かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

「美しい国」はどこへ?

2007-07-30 13:24:07 | 政治・社会
昨日の参議院議員選挙の結果は、ほぼ選挙期間中のアンケート調査通りの結果となった。個人的には、こういうデータが事前に報道されると、そのゆり戻しというか、逆バネというか、有権者が調整してくるのではないかと思っていたが、そういう事態は起こらなかった。
愛媛県では、この10年間衆参6議席を自民党が独占しており、参議院では18年ぶりの野党系議院の当選とのことで、保守王国の四国4県で軒並み自民党は敗退した。昨夜のテレビで自民党の大敗が報じられると、安倍首相は涙目になっていた。以前、故橋本龍太郎氏が自民党幹事長の時、開票速報を知らされると「ちっきしょう」とうめいた場面が思い出された。安倍首相は今回の大敗を予想していなかったのだろうか?年金問題、政治と金の問題に絡む任命責任、そしてコイズミ前首相以来どんどん広がった格差問題。いくら、安倍首相が「美しい国づくり」を強調しても、身近なところでの問題、出来事に真剣に対処しなければ、指導力に「?」がつく。それまで保守王国だった地方の有権者の判断も甘くはなかった。これもコイズミ前首相が“郵政民営化”にこだわりすぎて、他の重要な問題を先送り、軽視してきたことのつけだろうと思う。
今回の選挙結果を受けて、自民党はどう変わるのだろうか?公明党はどう対応するのだろうか?衆議院はいつ解散するのだろうか?もし、衆議院が解散して、自民党が敗れた場合、その時こそコイズミ前首相の構造改革が完成するのかな?