観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「霧の旗」。独りよがりの世間知らずの田舎のお姉ちゃんの逆恨みだよね!

2010年03月18日 | 映画・ドラマ
 敏腕弁護士・大塚欽也(市川海老蔵)の元に、冤罪の兄・正夫(カンニング竹山)の弁護を依頼する柳田桐子(相武紗季)。門前払いにされ、兄も裁判中に獄死したことから大塚欽也を恨み、壮大な復讐劇を展開して行くのだが、ただ単に、桐子さんよ、それってあんたの逆恨みだから。
 第一、アポイントもなしに、弁護士は会わないでしょう、普通。無効にも都合ってもんがあるんだし。勝手に福岡から上京しておいて、訪ねて行ってその日になんとかしてくれなんてこれは虫が良すぎるでしょう。これ常識。
 しかも有名な敏腕弁護士だったら誰かの紹介じゃないとまず無理。
 で、兄さんが死んでしまったからって、恨みがましいハガキを送りつけたり、その後、偶然知ったことから大塚欽也をはめていくのだが、根本的にこの女腐ってる。
 「兄は死んだのよ」とか…。周りの人が教えてやらなくちゃ。「世の中は自分の思いどおりにはならない」って。しかも恨むなら、実際に兄さんの裁判に立ち会った地元の弁護士でしょ。
 終盤、大塚欽也が調べて簡単に真犯人が分かったくらいなんだから。
 まあ、ああいう設定じゃないと物語は進まないから仕方ないけど、究極のフィクションだよね。
 独りよがりの世間知らずの田舎のお姉ちゃんが1人の人生を狂わせたって話し。
 市川海老蔵って好きじゃないけど、巧い。前半の勝ち誇った顔と終盤のすがるような顔の使い分けはお見事。相武紗季は文句無しに可愛いしね。