かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

名取トンネル開通

2007-07-25 13:55:18 | 田舎の生活
我が地区集落の東にある国道197号名取トンネルは、東側坑口周辺の地すべり変状のため、平成17年5月9日より、通行止めとなっていた。この国道は、半島の幹線道路であり、このトンネルの通行止めに伴い、その区間旧国道(現町道)を迂回路として利用することを余儀なくされていた。迂回路は道路幅が狭い上にカーブが多く、大型トラックやバスなどが通ると対向車との離合がうまくできない箇所があるため、3ヶ所に誘導員を配置して、交互通行としていた。
名取トンネルは、当初開通以来、地すべりによる地盤変状のため何度か調査・補修が行われ、そのたびに通行止めとなっていたようだ。そして、ついに補修では根本的な解決策にならないことを痛感したようで、改めて地質調査が行われ、不安定な地すべり土塊部を避けるため半分以上ルートを変更することとなった。今回は、そのトンネル付替え工事の完成をうけての開通である。
現国道が開通するまでの旧国道は、海岸沿いをくねくね曲がりながら走っているため、我が地区から半島付け根の八幡浜まで車で2時間近く要していたが、現在は40分程度であり、グーンと便利になった。
なお、道路が十分に整備されていなかった昔は、海上交通がメインであったが、国道の整備が進むにつれ、次第に海上交通は廃れていった。そのため今は、この半島の住民にとってこの国道は命綱でもある。
本日正午にトンネルが開通するということで、私は11時半頃、物見遊山のごとくのこのこと出かけて行った。どのくらい人や車、報道機関が来ているかと思ったら、観衆は私一人であった。それでも正午までには“通り初め”の車が20台程待機していた。テープカットなどあるのかと思ったが、そういうこともなく、全く拍子抜けしてしまった。家に帰ってそのことを報告すると、奥さんは「きっとそういうセレモニーや報道の撮影などは午前中にやってしまったのではないか」ということだった。きっとそうなのだろう。とりあえず、私も車で新しいトンネルを走ってみた。少し気になったのは、トンネルの途中から少し埃っぽく空気がよどんでいるように感じ、換気があまりよくないのではないかと思った。
ともかく、関係者の皆さん、誘導員の皆さん長い間ご苦労さまでした。