かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

博打の木

2009-04-28 12:35:33 | 草花・樹木
先日、友人のお奥さんが名前と生えている場所を教えてくださった“バクチノキ”。
なにやら、ネーミングに凄み、あるいはなげやりさが感じられます。

ということで、興味津々その翌日デジカメを持ってその場所へ出かけてみました。

どうやらこの木のようです。


かなりでかいです。 
樹高10メートルくらいはあるのではないでしょうか。
秋に密集した小さな白い花をつけるようで、今は花はありません。
そのかわり、赤い果実をつけています。


バクチノキは、葉を蒸留して杏仁水(きょうにんすい)というものを採取し、咳止め薬を作るのだそうです。 
また、材は堅く、家具や器具に使用されるそうです。
樹皮は灰褐色で、鱗片状に剥離し、あとは紅黄色のまだら模様になるようです。
確かに、幹や枝の部分がオレンジ色のまだらになっています。



じつはこれが、この投げやりな名前の由来のようで、
樹皮が剥げ落ちて木肌が現れるという特徴を、博打うちが、賭博に負けて身包み剥がされて裸になる様子にたとえたものだそうです。
昔の時代劇映画で、身包み剥がされるシーンはよく見たなぁ~。 

意外なことに、バクチノキはバラ科サクラ属の常緑高木とのことで、
れっきとしたサクラの仲間のようですが、どうみてもサクラには見えません。
とはいえ、秋に白い花を見るのを楽しみにしております。


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