喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

平成15年度日米国民交流若手教員のアメリカ派遣 ~アメリカの豊かさの影~

2016-09-24 | 感動
 平成15年度日米国民交流若手教員のアメリカ派遣をふり返る。
9月22日から28日までは、デンバーでの語学研修と生活や習慣に慣れるための準備期間。

 旅行会社の人から強く言われたことがある。
「ホテルから遠い通りになればなれほど治安が悪くなりますから、○○ブロックまでしか行かないでください。」
そういったことを言われると様子を知りたくなる。

 運動不足の解消や地域のことをよく知るためによくジョギングをしていた。
ダウンタウンへ走ったり、駅へ走ったり。
そして28日、行ってはいけないと言われた場所へ足を走らせた。

 そのエリアに入ってまず目にしたのが、日本でいうところのホームレス。


 さらにエリアの奥に入って行くと、地べたに座る人だかり。


 多くの人たちがこちらを見た。
でもその視線は、明らかにちょっとちがっていた。
昨日までの気さくで、明るい目ではなく、私の様子をうかがっているような。

 そしてさらにホテルから遠ざかっていくと、人の姿がほとんど見あたらない。
ときおり、開いているドアの奥から見られているような視線があった。

 何かトラブルに巻きこまれてはいけないと思い、元来た道を帰って行った。


 豊かなアメリカで初めて見る影の部分。
経済は人を変え、街を変えるのかもしれない。
そんな部分をもっと知りたくなった。

        岬人(はなんちゅう)
 
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平成15年度日米国民交流若手教員のアメリカ派遣 ~デンバーでの交流~

2016-09-24 | 感動
 平成15年度日米国民交流若手教員のアメリカ派遣をふり返る。
 9月22日から28日までは、デンバーでの語学研修。
なかなか上達しない語学力に少々辛い日々。

 その分、日常の交流やアフター5での交流に力を注いだ。
何かのきっかけをつくり、地元の人に話しかける。
語順などあまり気にせず、単語を並べ、相手との交流を楽しむ。



 さすがアメリカ。
日本では見ることのないモヒカン。
タトゥー(入れ墨)をほっている人はめずらしくない。
 何とも自由な生き方だ。



 夜は、ホテルの近くのスポーツバーに、みんなでくり出す。
とにかく、きっかけをつくり話しかけてみる。
 すると何となく通じ合う。
そして何よりも楽しい。

 酒を飲んでいることもあり、ますます英語を考える思考力は働かない。
語順など気にせず、単語を並べて伝えようとする。
 楽しく話しかけると、相手も楽しくこたえてくれる。




 常にカバンにしのばせておいた筆ペンと扇子。
かわいい子どもに名前を聞いて、日本語で書いてあげてプレゼント。
リッキーという子どもだった。
「Cool!」 かっこいい!
日本文化はけっこう注目された。



 偶然にもコロラド州と姉妹提携を結び、関係が深い山形県からのメンバーとも意気投合。



 アメリカの普通の人たちとのこんな交流が実にいい。
語学は大して上達しなかったが、交流したいという気持ちはどんどん高まった。
 たぶんこれでいいのだろう。

 見知らぬ人に、おだやかな表情でひと声かけてみる。
相手に興味を示す。
自分を開ける。

 そんなつながりのきっかけづくりを体験をもとに感じていった。


            岬人(はなんちゅう)




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