かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

海の幸に感謝(その1)

2007-07-29 16:52:20 | 
今日は全国的には参議院議員選挙の投票日であるが、この半島では本日バフンウニ漁の解禁ということで、選挙は午前中早い時間に済ませて浜に出かけた。私にとっては両方大事なのである。本来であれば、解禁日は前回の大潮の時(2週間前)であったが、生憎台風4号の到来で大時化となったため、本日まで延期されたというわけだ。
漁港がある方面に行けば車で行けるのだが、そちらは人が多いだろうと予想して、私は徒歩でしか行けない別の浜に、奥さんが作ってくれたおむすびと水を持って出かけた。坂・石段を下りること10分、浜に到着する。本日の干潮時間は午後1時ということなので、それまでにはまだまだ時間があった。そこで、しばらく波打ち際の磯でニナ(小さい巻貝)を拾いながら潮が引くのを待った。そのうち徐々に潮が引いてきたので、私は水中眼鏡を装着して、いよいよ漁を開始した。今年初めて泳いだのであるが、まだ少し海水温が低いように感じた。
先日の台風でウニやサザエが陸に打ち上げられたりして、ずいぶん死んでいると聞いていたが、はてさて海中を覘くとその通りであった。サザエ、トコブシ、ウニの遺骸が結構目立った。それに、バフンウニはいるにはいるが、小さくてそれほど量も多くないようだった。おそらく、他の皆さんは漁協が買い取ってくれるバフンウニを目当てにしているのだろうが、私はウニは少しあればよく、アワビ、サザエ、トコブシ等が採れれば良いと思っていた。だから、ウニをほとんど採らなかった。2時間程度、潜っては石をおこして漁を続けた。干潮時も過ぎ、徐々に潮が満ち始めて波も出てきて、身体もやや冷えてきたので、2時頃に漁を終了して家路についた。
帰りは、ひたすら上り坂なので、泳いで疲れた身体には少ししんどい。
でも、久しぶりにたくさん採れたので気分は上々である。
今夜は、これらの貝類を肴においしいビールが飲める。