喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

大阪での結婚式の結末 ~今宵は、メディアカフェ~

2013-09-29 | ふるさと
 1週間前の9月21日。
大阪で結婚式・披露宴が終わり、愛媛に帰るため父と一緒に夜行バスを待つ。
ところが出発時間を少しまちがえ、乗り遅れ。
 バスセンター職員さんの好意により、明朝7時のバスに乗れることになったが、
大阪で泊まらなければならなくなった。

 ところが右も左もわからない大阪。
しかも時間は23時を過ぎていた。
 先ほどの職員さんに相談したところ、歩いて5分ほどのメディアカフェが一番便利がいいとのこと。
安いし、シャワーもついているし、仮眠程度なら。
そのすすめにのることにした。

 父との先ほどまでの盛り上がりは冷めてしまい、
もうしわけない気持ちでいっぱい。
教えてもらった今夜泊まるメディアカフェを探した。
そして5分ほど歩き、ネオンで光るカフェにたどり着く。



 この手の店は、初めてなのでおそるおそる店に入る。
一瞬、本屋かレンタルビデオ店かと思うような雰囲気。
壁にはびっしりマンガ本などがならぶ。
 ようするにマンガ喫茶とネットカフェが合わさったような店だった。

 手続きを済ませ、店員さんに案内された番号の個室に入る。
 個室と言っても隣との仕切があるだけで、
天井はなく、立ち上がると店内が見わたせる。

 2人用の部屋にしたため、椅子ではなく、硬めのベッドのような感じ。
もちろんパソコンはあるが、用はなく、マンガなども見ることもなく、
寝る準備をした。

 父と2人がようやく横になれるほどのスペース。
「こんなことになってすまんかったな。」
とおわびし、眠りについた。

 私のみならず、73歳になる父の初めてのネットカフェ利用。
これまた忘れられない思い出になった。



 

大阪での結婚式の夜

2013-09-28 | ふるさと
 ちょうど1週間前の9月21日。
大阪で中野明徳おっちゃんの長男の結婚式があった。
賢い2人で、お互いのことを思いやるすてきな夫婦。
 久しぶりに再会した人もたくさんいて、とってもいい結婚式、披露宴。



 楽しい時間はあっという間に過ぎてお開き。
22時50分、梅田発の帰り夜行バスまでには4時間以上もある。
父と一緒に梅田まで歩こうと新御堂筋をてくてく。
休日のため人通りは多くない。

 40分ほど歩き、梅田に到着。
まずバスセンターを確認し、歩いて3分の場所にあるビルの居酒屋に入った。
旅館を思わせるような落ちついた空間。
そしてあれやこれやと話をする父と息子のすてきな時間。
もちろん居酒屋でのこんな時間は初めて。
客が多くなり、2時間でラストオーダー。

 まだバスの時間までは1時間半以上あったので、居酒屋をはしご。
それでも話は尽きず。
父との思い出のひとときとなった。
 
 10分前くらいにはバスに乗ろうと22時43分頃にバスセンターの窓口へ。
乗車券を差し出すと、とんでもない言葉が返ってきた。
「お客さん、このバスはもう出発しましたよ。」
何と私のかんちがいで、バスの出発時間は22時50分ではなく、40分だったのだ。

 窓口の職員さんに何とかならないか相談。
20分後の11時10分最終便に空きがあれば何とかなりますと、
望みをつないだ。
 そして運命の最終バスがセンターに入り、
運転手さんに空き席を確認してもらった。

 予約しているがまだ乗車していない人がいるとのこと。
その人に乗車確認の電話をするがつながらない。
と、その時予約していた男性が息を切らせながら到着。

 完全に夢は消えた。
職員さんから明朝7時のバスなら乗車できるとのこと。
ありがたくお願いした。

 今夜はいったいどこに泊まろうか。
父と息子の大阪の夜はまだ終わらなかった。

           岬人(はなんちゅう)





 
 

大阪のふたいとこ、またいとこ、はとこ

2013-09-25 | ふるさと

 9月21日、大阪の中野さんの結婚式に行った。
私の父と中野明徳おっちゃんはいとこ。
明徳おっちゃんの長男が結婚。
私とは、「ふたいとこ」の関係。
ふたいとこを「またいとこ」、「はとこ」と言ったりもする。

 いとこが4親等。
ふたいとこは、6親等になる。
そうなれば一般的には、関係が薄い。

 橋本日出子おばちゃんの長男広稔くんともふたいとこ。
私たちは、同い歳で35年ぶりの再会。



 それでも遠い遠い昔の記憶が残っている。
子どもの頃、都会育ちの広稔くんに田舎者の私はあれこれと教えてあげた。
海のこと、山のこと。
得意万弁に。

 今回の結婚式で再会できたのも何かの縁。
何らかのつながりを持ち続けていきたいものだ。

 今度ぜひ日出子おばちゃんを連れて故郷平礒へ郷帰りしてくれるようお願いして別れた。



故郷を抱いて生きる

2013-09-22 | ふるさと
 昨日9月21日、中野明徳おっちゃんの長男の結婚式が大阪であった
父がもっとも慕う明徳おっちゃん。
母と夫婦での予定だったが、母に代わり行くことになった。



 明徳おっちゃんは、けがと病気のため、結婚式への出席が危ぶまれた。
でも体調が大丈夫な段階まで出席するとのこと。



 式場に到着し、明徳おっちゃんの控え室を尋ねる父。
ドアを開け、中に入ると正面に車椅子に座っていた。
私たちの姿を見ると、顔をくしゃくしゃにして涙をぬぐった
うれし涙なのか、くやし涙なのか
たぶん両方だろう
 同時に父の目からも涙がこぼれる





 その後、式、披露宴と進んでいく
そして披露宴も終わりに近づいた頃、ついに限界。
 私たちのテーブルを後にする車椅子に乗った明徳おっちゃん
「おっちゃん元気でな。」
と手をにぎるとそれまで以上に涙を流された。
 奥さん、親戚、家族、新郎新婦、新婦の両親、そして私の父に見送られ会場をあとにした



 みなさんそれぞれの思いが痛いほど伝わる
父だけは控え室までついていき、しばらくしてからもどって来た。

 二人は、故郷平磯や生家の話で盛り上がっていた。
明徳おっちゃんが故郷を離れて60年が経つ。
おっちゃんの中には、故郷の山や海、人は変わらずあるのだろう。



 人はいつも故郷を抱いて生きている。
人のつながりは血縁・地縁そして思いでつながる縁などさまざま。
そんなつながりが少しずつ薄っぺらくなっているような風潮。
 故郷を離れている懐かしの人とまた会いたい。

大阪で結婚式

2013-09-21 | ブログ
今日は、大阪で結婚式
平磯出身の中野明徳おっちゃんの長男の結婚式
明徳おっちゃんは、父の二歳上の従兄弟。
中学を卒業し、同じ平磯出身で工務店を経営し成功していた河野武市さんのもとへ弟子入り

三年の弟子入り、奉公。
その後就職して三年経ち、弟の日三夫さんが中学校を 卒業するのを待ち、
母シゲと一緒に大阪に引き取った

たいへんな苦労と努力
そして自分の暮らしの基礎を築いた。

父は、そんな明徳おっちゃんをとてもしたっている
私の住む平磯には、そんな先人たちが多くいる

今日は、心からの祝福を送りたい。



間もなく、松山空港を出発

瀬戸内に浮かぶ中秋の名月

2013-09-19 | ブログ


 今夜は、中秋の名月。

 地球から一番近いところにある身近な天体、月。
その模様をウサギに見立てるなど、古くから人々に親しまれている。
とくに天保暦(いわゆる旧暦)8月15日の月は「中秋の名月」として有名で、供え物をしてお月見をする習慣がある。

 2013年は、今日9月19日が「中秋の名月」。
暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限らないが、
今年は2011年、2012年に続いて中秋の名月が満月。

 中秋の名月当夜の満月は、今年を最後に2021年まで見られない。

 それにしても明かりの少ない田舎の名月は、明るく美しい。
いつもは闇夜で何も見えない景色をうっすらと明るく浮かびあがらせる。

 そんな景色が大好き。
ベランダからしばらく見とれていた。

 小さな幸せ。

コロラド州で洪水 9/12

2013-09-16 | 感動
 日本列島に台風が接近・上陸。
そんななか大きな影響もなく運動会が実施。

 今日は、久々の休日。敬老の日。
台風一過、秋の青空が広がっている。

 ゆっくりと新聞を読んでいると、ある記事が目にとまった。

「コロラド州で洪水 4人死亡 250人不明」

 コロラド州といえば、ちょうど10年前の今日、初めてアメリカに下り立った場所。
「日米国民交流・若手教員の米国派遣」という事業として参加。
非常に思い出深い場所。

 記事の大まかな内容は、
「コロラド州のボールダーや州都デンバー、コロラドスプリングスなど広い地域で9月12日、
洪水が発生。
 14日までに4人が死亡、約250人が安否不明。
 ボールダーの政府当局者は、死者数はさらに増える可能性が高いと述べている。

 一帯では、数日前から季節外れの記録的な豪雨。
ロッキー山脈の東側では急流となった雨水が都市部に流れこんだ。
川も氾濫し、住宅街が水没したり、孤立したりする町があいつぎ、
数千人が避難をしいられた。
 14日までの3日間で年間降水量にあたる雨量に達した地域もある。
 オバマ大統領は、連邦政府による支援を行うため、非常事態を宣言。」

 ボールダーといえば、美しい自然に囲まれた街ボルダーには世界から様々な人がやってきて生活している。
最も多いのがコロラド大学の学生とそこで働く関係者。
また、IBMなどのハイテク企業もボルダーの郊外に研究所を構えており、多くの技術者が働いている。
他にも、NCARやNOAAなどの国の研究機関に勤める研究者、Naropa大学、Rolf Institute、Boulder College of Massage Therapyで学ぶ学生、高地トレーニングを行うアスリート達など、個性豊かな様々な人々が暮らしている。
橋尚子もここでトレーニングを積んでいた。
 ボルダーに住む多くの人達に共通するのが、自然とアウトドアスポーツを愛し、
健康志向で、より良い人生を送ろうとしていること。
 全米で住みたい町の上位にある。




 写真は、ボルダーの中心地にある「パール・ストリート・モール(Pearl Street Mall)」
毎日多くのボルダー市民が集まる憩いの場所。
 ここは1976年に歴史的な建物を生かして作られた歩行者専用の屋外モールで、
ユニークなショップ、アートギャラリー、レストラン、バー、カフェなどが建ち並んでいる場所。
 特に休日は、ここでイベントが行われたり、大道芸人やミュージシャンが路上で様々なパフォーマンスを繰り広げるため、
多くの人々でぎわっていた。














 ボールダーには、グループの仲間5人が派遣。
ホストやお世話になった人たちも住んでいる。

 私は、ボールダーの近くのフォートコリンズに派遣。
とても心配している。
 連絡をとってみよう。

 日本の小さな小さな田舎に住む者と
遠く離れたアメリカ、コロラドに住む仲間とのつながり。
 世界は、さらに個人と個人とがつながり合うものとなっていくだろう。
 



クラウディアの慰労会 

2013-09-13 | ブログ
 クラウディアの慰労会 




 ベルギー出身のクラウディア。
2ヶ月半、喜久家ボランティアとして活動してくれました。

 昨夜、9月12日(木)、母家の縁側で慰労会。
良あんちゃんも誘い、一緒に。

 その後、スナック銀河でカラオケ。
今日のところは、昨夜の楽しい様子を。


パキスタンの少女、マララ・ユスフザイ

2013-09-11 | ブログ
 世界には、すごい子どもがいるものだ。
パキスタンの少女、マララ・ユスフザイさん、16歳。

 子どもと女性の教育を受ける権利を訴え続けている。
タリバーンに命を狙われも。

 彼女はこの7月に国連でスピーチをした。
その内容に感動。
ノーベル平和賞候補にも名前があがっている。

 娘のひかるが、彼女のスピーチに感動し、
人権作文のテーマにした。

 田舎の子どもたちにも
グローバルな視野でものごとを考えてほしい。


http://youtu.be/iak1X8VedW0

台風一過の佐田岬

2013-09-05 | 喜久家の情報
 台風一過。
こちら四国最西端の佐田岬は、ぬけるような青空。
そして空が高ーーーい。


      「昨年の9月の写真、平礒の小径」

 昨日の台風は雨台風で、柑橘にとって恵みの雨となった。
しかし全国各地では、その雨が大きな被害をもたらし、
それを考えると喜んでばかりはいられない。

 こちらが、そんな状況ということは、なかなか全国のニュースではわからない。
そんななか、今年3月の国際ワークキャンプで活動してくれた尾崎涼子ちゃんから
昨夜メールが届いた。
「今四国で大雨被害がすごいようですが、みなさん大丈夫ですか?
ニュースで八幡浜市で浸水があったのを見ました。気をつけてください。」


      「昨年の9月の写真、釜木湾」

 うれしいメール。
離れた東京から伊方町のことを気にしてくれている。
こんなつながりができたこと。
そしてそれがつながっていることに、喜びがこみ上げてくる。

 涼子ちゃんには、次のように返信。
「ご存じ平礒は、斜面なので浸水はなし。
山崩れの心配はありますが、小さな石が崩れたり、枝が折れていたりした程度。 
今回の雨で、水不足も解消し、恵みの雨となりました。 
 柑橘は、今碧い実をつけています。
秋が深まるとともに色づいていきます。」

 すると涼子ちゃんから返事が先ほどあった。
「平磯ではそんなに大きい被害がないようでよかったです(*^^*)安心しました。
もう柑橘がなりはじめているんですね!」


      「昨年の9月の写真、喜久家」

 ふり返る場所があることは、幸せ。
そこは、自分の思い出がつまった場所。
一生懸命に生きた場所。
 そんな伊方町、平礒にしていきたい。