観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「終わりに見た街」。勝手に反戦週間。四作目は、中井貴一作品におたんこ無し

2010年08月09日 | 映画・ドラマ
 中井貴一、香川照之が出演している作品に間違い無し。
 これも以前観ていたが、今またどうしても観たくなった。平成の世の中に済む家族がある日突然、第二次世界大戦の時代に家ごとタイムスリップと、まああり得ない話し。
 こういった話しは、どこか辻褄が合わないシーンが出てくるのが常だが、ストーリーにおかしな部分がないのだ。
 しかも主演は中井貴一。その妻は木村多江ときたら、もう間違いない。
 戦時下における人間の本能もそしてラストの「終わりに見た街」も見事に描き切れている。山田太一原作だから、その完成度はお分かりだろう。
 出演はほかに、柳沢慎吾、成海璃子、金子賢、柳葉敏郎(この人軍事役似合うよね)、小林桂樹、津川雅彦、柄本明らの芸達者。
 実際の戦争の悲劇がテーマではないで、涙こそ流さなかったが、大いに観る価値はあり。
 余談だが、中井貴一はどうしても源頼朝にイメージがダブル。実際に演じてもいたが、それ以前から頼朝は中井貴一でしょっ。と勝手に思っていた。
 勝手に思う戦争物に欠かせない役者は、中井貴一、柳葉敏郎、袴田吉彦。これ、どうだろう?

「サザエさん2」。連ドラになっちゃえばいいのに

2010年08月09日 | 映画・ドラマ
 実写版「サザエさん」の第二弾は、「お中元で大騒ぎ!!」、「サザエの夏休み」、「開店!!磯野家旅館」の3本。
 今更気付いたのだが、磯野家の人って誰もが、(気持ちが)若いよね。サザエさんはおっちょこちょいで早とちりの愛されキャラだが、波兵さんにしても舟さんにしても、子どもと同じ視線で物事を考える柔軟性がある。
 何より、この家族、悪口って言わないよなー。と感心した。物事も決して悪くは取らない。
 人としての鏡一家だ。だからこそ、こんなに長い間、日本中で愛され続けるのだろう。話しもたわいもない身近なことで、ホッとできるしね。こういう時間も大切だよね。
 こんなことみーんな知ってたよね。本当に今更だ。
 この実写版、連ドラでもいけると思うのだが…。もっと観たい。キャスティングもタラちゃんが妙に可愛過ぎるほかは、いい人選。
 ただ、子役って、ほかの映画、ドラマを観ても、「おしん」の小林綾子に勝天才って未だ出て来ていないー。加藤清志郎君もおしんにはまだまだ。

「ゾウのはな子」。勝手に反戦週間。三作目は毛色が違って…

2010年08月09日 | 映画・ドラマ
 上野動物園の「ゾウのはな子」の話しはあまりにも有名。確か昔は教科書にも載っていたくらいだ。戦時下、猛獣の毒殺を余儀なくされた時、どうしても毒薬入りの餌を口にしない頭の良さと、芸をすれば餌をもらえると思っていたかしこさ。
 そんな「ゾウのはな子」のほかに、井の頭のもう一頭の「ゾウのはな子」の話しをリレー方式で繋いだ、動物と飼育員の話し。
 もう一頭の「ゾウのはな子」の話しは初耳というか初視だった。
 今回は自分が動物をあまり好きではないこともあって、感動はなかったが、最後。本当の大ラスで、車いすの老人がはな子を観に来て、古びたチケットを握りしめながら、すでに夭折している妹に話しかけるシーンはグッときた。思わず涙。
 さて、主演は前半ははな子の飼育員役の反町隆史。最近思うのだが、反町ってもっと偏ったイメージがあったが、最近は色んな役をこなす役者なんだなーという印象。烏丸節子的。
 後半のはな子の飼育員は北村一輝。まあ、この人は巧いから、どんな役でもOKだが、濃いー2人の飼育員が、静かな演技を魅せている。