でも強固な最大派閥だったでしょ。167975

国益派と思われる小沢一郎にも、背後に欧州貴族やロスチャイルドが見え隠れしますが、その師匠たる田中角栄の背後関係を調査してもなかなか見つかりません。田中角栄こそ生粋の国益派だったのでは?

『田中角栄の外交とアメリカ』(興亜思想)リンクより転載します。
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●独自の資源外交を展開

資源小国日本にとって、資源の確保は最も重要な外交課題の一つである。だが、資源外交を基軸にし、主体的な外交を展開した政権は少ない。こうした中で、田中角栄政権は異色だった。

田中首相は、1973年頃から、独自の資源外交を展開していた。まず同年秋、仏、英、西独、ソ連を次々と訪問し、石油、ウラン鉱石、天然ガス等の共同開発について議論している。同年11月には親アラブ政策を打ち出している。翌1974年1月には、ASEAN5カ国を歴訪し、インドネシアとの間で液化天然ガスプラント、石油基地建設の建設協力で合意した。1974年9月には、メキシコ、ブラジル、カナダを訪れ、メキシコ原油の開発、アマゾン開発、西カナダのタールサンド開発について、それぞれ協議している。さらに、その翌月には、ニュージーランドやオーストラリア、ビルマを訪ね、マウイ天然ガス開発やウラン資源の確保について合意している。

こうした田中首相の独自外交がアメリカ側を怒らせたという見方は早くからあった。田原総一朗氏は、早くも1976年7月に「アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄」において、「ロックフェラー財閥に象徴される東部のエスタブリッシュメント対メロン財閥を中心にしたガルフ、テキサコ、ロッキードなど西南部の新興勢力の汚い内ゲバであり、新興勢力との黒い癒着で大統領にのしあがったニクソンを血祭りにあげたのが第一幕で、現在その二幕目が展開されているのだという」と書いている(『中央公論』)。

また、1987年には、毎日新聞の嶌信彦記者(当時)が、「かつて、わが国は、田中角栄元首相時代、独自の資源ソースの確立をめざした資源外交を着々と展開したころ、これがメジャーズ(国際石油資本)を中心とする米国の資源のカサと衝突、一部で『日本は米国の虎の尾を踏んだ』といわれ、田中元首相がロッキード事件に巻き込まれた遠因ともみられている」と書いている(『毎日新聞』1987年7月2日付朝刊)。

1996年には、中曽根康弘元首相が、『天地有情―五十年の戦後政治を語る』において、さらに明確に述べている。

「田中君は、国産原油、日の丸原油を採るといってメジャーを刺激したんですね。そして、さらに、かれはヨーロッパに行ったとき、イギリスの北海油田からも日本に入れるとか、ソ連のムルマンスクの天然ガスをどうするとか、そういう石油取得外交をやった。それがアメリカの琴線に触れたのではないかと思います。世界を支配している石油メジャーの力は絶大ですからね。のちにキッシンジャーは『ロッキード事件は間違いだった』と密かに私にいいました」

●独自のアジア外交を警戒?

ただし、アメリカが嫌ったのは、田中首相の独自のアジア外交だったとの見方もあるようだ。公明党元委員長の矢野絢也氏は[私の角栄論]において、田中首相の「一種のアジア中心主義」が、アメリカに歓迎されなかったことを次のように示唆している。

「田中氏は将来、日本がアジアでどう位置付けられるべきか、アジアの資源と消費者としての人口を視野に置いた一種のアジア中心主義が意識の底にあったと思う。東南アジア諸国連合(ASEAN)へのアプローチも資源収奪などの批判から必ずしも歓迎されなかったが、この視点から見直す必要がある。

そこには雪で象徴される土着性を背景にした日本という、氏なりの座標軸があり、アジア意識があった。必ずしも対米一辺倒ではなく、この面でも異端の政治家だったのであろう。氏がアメリカ発のロッキード事件で政治生命にトドメを刺されたのも、単なる偶然だったのか、という印象すらある」(『毎日新聞』1993年12月23日付朝刊)。

生前、渡辺美智雄は、岩見隆夫氏に次のように語っていたという。

「71年の頭越しの米中接近、その翌年の日中正常化。日本と米国が相次いで中国と急接近していったことに、米国の保守派が非常な危機感を持った。このままにしておくわけにいかないと、CIA(米中央情報局)とFBI(米連邦捜査局)が手分けして、FBIがニクソン元大統領を葬り、CIAが角さんを葬った。これは間違いありませんよ。根は中国問題です」(『毎日新聞』1998年11月23日付朝刊)。
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224932 「演出は初めから決まっていたんだね」~TVのドキュメンタリー番組も捏造だらけ②

2010年01月23日 | マスコミによる共認支配の怖さ
224932 「演出は初めから決まっていたんだね」~TVのドキュメンタリー番組も捏造だらけ②
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 PM04


224930の続きです。
『演出は、初めから決まっていたんだね』(信子かあさんの大家族日記)リンクより転載します。
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映し出されるわが家。リー・ナンちゃん。うちの家族。

放送が進むにつれて、子どもたちの表情がこわばってきました。

「お母さん!ぼく、こんなこと、してないよ!!」
「おかあさん!これ、ちがうよ!!」
「おかあさん、これ、ひどい!!!」

私も、…震えそうになりました。
こんなことって、…こんなことって、あるの?
こんなこと、してもいいの??????

そこには、事実と全く違うことが、平然と流れていたからです。

たとえば…、

“リー・ナンちゃんは、言葉が全く通じず、うるさい大家族のところへいきなりやってきて、面喰ってしまった” というところから番組は始まります。え?一日目から、楽しそうだったけど?…

“朝、柔軟体操をするリー・ナンちゃん。ところが、それに気づいた子どもたちがすぐにやってきて、彼女はちっとも集中できません”  …そんな場面が続きます。

え??
えぇっ????

事実はこうです。

朝から柔軟体操を始めたりー・ナンちゃんのところへ、うちの子どもたちは誰も近づきませんでした。邪魔してはいけない、と思ったからです。

ところが、スタッフの人たちが子どもたちに言いました。「せっかく練習してるのに、見ないの?」と。子どもたちは、私のところへ尋ねにきました。「見てもいい?」 私は、「邪魔にならないように、離れて、静かに見なさいね」と、言って、許可しました。子どもたちが言うには、離れて見ていたら、スタッフの人から、もっと近くで見るように、と促されたので、近づいたのだ、とのこと。

さらに、画面では、連習しているリー・ナンちゃんを、ケータイでバシバシ撮影している長男が映し出されます。にやにや笑いながら、まるで隠し撮りでもするように。ナレーションは、リー・ナンちゃんが困っていることを伝えています。

でも、長男の名誉のために言いますが、長男は、決して、断りもなく、人を撮影したりしません。スタッフの人から、せっかくだから写真を撮ったら?と、促されたので、少し離れて、控えめに撮ったのです。リー・ナンちゃんも、笑顔でした。

さらに、画面は、言葉が通じなくて、イライラするりー・ナンちゃん。こんなうるさい大家族はいやだ、と、苦しむりー・ナンちゃんが映し出されます。

もう、言葉を失ってしまいました。

娘の学校へ一緒に行って、お友達と笑い転げているりー・ナンちゃんは?
一緒に楽しく遊んでいるリー・ナンちゃんは??
全部、カットされていました。

画面では、数日たったところで、リー・ナンちゃんが初めて笑った!!との、ナレーションが流れます。

一斉に子どもたちが言いました。「一日目から笑ってたのに!」

もう、数え切れないほどの、事実とは異なることが、平然と、平然と、まるで、それが本当のことのように流れて行きます。

子どもたちの喧嘩のシーン。
「おかあさん!あれ、スタッフの人が、わざとドアを開けないようにしたのに、それをひゅうちゃんがした、ってうそついたんだよ!」
ここは、こうだ!
これは、違う!
子どもたちの抗議が続きます。

…私はあの台本を思い出しました。

初めから、決まってたんだ…

リー・ナンちゃんが、生まれて初めて大家族の家に行って、うるさいうるさい子どもたちに囲まれ、邪魔をされて練習もできず、言葉も全く通じず、コミュニケーションもとれず、本当に大変な思いをしたけれど、日を重ねるにつれて、やっと、心が通うようになり、最終日には、涙の別れ…。 と。

画面では、涙の別れのシーンが流れています。

ほんとの涙だったのに。私たちは、本当に、リー・ナンちゃんが、少しでも楽しく過ごせるように、と、精一杯のことをしたのに…。別れが辛くて、本当にみんなで泣いたのに、その涙さえ演出に見えてしまうような、…心が苦しくなるような番組でした。

私たち家族は、ひどいショックをうけました。娘たちは、「ひどいよ、これ、ひどすぎるよ、うそばっかりだもん…」と、涙を流していました。

「こんな番組、誰にも見てほしくない!」
「明日、学校に行きたくない!」 と、子どもたちは言いました。

でも、ゴールデンタイムにあった2時間スペシャル。きっと沢山の人たちが観たことでしょう。私たちにはどうすることもできないのです。…

翌日、学校から帰ってきた子どもたちが、口々に言いました。
「あのね、昨日の番組見て、感動したんだって!」
友達の多くが、その番組を見ており、感動したのだ、とか。

複雑な気分でした。つまり、演出は大成功、ということでしょうか。

その番組は、一人っ子のリー・ナンちゃんが、はるか異国の地にやってきて、うるさい大家族にもまれながら、必死でコミュニケーションをはかり、やがて心を通わせ、涙で別れる、という、ディレクターさんの思惑通りの番組に仕上がり、人々に感動を与えていた、というわけです。

でも…そのために使われた私たち家族の映像は、事実とはあまりにも違っていました。

その時に痛感したこと。それは、演出は、初めから決まっている、という事実でした。

演出家は撮りたいように撮るんだ…と、強烈に学習しました。

 ~後略~
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224930 「演出は初めから決まっていたんだね」~TVのドキュメンタリー番組も捏造だらけ①

2010年01月23日 | マスコミによる共認支配の怖さ
224930 「演出は初めから決まっていたんだね」~TVのドキュメンタリー番組も捏造だらけ①
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 PM04


『演出は、初めから決まっていたんだね』(信子かあさんの大家族日記)リンクより転載します。(長文につき2回に分けます)
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苦い思い出があります。テレビ出演に関して、です。今まで書いたことはなかったのだけれど、…ちょっとだけ、書いてみたくなりました。

私たち家族は、これまで、けっこうテレビに出させていただきました。メジャーなところでは、

ドキュメント 02
徳光和夫さんの情報スピリッツに2回。
クイズミリオネア(獲得賞金は0円でしたけど笑)。
ぐるぐるナインティナイン。
笑っていいとも。
24時間テレビ。
スマップ・稲垣くんの、忘れ文。
ズームインスーパーに、7~8回。
スーパーテレビ情報最前線
NHKの「一期一会」… などなどなど♪

そのほか、単発の番組に10回くらい出たでしょうか。地元くまもと県民テレビには、シリーズで、40回くらい出させていただきました。私が個人で出演したものも入れれば、他にもたくさんあります。

「特集」には出ないのですか?と、よく尋ねられます。90分スペシャルとか、2時間スペシャル、とか、岸さん一家だけを紹介する番組には出ないのですか?と。出ません。理由があります。

以前、…もう随分前ですが、大手テレビ局から、半年間の密着取材で、90分番組をつくりたい、という申し出がありました。東京からディレクターさんたちがお見えになって、とても熱心に出演を依頼をしてくださったので、承諾することにしました。密着取材が始まりました。…でも、半年ではなく、3週間だけ。途中でお断りしたからです。

あまりにも、やらせ、というか、…自分を曲げないといけないことが多すぎて、普段しないようなことを求められることが多すぎて、演出があまりにも多すぎて、とても ついていけそうになかったので、…途中でお断りさせていただきました。もうこりごりだ、…と思いました。本当にいやな思いを、とても沢山したからです。

地元のテレビ取材に関しては、もう数年来のおつきあいなので、気心も知れていますし、無理な要求なども一切ないのですが、中央のテレビは、とても無理だ…と、思いました。だから、番組の中の、ひとつのコーナーの中で10分前後くらい、という軽いものだけを、楽しんで受けることにしてきたのです。その後も、いろんなテレビ局から、何度か、スペシャルのお話もあったのですが、全部お断りしてきました。

そうこうしているとき、今度は、別の取材の申し出がありました。

「世界びっくり人間」、とかいう番組で、世界のびっくり人間、と呼ばれる人たち(世界一背の高い人、とか、とても小さい人とか、すごく太っている人、とか、)が、日本の家庭に数日間ホームステイして、異文化を楽しむ、というもの。東京からまたディレクターさんたちがわが家にお見えになって、熱心で丁寧な説明がありました。うちに来るのは、中国雑技団の16歳の女の子。一人っ子で、5歳から親元を離れての寮生活なので、大家族体験をさせたい、とのこと。少し興味がありました。

わが家は、これまで、海外の学生さんたちを、ホームステイとして受け入れたことが7回くらいあるので、そんな感じで受け入れられるかな、と思ったからです。子どもたちも、「楽しそう!」と、言ってくれたので、お話を受けることにしました。

1カ月後。リー・ナンちゃん、という雑技団の女の子が、わが家にやってきました。レポーターは、福田沙紀ちゃん。うちの子どもたちはみな大歓迎でした。それからの数日間。私たちは、とても楽しくすごしました。

中国語の話せない私たち家族は、事前に、中国語のカードや、絵を沢山準備しておいて、彼女とのコミュニケーションをはかりました。リー・ナンちゃんは、よく笑い、子どもたちとすっかり仲良くなりました。一緒に、娘の高校へ行って、授業を体験したり、阿蘇の山へ行ったり、猿回しの舞台を見て、笑い転げたり、一緒に料理を作ったり、遊んだり。

密着取材、といっても、夜、寝るときには、取材スタッフは、近くのホテルに泊まり、うちに泊まっていたのは、リー・ナンちゃんだけでした。だから、カメラのない夜は、りー・ナンちゃんも、緊張から解放されて、うちの子どもたちと遊びます。リー・ナンちゃんは、可愛くて、うちの子どもたちもみな、彼女が大好きになりました。

明日でホームステイが終わる、という夜、リー・ナンちゃんは、「帰りたくない」と言いました。

私たちは、絵でコミュニケーションをとっていたのですが、彼女は、中国の寮の絵を描いて、それに×印をつけ、それから日本のわが家の絵を描いて、それに○印をつけ、その○を、いくつもいくつも書いて、さらに(ハートマーク)を書きました。それから、娘たちと抱き合って、涙を浮かべ、別れを惜しんでいました。

そして、撮影最終日、無事に全ての撮影を終えて、スタッフの人たちは帰って行きました。彼らが帰ったあと、忘れ物がみつかりました。スタッフの人の忘れものです。台本でした。そこに書かれたものを読んだ時、少なからず驚きました。

撮影スケジュールがぎっしりと書かれていたのですが、そこには、「けんかするこどもたち」とか、「喧嘩する子どもたちを一喝する母親」とか、「一人孤立するリ・ナンちゃん」とかいう書き込みがあります。

え???????

リー・ナンちゃんは、毎日日記をつけることになっていて、その内容もすでに書いてあります。

え???????

どういうことかわからなかったのですが、あぁ、こういうふうに撮ろうと思ってた、ってことかな?…でも、実際はそうならなかったよね…。と、思いつつ、…なんだかいやな感じがしました。でも、スタッフの人たちはみんないい人だったのです。とってもフレンドリーで、大家族のいいところをぜひ引き出したい、とか、大家族と過ごせて、リーナンちゃんも楽しそうですよ!と言いながら、笑顔で撮影を続けていたのです。

心配いらないよね、と、思いなおし、でもその台本は、内容がすごくいやだったので、子どもたちに見せたくなくて、ゴミ箱に捨てました。

やがて、放送日がやってきました。私たち家族は、楽しみにその時間を待っていました。いよいよりー・ナンちゃんの出番です!
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続く

 

224917 いくつもの冤罪事件を通して見てきた検察の判断の誤り②

2010年01月23日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
224917 いくつもの冤罪事件を通して見てきた検察の判断の誤り②
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 AM11


224916の続きです。
『東京地検特捜部の判断は常に正しい、のか』(江川昭子ジャーナル)リンクより転載します。
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では、政治家を巡る事件はどうか。

ダム建設を巡る談合を背景にした汚職事件で知事が賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部が元福島県知事・佐藤栄佐久氏を逮捕したのは2006年10月。ダム工事を準大手ゼネコンに受注させた見返りに、弟が経営し、佐藤氏も役員に名前を連ねていた会社の土地を、下請けの建設会社に実勢価格を上回る高額で買わせとされ、その差額が賄賂と判断された。

クリーンさを強調してきた県知事が汚職に手を染めていたということで、メディアはこぞって大々的に報道。弟を隠れ蓑に、清廉の仮面をかぶってきたと、佐藤氏の人格も含めて激しく非難した。

ところが、1審、2審と判決を受けるたびに事件は小さくなっていった。

検察側は、土地の売却代金約8億7000万円とその後に追加で1億円、計9億7000万円が佐藤氏の弟に支払われたとし、土地の実勢価格は約8億円と判断。その差額1億7372万円を兄弟が共謀して賄賂として受け取った、として佐藤氏を起訴した。

1審判決では、追加で支払われた1億円に関しては佐藤氏の関与を否定。賄賂性なしとした。そして、残り7372万円について賄賂と認め、有罪とした。

ところが2審は、土地の売却代金と時価に差があるという検察側の主張を退けた。となると差額の利益はなく、佐藤氏側が受けたのは「換金の利益にとどまる」とした。しかも、土地を金に換えた主たる動機は、弟が経営難に陥っていた会社の再建資金調達とされた。そうなると、何がいったい賄賂なのか分からなくなってくる。限りなく無罪判決に近く、弁護人の宗像紀夫弁護士(元東京地検特捜部長)は有罪判決に不満を示しながらも、「検察側の主張の中核が飛び、中身のない収賄事件ということが示された」と語った。

この事件は現在、最高裁で審理が行われている。

佐藤氏が有罪とされたのは、本人などの自白調書があることが、裁判所に大きな影響を与えていると思われる。部下が検察の厳しい取り調べを受ける中で自殺を図ったまま意識を回復せず、逮捕後の取り調べで自身の言い分は聞き入れてもらえず、やはり逮捕された弟が精神的に不安定になっていると知らされ、次第に精神的に追い込まれた末に、不本意な「自白」に追い込まれていく経緯については、佐藤氏自身が著書『知事抹殺』(平凡社)の中で生々しく書いている。

この事件でも、佐藤氏が「天の声」を発したと強調され、弟の会社の土地を買い取った(つまり賄賂を提供したとされる)のが水谷建設であり、小沢氏を巡る事件でも頻繁に見聞きする用語や固有名詞が出てくる。それだけではなく、佐藤氏の事件の捜査を東京地検特捜部副部長として指揮した佐久間達哉氏は、現在、小沢氏を巡る事件の捜査を行っている特捜部長だ。

ちなみに、被告人全員が無罪となった長銀事件も、佐久間氏が担当していた。

こうした大きな事件は1人の判断だけで動くものではないし、佐久間氏の能力にケチをつけるつもりはサラサラないが、このように東京地検特捜部が鳴り物入りで捜査を行い、それをメディアが大々的に報じたからといって、その時点での検察の判断が正しいとは限らないのだ。

日本歯科医師連盟が自民党の橋本派にヤミ献金を行っていた問題も、東京地検特捜部が捜査を行った。ところが、1億円の小切手を受け取った者橋本龍太郎、野中広務元自民党幹事長、青木幹雄自民党参院幹事長の3人はいずれもおとがめなしで、その場にいなかった、村岡兼造橋本派会長代理が起訴された。収支報告書に記載しないことを決めたとされる派閥の幹部会には、村岡氏の他に、野中氏や青木氏も出席していたのだが…。

政治的判断が働いて核心に踏み込むことはせず、かといって、大々的に報じられ国民の関心も高いこの事件を立件しないわけにもいかず、村岡氏一人をいわば人身御供にする形になったのではないか、という疑念はぬぐいきれない。なお、青木氏はその後も参院の「ドン」として権勢をふるい、次の参院選挙にも出馬するとのことだ。青木氏は、十分に「説明責任」を果たされたのだろうか……

このように、東京地検特捜部といえども、その判断に疑問を抱かざるをえない事例はいくつもある。なのに、今回もマスコミ、とりわけ新聞などの活字メディアでは、「東京地検は正しい」という前提の報道ばかりがセンセーショナルに行われている。マスコミの中でも、まだテレビは検察側の主張を鵜呑みにすることには慎重なコメンテーターが出る番組もあるし、多様な見方を伝えたいと考えているプロデュサーもいる。ところが、新聞は朝日、毎日から読売、産経に至るまで、まるで検察の広報紙になったような記事ばかり。逮捕した石川議員の供述の一部が、小出しにされて報じられている。各紙とも小沢氏の幹事長辞職を求め、説明責任を果たしていないと糾弾。小沢氏があたかも暴君であるような人格批判やら、事実上の収賄に関与しているかのような報道まである。

 ~後略~
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224916 いくつもの冤罪事件を通して見てきた検察の判断の誤り①

2010年01月23日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
224916 いくつもの冤罪事件を通して見てきた検察の判断の誤り①
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/23 AM11


『東京地検特捜部の判断は常に正しい、のか』(江川昭子ジャーナル)リンクより転載します。
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 ~前略~

しかし、それにしても今回の東京地検特捜部の”やる気”は、尋常ではない。ターゲットを定めたら、徹底的にあらを探し、強制捜査の権限を存分に行使し、メディアを抱き込む世論操作を行う…。その異様なまでの執念には、恐ろしささえ感じる。

検察当局は、小沢一郎を権力から排除することが正義と信じてやまないようだ。その検察からすれば、昨今の小沢氏の言動は、憤慨に堪えなかっただろう。

昨年5月、このまま民主党が選挙に勝てば、代表だった小沢氏が首相になる、という時に、大久保秘書が起訴された事件の責任をとって、彼は代表の座から降りた。ところが、この事件が思いの外発展しなかったうえ、総選挙に大勝したことで小沢氏は政権に多大な影響を与える実力者となり、実質的には民主党政権の最大権力者となった。しかも、その民主党政権は、検察など官僚の権限を押さえ込み、捜査過程の全面可視化も行うと公言している。小沢氏が検察の出頭要請を無視し、囲碁なんぞに興じている姿も、検察としては大いにプライドを刺激されただろう。今度こそ、小沢氏を権力の座から放逐してやるという検察当局の意気込みが、メディアを通じて伝わってくる。

だが、「検察の正義」が常に「社会の正義」とは限らず、検察の判断が常に正しいとも限らない。

私たちはこのところ、いくつもの冤罪事件を通して、検察の判断の誤りを見て来た。かつては冤罪と言えば、警察の無理な取り調べが最大の原因とされてきたし、最近明らかになた冤罪の数々でも、警察の捜査の問題は大きい。だからこそ、取り調べ課程の全面可視化の必要性が叫ばれているのだが、問題なのは警察ばかりではない。

たとえば、昨年12月に最高裁で再審開始決定が確定した布川事件では、別件逮捕された2人が警察の強引な取り調べでやむなく「自白」したが、拘置所に移送された後、検察官に対して否認した。すると、なんと検察は2人を警察の留置場に送り返し、再び「自白」に追い込んだのだ。そのうえ、裁判や再審請求の課程でも、検察側は2人に有利な証拠を隠し、真実の発見を遅らせた。

とはいえ、こんな声もあるだろう。「今回の小沢氏を巡る事件を捜査しているのは、東京地検特捜部だ。東京地検特捜部といえば、エリート検事の集団。ロッキード事件を初めとする数々の難事件を解決してきた東京地検特捜部が自信を持って捜査を行っているのだから、まず間違いはない」

果たしてそうか。

もしかして、それは”東京地検特捜部幻想”なのかもしれない。

経営破綻した旧・日本長期信用銀行の旧経営陣3人が、証券取引法違反と商法違反の罪に問われていた事件で、最高裁は1、2審の有罪判決を覆し、無罪判決を言い渡した。(当然のことながら)その無罪判決はそのまま確定した。3人は、東京地検特捜部の捜査によって粉飾決算を行なっていたと判断され、起訴されていた。

この判決について、「刑事も民事も経営者が責任を問われなかったのは、ツケを負担した国民としてなんとも釈然としない」(08年7月19日付朝日新聞社説)という不満がある一方で、経済アナリストの森永卓郎氏は、「見識のある素晴らしい判決であり、最高裁が正義を貫いた結果」と絶賛し、次のように書いている。 

<長銀のやったことは、大部分の大手銀行がやったことと同じだったのだ。だが、大手銀行にはおとがめがなかった。これは明らかに法の下の平等に反するのではないか。では、なぜ長銀の旧経営陣だけが罪を問われたのか。そこには、世間に対するアピールがあったのだ。なにしろ、長銀には累計で約8兆円の公的資金が注入され、そのうち4兆8000億円がいまだに戻ってきていない。国民一人当たり約4万円、一つの銀行の破たん処理としては空前絶後の税金がドブに捨てられたのだ。だから、どうしても誰かに責任を負わせなければならない空気になっていたのである> 
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/144/index.html

読売新聞も社説の中で、こう指摘している。

<東京地検特捜部が摘発した大型経済事件での無罪確定は、過去にほとんど例がない。不良債権処理に公的資金が投入された旧住宅金融専門会社(住専)の事件以降、住専の母体だった銀行への批判が強まり、「国策捜査」と言われる摘発が続いた。銀行批判という時代の“空気”に流された面はなかったか。検証が必要だろう>(08年7月19日>

”空気”に流された検察も検証が必要だが、その”空気”を作ったのは、読売新聞を含めたメディアではなかったか、という観点での「検証」も、必要だったのではないか。

ちなみに、やはり東京地検特捜部が捜査を行った旧日本債券信用銀行の経営陣が粉飾決算を行ったとして旧証券取引法違反に問われた事件も、最高裁が1、2審の有罪判決を破棄し、高裁に差し戻した。

それ以外にも、最近の事例では、東京地検特捜部が捜査・起訴したコンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)の元社長が、昨年10月に東京地裁で無罪判決を受けている。
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続く

 

224879 中国は日本型バブルの轍を踏もうとしている①~固定相場は金融政策の自由度を制限する

2010年01月23日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
224879 中国は日本型バブルの轍を踏もうとしている①~固定相場は金融政策の自由度を制限する
  猛獣王S ( 30代 東京 営業 ) 10/01/22 PM10


『中国は日本型バブルの轍を踏もうとしている 引き締め効果無き、準備率引き上げ』(jbpress)リンクより転載します。
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中国人民銀行が2010年1月12日、預金準備率を引き上げた。資産バブルを懸念した「金融引き締め」との印象を受けるだろうが、本当のところはどうなのか。

通貨・人民元をドルにペッグした中国では、金融政策の自由度が極めて乏しい。準備率引き上げはドル買い・元売りの為替介入で発生した余剰資金を吸収する効果しかなく、マクロ政策上の「引き締め」には相当しないことに注意が必要だ。経済大国の道を歩み、日本にとって重要性を増す中国の金融政策を実務的な観点から解説しよう。

●固定相場は金融政策の自由度を制限する

為替をほぼ固定した状態での金融政策がいかなるものか考えてみたい。

例えば、日本が1ドル=100円のドルペッグ制を採用したとする。日米間で経済情勢に差異がなく、金利水準も概ね同じと仮定すれば、金利差による両国間の資金移動は生じづらい。

その後、日本の景気が良くなり、日銀が金利を引き上げると、金利の低い米国から日本にお金が流れ込む。為替リスクがない固定相場制の下では、投機資金が流入しやすくなる。

この時、日本が採ることができる選択肢は、(1)固定相場を止める (2)資本流入を規制する──の2つだ。

(1)を選ぶと、為替は円高に振れる。ただ、外需依存の日本は輸出産業を保護するために1ドル=100円は死守したい。しかし、景気は過熱気味であり、金融政策は利上げを必要としている。

そこで(2)の出番である。利上げしても投機資金が流れ込まないよう規制で遮断するのだ。この規制に穴があってはいけない。金利差が拡大するほど投機資金の流入圧力は増し、隙間から染み出すからだ。利上げするには厳密な資本規制が必要だ。

先進国の成熟した開放経済では、為替は変動し、金融政策は制約なく動ける。国内外の資本移動もスムーズ。「為替」「金融政策」「資本移動」のいずれも自由だ。

為替を固定化すると、前述のように金融政策の自由度を確保するために資本移動の規制が必要となる。逆説的には、資本移動を許せば金融政策は為替固定先の金利に合わせるしかなく、自由は喪失する。固定相場制の下で、金融政策と資本移動の自由が両立しないのは「国際金融のトリレンマ」として知られる。
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続く