731新潮社このアイテムの詳細を見る |
昨年末の朝日新聞・読書欄の「今年の3冊」で最相葉月さんが1冊目に掲げていたのを読んで早速購入。
731部隊といえば森村誠一さんの「悪魔の飽食」が刊行されたのが1981年、僕が大学3年の頃で、カッパブックスかなんかの新書版サイズで読んで大変衝撃を受け、市民団体の勉強会なんかにも参加してた気がする。
森村さんのホームページを読むと「関東軍第731部隊の戦争犯罪を告発したこの作品は、元隊員から提供された写真の中にインチキ写真が混入されていた。これを見分けることができず、グラビア写真に誤用したことから、マスコミに袋叩きにされ、右筋からも攻撃を受けた。」とのこと。
今回の青木さんの著作は、その731部隊の「終戦直後」を追っている。一言でいうと「731部隊生き残り幹部がGHQと裏取引して戦犯を逃れた」お話し。非常に面白かったです。
まるで今の耐震偽装問題とマスコミ報道のようです。昨年末にはあれほど大騒ぎしたのに、いったん話しが森派に影響が及びそうになると手段を選ばずもみ消しにかかる。17日証人喚問があることを朝刊1面に載せたのは東京新聞くらいでした。社会面は読売と毎日? 朝日に至っては第2社会面扱いでした。その証人喚問で安倍官房長官の名前が出たことも、各紙ほんの小さな扱い。
こういう状況を見ると、結局この耐震偽装問題が明らかになったのも、反小泉派の単なる策謀の一つにすぎなかったのかと勘ぐってしまいます。
そういえば「消えた細菌部隊」という常石敬一さんの著作もあった。読んだっけなぁ~。