木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books51「日本語学」(2006年1月号)明治書院・940円

2006年01月31日 21時35分32秒 | books
月刊「言語」を買おうかと思って池袋のジュンク堂に行ってこの雑誌を知りました。
1月号の特集は「若者の方言」

先日も講演会の講師が京都出身の方で、方言の話しで盛り上がったばかり。私も田舎の母と電話で話すときには三河弁がちょっと戻りますが、もう郷里を離れて27年も経ち、なかなか三河弁が思い浮かばなくなってしまって悲しい思いをしています。

この特集に書いてありましたが、方言を話せることが見直されているとのこと。私も三河弁は単に言葉の問題だけではなく、文化やアイデンティティの問題だと感じています。
東京に出てきたばかりの頃は「他人との間に常に一定の距離感を保つ」東京の人付き合いがどうにも好きになれませんでした。三河弁は言葉としても汚いですが、人付き合いも相手の懐にずけずけ飛び込んでいく感じで乱暴なところがあるように思います。大学時代にバスケのチームメートに「おまえはいつも怒っている」と言われていましたが、こっちとしてはそれが親愛感情の表明みたいなところがあって、東京もんはやりにくいなあ~と思っていました。

現在女子中高生にはやっているという方言使用も「親しさ志向」の表れなんだそうです。でも「日曜に見る映画どうすっぺ?何見たいと?ウチはなんでもかまへんよー」って茨城弁+博多弁+大阪弁なんでしょうか、これのどこがフレンドリーなのか理解不能です。

■もくじ■
<特集「若者の方言」>
・現代の「若者」が使う方言/久野眞
・携帯メールに現れる方言-「親しさ志向」をキーワードに/三宅和子
・キャンパスことばと方言/都染直也
・方言の年齢差/陣内正敬
・沖縄若者ことば事情/かりまた しげひさ
・方言の復活と方言大会/佐藤亮一
・方言使用の近未来的課題/沢木幹栄
<連載>
・ぶらり日本語-方言の教科書が欲しい/山本毅雄
・ことばの散歩道92-新庄の新方言/井上史雄
・ことばの森34-「けしき(気色)2」/久保田淳
・日本の諺・中国の諺9「臥薪嘗胆・玉砕瓦全(ぎょくさいがぜん)」/陳力衛
・日本語の中の「九州方言」・世界の言語の中の「九州方言」9-「~されてください」と「□時前△分」/日高貢一郎
コメント
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