かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(17:シンガポール編・前編)

2008-06-24 11:16:31 | 旅行
 ニュージーランドからシンガポールへ向かう機内で、日本の若者2人と知り合いました(A君、B君としておきます)。そして、私を含めて3人ともシンガポールでの宿を決めていないというので、「では一緒に探そう」ということになり、とりあえず空港からバスに乗って、町の中心地方面へ行きました。
もう既に午後9時を回っておりました。適当なバス停で降りると、客引きの男性が数人おりました。我々は、「安いホテルがあるよ」(多分みんなそう言って誘っているのだろうが)と言って近づいてきた白いターバンの男について行くことにしました。 
そして、宿に着いて部屋を見させてもらったところ、一部屋に10人いや20人以上と思われる、国籍も様々であるような若者が大勢おりました。まさに『深夜特急』のワンシーンのようでした(この時はまだ『深夜特急』を見ていませんでしたが)。山小屋風雑魚寝状態で、びっしりフトン(マットレスかな?)が敷き詰められており、当然全くプライバシーがありません。

私はその光景に少々尻込みをしました。A君も私と同感だったようで、別の宿を探そうと言ったのですが、B君はそこでも良いということでした。B君は、この後まだマレーシアへも行くと言っていたので、宿泊代を少しでも安くあげたかったのだろうと思います。一方、A君と私は、この後はもう日本に帰るだけだから、ということで少し高くてもいいからと、私が日本から持ってきていたホテルリストを頼りに、別のホテルを探しました。そして、そこそこ高級そうなホテルに決めました。時間が時間だっただけに、B君もその日はしぶしぶ、A君と私が気に入ったホテルに宿泊したのです。
A君・B君は私より若いと思ったことと、私が先導してホテルを決めたので、二人には少しでも安く上げてもらおうと、彼ら二人には同じ部屋に泊まってもらい、私は一人で泊まりました(海外のホテルは1部屋いくらですから)。

さて、一人になった私はシャワーを浴び、食事は機内で食べていたので、少し酒でも飲みたいと思い、ホテルのバーへ行くことにしました(バーという表現が正しいかどうかわかりませんが)。
バーでは生演奏をしており、なかなかいい雰囲気でした。「当たりだ」と思いました。そして、私は一人ということで、カウンターに案内され、ビールを注文しました。ひとりで、今回のニュージーランド旅行の感慨に浸りながら杯を進めていると、同じカウンターで飲んでいたひとりの若い女性に声をかけられたのです。私の生涯で、飲み屋で若い女性から声をかけられたのは、この時が最初で最後です。 
この後の話は・・・。御免なさい、少し長くなりますので、続きは次回ということにします。

   ≪つづく≫