喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

香りのある風景 ~風薫る5月に漂うみかんの花の香り~

2021-05-05 | ふるさと

 2月4日頃の立春から数えて88日目を「八十八夜」といい、今年は、5月1日(土)。
この頃は春と夏の変わり目で、気候が暖かく穏やかになる。

 ゴールデンウィークは、天気も良かったが、4日夜から5日の朝にかけて強い雨が降った。
今日5月5日は、午後から雨が上がり、太陽も顔を見せた。

 
                     【窓から見える景色】

 5月5日は、こどもの日。暦の上では、立夏。
そして端午の節句。
もともとは、古代中国発祥の厄払い行事。
雨季を迎えるこの時期、病気や災厄の祓いが大事な行事とされていたようだ。

 ふるさと平礒では、野休み。
柑橘の収穫、出荷で忙しかった日々も終わり、体の疲れを癒し、病気にかからないようにという考えからきている。

 夕方6時からランニングで出かけた。
今日は、めずらしく妻も一緒に。
 集落を見下ろせるお墓までのいつものコース。
途中、柑橘の花の香りが漂い、何とも言えない心地よさ。

 真っ白い、小さくてかわいい花。

 未来に残したいふるさとの香りのある風景だ。

 お墓に着くと、強風で落ち葉が散らかっていた。
まずはそれらを掃き、傍に植えてある新しいシャシャキ(シキビ)を切り取り、お供えした。
先祖に手を合わせ、清々しい気持ちで帰路に就いた。

 1時間ほどだったが、端午の節句にふさわしい時間だった。


              岬人(はなんちゅう)