観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「妖しき文豪怪談」。切ない親心

2010年08月28日 | 映画・ドラマ
 室尾犀星「後の日」(加瀬亮、中村ゆりらが出演)。
 夭折した息子がある日、帰ってきた。夫婦は、似ている子と受け止めているのか、本当に亡くなった子どもだと信じているのか…。結構微妙だった。会いに来る息子の方も、死してなお、会いに来る割にはドライだったけど、淡々としているから、子どもってことか。
 しかし、子を思う親心を表現し、夭折した息子が会いに来るファンタジー怪談。昔懐かしい時代と映像も良かった。
 文学に登場する昔の女性ってみんなもの静かで上品な立ち居振る舞いだよね。

「妖しき文豪怪談」。やはり、文学は難解だ

2010年08月28日 | 映画・ドラマ
 川端康成「片腕」(平田満、芦名星らが出演)、太宰治「葉桜と魔笛」(河井青葉、徳永えりらが出演)、芥川龍之介「鼻」(松重豊、井川遥らが出演)と日本を代表する文豪の作品がドラマ化され、生家や肉筆原稿などを交えたドキュメンタリーとの2部構成のシリーズ。
 芥川龍之介「鼻」は解った。もしかしたら日本文学作品で唯一作家が言わんとした事が理解出来た作品かも知れない。見かけではなく人の心の醜さ。一番醜い物は人間の心の奧にあるっちゅうことさね。
 これ監督も巧かったのかも知れないね。
 川端康成「片腕」はエロチシズム? 何を言いたいのかさっぱり。太宰治「葉桜と魔笛」は嫉妬心? これも難解。
 ただし、ドキュメンタリーの文豪達の生家は興味深かった。みんな日本建築の立派な家に住んでたんだなー。お金持ちだったんだなー。