かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(44:ネパール再び編-第三章)

2008-12-25 11:20:45 | 旅行
-ネパール2日目-
ネパール滞在1日目の夜は、随分と蚊に刺されたようで、睡眠途中から熟睡できませんでした。
そんなイマイチの目覚めの中、起きてすぐにシャワーを浴びました。水は少し茶色いのですが、きちんとお湯が出るので上等です。

朝食は、オレンジジュース、コーヒー、パン、目玉焼き、焼きトマト、ジャガイモとなかなかいいものでした。
トレッキング許可証申請中のため、この日は待機ということで、終日フリータイムです。
そして、ホテルで交渉して、相棒と2人でタクシーをチャーターして市内見物に出かけました。

まずは、小高い丘の上にあるスワヤンブナート




ストゥーパ(日本で言う“卒塔婆”と同じ)の眼がなかなか魅力的です。
この寺院は、猿がたくさんいるので「モンキーテンプル」とも呼ばれているようで、まっことウヨウヨ猿がおりました。
見晴らしの良い場所にあるのですが、雨季前だからでしょうか、街全体が靄っている感じです。

次に、ボダナートへ。


通称“目玉寺”と呼ばれているようです。
さっきと同じようなストゥーパですが、微妙に違います。
こちらが世界一の大きさのようで、この寺院はラマ教(チベット仏教)の聖地だそうです。

そして、パシュパティナート。 
ネパール最大のヒンズー教寺院で、有数の聖地とのことです。


写真中央奥に見えるのが、金色2層の本堂で、ここへはヒンズー教徒しか入れない、みたいです。
この寺院は、聖なるガンジス川の源流部をなすバグマティ川のほとりに立っております。ちんけな川のように見えますが、ところがどっこいこの川で沐浴が行われ、写真で見える石橋の下流では、火葬が行われるそうです。



 我々が訪れた時には、この川で数名の女性が洗濯をしておりましたが、川沿いの石段にいくつか設置されたステージのような場所、
この場所(台?)は、実は火葬場なのです。むき出しです。
ここに薪を井桁に積んで遺体をのせ、米わらを被せて火葬するそうです。
なんだかあらっぽい気もしますが、骨灰は川に流され、それが至福とされるのだそうです。
この川は、そういった聖なる川であるとともに、洗濯、髪を洗うなど、日常使う川でもあるようです。


【寺院近くの通りにはみやげ物店が立ち並ぶ】

そんな、ちょっぴりショッキングな聖地を見たあと、パタンへと案内してもらいました。
 町についてすぐに昼飯をいただき、その後、この古都を散策しました。





前回ネパールに来た時もこの町を散策したはずなのですが、ほとんど記憶がありませんでした。
ここまで一気に観光したところで、相棒が疲れたというので、ホテルへ帰って部屋でしばらく休憩です。

夕方になって、現地旅行会社のスタッフとトレッキングのガイドをしてくれるランバートルさんがやって来て、トレッキングの概要説明をしてくれました。
いよいよトレッキング気分が高まります。

 そんななか、夕食を求めてニューロード方面へ行ったのですが、なかなかそそられるレストランがありません。さらにぶらついて入ったのが、SUMMIT RESTAURANT。
まずビールです。
San Miguel BeerとStar Beerと春巻きを注文しました。Star Beerはネパールのビールなので、注文する前店員に味を聞いたのですが、店員は飲んだことがないから分からないとのことです。ビールは高級品なのでしょう。それとも宗教上の理由でしょうか?
ここでもビールは常温ですので、うまいとは感じませんでしたが、春巻きは美味しかったです。
その後、私はチキン・フライドライスを注文。相棒は何を食べたのか忘れましたが、ビールも含めて2人分合計で190ルピー(約800円)です。安いです。
でも、この当時のネパールの人々の多くは、月500~1,000ルピーの収入だそうですから、ネールの人々にとっては、この金額は決して安くないはずです。
しかも、飲んだビールは1本50ルピーですから、一般のネパール人にとってはとんでもない代物でしょう。飲まなくたって死にませんから。
とそんな中、食事を終えた頃、向かいのテーブルでビールを飲んでいたネパール男性が、日本語で話しかけてきたのです。
彼は、我々に名刺を渡します。旅行社を経営しているとのことで、「次回は是非」という感じです。
いよいよ翌日からトレッキング開始です。
ということで、この日は早めに眠りに着きました。
 ≪つづく≫


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