我が地区は、半島の斜面に集落をなしているため平地がない。そこで、先人達は耕作地、住居地などを確保するために多くの石垣を築き上げ、何とか平坦な土地を生み出した。そうして段々畑が作られていったのである。また、集落内の往来する道はほとんど石段からなっている。私が子供の頃には、何軒かの家で牛を飼っていたので、この石段の道の何処かには、常に牛のウンコが落ちていた。ネパールにトレッキングに行かれたことのある方ならお分かりいただけると思うが、それと全く同じ光景が見られたのである・・・。
石垣の組み方は、野良積み、平積み、矢羽根積みなどいくつかの工法があるそうだ。確かに実際に石垣を見ていると、それがどの工法に相当するのかは容易にわかる。残念ながら、それぞれの組み方にどういう利点があるのかは、不勉強な私にはわからない。石垣の第一の利点は土壌流失の防止効果であろう。そして、コンクリート擁壁と違って排水性に優れていると思う。コンクリート擁壁の場合、塩ビ管を埋めて排水性を確保しているように見えるが、その孔は土砂で埋まって排水できない場合がほとんどである。また、コンクリートは光・熱をもろに反射するが(最近は表面をでこぼこにしているものもあるが)、石垣は表面が平滑でないので、光・熱の反射はずいぶん和らげられている。
私が小学生の頃は、石垣で築かれた段々畑はサツマイモと大麦の二毛作が大半であったが、今ではほとんど柑橘畑になってしまっており、ここで“清見”や“デコポン”などが栽培されている。子供の頃は、甘夏柑、伊予柑、八朔等が主流だったように思われるが、単価がよく人気のある新種の清見やデコポンが増えてきたようだ。
石垣の組み方は、野良積み、平積み、矢羽根積みなどいくつかの工法があるそうだ。確かに実際に石垣を見ていると、それがどの工法に相当するのかは容易にわかる。残念ながら、それぞれの組み方にどういう利点があるのかは、不勉強な私にはわからない。石垣の第一の利点は土壌流失の防止効果であろう。そして、コンクリート擁壁と違って排水性に優れていると思う。コンクリート擁壁の場合、塩ビ管を埋めて排水性を確保しているように見えるが、その孔は土砂で埋まって排水できない場合がほとんどである。また、コンクリートは光・熱をもろに反射するが(最近は表面をでこぼこにしているものもあるが)、石垣は表面が平滑でないので、光・熱の反射はずいぶん和らげられている。
私が小学生の頃は、石垣で築かれた段々畑はサツマイモと大麦の二毛作が大半であったが、今ではほとんど柑橘畑になってしまっており、ここで“清見”や“デコポン”などが栽培されている。子供の頃は、甘夏柑、伊予柑、八朔等が主流だったように思われるが、単価がよく人気のある新種の清見やデコポンが増えてきたようだ。