喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

星になったボン

2015-06-29 | ブログ
 今日は、梅雨でありながら秋風のような涼しさ。
北からの風が吹きこんでいたからだ。

 家を出る時、母家の両親の飼い犬「ボン」がけいれんをおこしていた。
2週間ほど前から体調が悪く、3回ほど獣医にも診せた。
歳をとっているのにあわせ、腸の中に細菌が入り、食欲がないらしい。

 見る見る元気がなくなり、立っているのも精いっぱいな様子だった。



 息子がボンのことをよく覚えていた。
「僕が小学校に入る前に、じいちゃんが飼い始めたんよ。」
したがって15歳くらいになる。

 犬の年齢は、小・中型犬の場合
最初の2年で24歳。
3年目からは、1年で4歳ずつ歳をとる。
と考えると、
 24+(犬年齢-2年)×4となり、これにボンをあてはめると
24+(15-2)×4=76
人間でいうと、76歳になる。

 かなりいい歳だ。
しかも一番、ボンをかわいがった父と同じ歳になる。

 一緒にみかん山に仕事に行ったり、毎日お墓参りに行ったり。

 亡きがらは、弟の洋海やいとこの広といっしょにお墓のそばに埋めてあげたらしい。
平礒を見おろす高い所で、毎日来た場所だから、きっと喜んでいることだろう。

 昼間の天気もよかったが、夜には星がきれいに輝いていた。
ボンは、星になったのかもしれない。




             岬人(はなんちゅう)

鶴姫伝説 

2015-06-21 | ブログ
 昨日、伊方中学校PTAの研修として、坊ちゃん劇場で「鶴姫伝説」を観た。
感激した。

 特に次の歌が心の奥深くにしみ入っていった。


「いつか 平和になり 剣の錆びる日がきたら
太鼓をうちならして 祝おう

 いつか 平和になり、弓矢を折る日がきたら
鎧に白い花を 飾ろう 」




 
 今、多くの場所で起きている戦いは、憎しみの連鎖によっても、終わらすことができないでいる。
戦いとまでいかなくても、普段の生活でも似たようなことがある。 

 世界中が、等しく平和になることを願ってやまない。




         
               岬人(はなんちゅう)


伊方中学校のPTA研修

2015-06-20 | ブログ
 子どもの教育で教師と保護者が関係をよくして、いっしょになって育てていくことはとても大切なこと。

 伊方中学校PTAは、そんなことを特に大切にしている。
今日は、東温市の坊ちゃん劇場に「鶴姫伝説」観劇。

 親睦を深めながら、プロの表現力の豊かさを学ぶことができる、とてもよい機会。

 教育は、地域づくり。
そして未来づくり。

 そのために大人がまとまってやっていこうとする雰囲気が、ふるさと佐田岬にはある。


                  岬人(はなんちゅう)

自分の郷は、自分たちが守る

2015-06-19 | ブログ
 こちら佐田岬でも、毎日雨が降っている。
 一昨日の夜のこと。
夜中12時、携帯電話が鳴った。
弟の洋海からだ。

「どうしたん?こんな遅く。」
「平礒へ帰りよるんやけど、釜木の消防詰め所の前で、木が倒れちょって道路が通られんのよ。
チェーンソー、ノコギリを持って来てや。」

 雨が降る中、準備をして出た。
現場に着くと、木が倒れ、人が通ることもできない状況。
持ち上げても、動かない。



                 「写真は、別の現場。崖が少し崩れている。」

 弟がチェーンソーをかけるが、調子が悪くかからない。
こうなると、人力におる「ノコギリ」しかない。

 一人がせっせとノコギリで切れば、
一人がせっせと木をかたづける。
このくり返し。

 パラパラと雨が降るなか、二人の男が黙々と作業。
「ファイト~、一発~。」

 だんだん向こう側が見え始め、ついに最後のひと枝を切り落とした。
明朝は、スクールバスが通るので、通行のじゃまにならないように完璧に撤去。
 なかなかいい働きをした。

 田舎では、できるものが、自分にできることをすることが大切。
そうして田舎は、うまく回っている。
自分の郷は、自分たちが守る。
 あたりまえのこと。

 帰宅したら、夜中の1時過ぎ。
あったかい風呂に入って床に就いた。

          岬人(はなんちゅう)

 

ジュン・ブライド (6月の花嫁)

2015-06-15 | ブログ
 昨日、いとこの長男の結婚式が松山であった。
わが家も対外的なことが父から私に少しずつバトンタッチされている。

 曇り空だったものの、さほど暑くなく、良い天候だった。

 アットホームな結婚式・披露宴で、若者たちから幸せのおすそわけをいただいた。



 これから親戚として新しい輪が広がる。



 久しぶりに親戚も集まり、にぎやか。



 お腹も、心も満たされた、とてもすてきな結婚式だった。




             岬人(はなんちゅう)

「いとこ半」の結婚式

2015-06-14 | ブログ
 平成27年6月14日。
今日は、いつもお世話になっているいとこの長男の結婚式。
私との関係は、「いとこ半」。

 いとこにとって待ちに待った結婚式。
親としてもひと安心。

 みんなで二名津からバスに乗り、
松山のマリベールスパイア別館、ハイダウェイへ向かう。

 今日は雨が少し降っている。

 まさに6月の花嫁。
ジュン・ブライド

 
          岬人(はなんちゅう)
 

伊方中学校での卒業生の教育実習

2015-06-13 | ブログ
5月25日(月)から2人の伊方中学校卒業生の教育実習が始まりました。
最初のさわやかなあいさつ。きちんとした服装・身だしなみ。ていねいな言葉遣い。
明るく、前向きな表情。謙虚で、誠実な言葉。
まさに生徒にとって身近なめざす先輩像です。

 九町のU先生。
生命の連続性の単元で、遺伝の規則性を教えるために、実際にたくさんのとうもろこしを買いこみ、それを用いたわかりやすい授業を行われました。
 この授業のために、両手いっぱいの教材を持ち帰り、ほぼ徹夜で授業の準備をされたと聞きました。
6月5日の実習最終日のあいさつで、全校の生徒を前に、声をつまらせ感激した話を語ってくれました。

 ある生徒が、
「この前の授業でU先生から声をかけていただきうれしかったです。
だから最後の理科の授業では、積極的に手を挙げて授業に臨みます。」
と日記に書いてくれていて、実際に意欲的に授業に臨んでいたといいます。



                     「写真は、今回の2人とは関係なく、11年前のY先生の教育自習」


 また、小中浦出身のK先生は、私との世間話で、
「東京に出てみて、ふるさと小中浦がどれほどすばらしい地域かということがわかった。」
と言われました。
本当にそうだと思います。
ふるさとの家族、近所の人たち、変わらぬ風景を思い浮かべたのでしょう。
 
 道徳の授業では、「レ・ミゼラブル」(ああ無情)を題材に、正義とは何か、世間の差別、心からの思いやりという奥が深いことについて考えました。
これを選んだ理由は、ご自身の海外での心揺さぶられた体験がもとにあったようです。
何度も何度も授業案を練り直し、夜遅くまで教材研究をされていました。
昨日も生徒が書いた感想を読み返し、ていねいに言葉をそえられていました。
そんな中ある生徒の感想をうれしそうに紹介してくれました。

「道徳の授業、ちょっと難しかったけど、考えていくうちにだんだん分かってきました。
K先生の人生初の授業を僕たちが受けるのはとてもうれしかったです。
正式に先生になったら、もう1回授業を受けたいなと思いました。」

 お二人の真摯な姿が、生徒に十分に伝わり、生徒自身を前向きに行動させるきっかけになったようです。
母校での教育実習を自信として、将来教師としてふるさと伊方で勤められることを願っています。

                              岬人(はなんちゅう)

第69回愛媛県高校総合体育大会  ~三崎高校バレーボール部~

2015-06-08 | ブログ
 6月6日、県高校総体に出場する三崎高校バレー部の応援に行った。
息子にとっても最後の大会。

 12時過ぎ、松山聖陵高校にて同じ南予の八幡浜工業高校との1回戦。
ここ最近は、勝ったことがなく、南予予選でも悔しい思いをしていた。

 1セット目、お互い一進一退の攻防。


 サーブミスやサーブカットミスが少なく、連続失点が抑えられていた。
ストレートへのスパイクも効果的に決まり、競り勝った。

 2セット目は、中盤から抜け出し、有利な展開。
ねばり強い八幡浜工業だが、リードを許さず、セットカウント2対0の貴重な勝利。

 成長を感じる試合だった。

 
 次は、強敵小松高校。
1セット目中盤まで大きく点差を離されることなく見応えのある展開。
その後、徐々に小松が多彩な攻めを行ってくる。

 キャプテンの涼平が、誰をブロックでマークするか指示を出している。



 それでもなかなか攻撃を防ぐことができず、1セット目をとられる。

 2セット目は、最初から猛攻を受け、チームのムードが上がっていかない。
息子のブロックもついていけず、クイックも決めることができず。

 これが息子の高校3年間最後のサーブ。

 
 そしてゲームセット。
力の差を見せつけられた試合だった。



 息子や仲間の高校3年間のバレーボールが終わった。
つなぐスポーツであるバレーから、これからの人生の大切なものを手にいれたことだろう。
 
 どの分野にも、すごい人はいるもの。
上には上がいるもの。
そんな中で、自分はどんな色を出していくか。
 中学からの6年間、続けてきたことに大切なことがつまっている。
しんどいとき、嫌になって投げ出したいときもあったことだろう。
でもふんばって続けてきた。
まさに、これからの生き方そのもの。

 偶然にも帰りに立ち寄った長浜のパン屋さん「まことや」の主人が、
同じようなことを息子に語り、ほめてくれた。
「今日までよくがんばったな。」

「はい。ありがとうございます。」
息子にとって、忘れられない言葉となった。

               岬人(はなんちゅう)



 

第69回愛媛県高校総合体育大会  ~四国最西端の三崎高校出場~

2015-06-06 | ブログ
 昨日、6月5日、第69回愛媛県高校総合体育大会の開会式が開かれ、
3日間にわたる熱戦の火ぶたが切られた。
 大会には、約7900人が出場する。

 朝、三崎高校バレー部で出場する息子も荷物を手に家を出た。
ひと言かけた。
「迷わず、おもいきりプレーしてこいよ。」
息子からは、
「うん。」
 父と息子の言葉は、これで十分だった。

 あまり得意ではないスポーツ。
 中学校の時に卓球にしようか、迷った結果、体格を考えバレーにした。
 高校に入ったときは、VYS(ボランティア)部に入ったが、
バレー部の人数が足りず、両方の部を兼ねた。
「みんなといっしょに最後までバレーをやる。」
ということが、息子が出したこたえだった。

 自分の本心とは違いつつ、それでも今日までやってきた。
これからの人生を考えると、そんなことも大切。


                                 「南予予選にて」

 試合は、本日6日、聖陵高校にて正午予定。
仲間との最後の姿を応援に行こうと思う。

 そのほか、三崎高校から女子バレー、男子卓球、テニス、軟式野球、総勢51名の参加。
自分を信じ、仲間を信じ、夢を信じ、最後まで戦いぬいてほしい。
 
 選手宣誓では、野村高校女子バレー部の山師日向主将が、
「夢に向かって流した汗と涙の数だけ、たくましくなった私たちがここにいる。
支えていただいた方々に感謝し、この最高の舞台で力の限り戦いぬきたい」

と力強く宣誓された。

 愛媛の未来は、明るい。

           岬人(はなんちゅう)

 
 

 

 

 


うり坊

2015-06-05 | ブログ
 昨夜、夜9時頃、ゴーロを通りかかったとき、
路上にあるかたまりが目についた。

 よーく見ると、猪の子ども、うり坊。
どうやら、寝ているようだ。
親とはぐれたのだろうか。



 猪といえば、農業に大きな被害をもたらす害獣。
捕獲して、処分することも考えられたが、
この幼さを見るとできなかった。

 

 将来、里山に下りてこずに、暮らしてくれたらいいのだが。


            岬人(はなんちゅう)

宇和海に浮かぶ満月

2015-06-05 | ブログ
 満月から一夜過ぎた昨夜。
佐田岬半島の尾根を走るメロディーラインから、宇和海に昇る月を観る。

 明るい月は、宇和海を照らし、さらに周りを明るくしている。





 宇和海には、漁り火を照らし漁をする何艘もの船が見える。



 きれいな6月の宇和海。


            岬人(はなんちゅう)

 

息子の18回目の誕生日

2015-06-04 | ブログ
 6月3日、息子の18回目の誕生日。
平成9年に生まれた。

 あっという間の気がするが、
写真を見たり、思い出話をしたりすると、様々なことがあった。

 昨夜は、平日ではあったが、ささやかな誕生祝いを行った。

 同時にDVD鑑賞会。
昨夏に取材された「佐田岬半島の初盆行事」。

 これは、文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民族文化財」に指定されて、
記録に残すために取材されたもの。

 自分たちも登場しているので、興味深く観る息子と私の父。



 特に父の映像がでた時には、動きもせず。



 命は、受け継がれていくということを感じた。
誕生日に思う命のリレー。

 すてきな誕生祝いだった。


          岬人(はなんちゅう)

水無月の満月

2015-06-04 | ブログ
 昨日、愛媛も梅雨入りした。
午前中は雨が降り、草木も潤った。

 夜8時頃帰宅する頃には雨もあがり、
宇和海の東の空にオレンジ色の満月が上がっていた。




 帰宅して、東方の釜木に上がる満月。



 色が少しちがって見えるが、どちらもきれい。

 梅雨入りする6月(水無月)の満月は観られないかもしれないと思っていたが、
幸運にもきれいな満月を観ることができた。

 田舎の小さな喜びの1つだった。


                 岬人(はなんちゅう)


梅雨入りかな

2015-06-03 | ブログ
 6月に入り、気温も上がり、昨日からは雨が降っている。
こちら四国愛媛の佐田岬も梅雨入りだろうか。

 好きではない時期だが、植物、柑橘にとっては恵みの雨。
この時期にしっかりと降っておかないと、夏場、水不足で悩まされる。

 日曜日、とても天気が良く、
気に入った景色があった。





 佐田岬生コンから見た景色。

 空と海の青と生コン車の黄色のコントラストが美しい。
眼下には、馬の背のきれいな景色。

 雨模様の今日の天気に対して、少しは心が晴れるようだ。


         岬人(はなんちゅう)