喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

年神様を迎えるための大掃除

2020-12-30 | 田舎暮らし

 年の瀬12月29日。
恒例行事の大掃除。
 正月は、年神様をお迎えするための行事。
そのために家中をきれいに掃除する。

 家の中は、妻や帰省している子どもたちにまかせ、
外周りを掃き清める。
それが私の役割の一つ。

【ビフォー】

 

【アフター】

 

 掃き清められた道は、集落の景観を生み出す。
 これは、今は亡き祖母がとても大切にしていたこと。
その考えを自然と受け継いでいる。

 玄関前のこの道は、かつて集落と浜をつなぐ重要な道だった。
今はほとんど人通りがないが、昔を想像しながら掃き清める。
石垣が続く30mほどの長さ。
これもまた景観をつくる。

 

 小さな小さなふるさとだが、人の手が加わるとあたたかく、生き生きとしてくる。

 正月、我が家にもふるさとにも、福をもたらす年神様が訪れますように。


         岬人(はなんちゅう)


Society5.0によって変わる田舎暮らし

2020-07-12 | 田舎暮らし

 金曜日に三崎港にある交流施設「はなはな」で、おもしろい仲間6人が集まり、
オンラインについての話で盛り上がった。
 伊方町のICT環境はどの程度整備されているのか、ICTの良さと可能性等、話は多岐にわたった。

 私は、人口40人過ぎの超田舎に住んでいるが、家にはインターネットが引かれていて、
WiFi無線でどこでもスマホやパソコンを使うことができる。
テレワークもさらに進んでいくだろう。
 今日は雨の中、縁側で楽しい時間を過ごしている。


      【自然いっぱいの中でテレワーク】

 これさえあれば、世界中の人とつながることができる。

 
 Society5.0(超スマート社会)という言葉を耳にすることがある。
「ソサエティ・ゴーテンゼロ」と読む。

 狩猟社会(Society1.0)に始まり、農耕社会(Society2.0)、
産業革命後、工業化により大量生産が可能になった工業社会(Society3.0)へと発展してきた。
さらにインターネットの登場により、容易に情報の共有が可能な現在の情報社会(Society4.0)。

 そしてSociety5.0(超スマート社会)とは、
今以上に様々な人やモノがネットワークと繋がることにより、生活が便利になったり、
経済が発展したり、社会的な課題が解決していくと期待されている。

 少子高齢社会の田舎では、介護や生産は人間ではなくロボットが行い、
交通機関も全て自動運転になってくかもしれない。
医療や交通、物流、教育等の面で田舎の不便さが解消されていくだろう。


 不便さが少なくなった田舎、自然いっぱいの田舎、感染症リスクの少ない田舎、
歴史と伝統が受け継がれている田舎、人情味ある田舎等、その良さをあげればたくさんある。 
 今でも田舎暮らしを楽しんでいるが、ますます憧れる時代がやって来るだろう。

 大自然の中のパソコンが、未来を物語っている。

      岬人(はなんちゅう)


宇和海に猛毒ヒョウモンダコ目撃情報  と すばらしい小学校4年生

2020-05-16 | 田舎暮らし

 大久小学校からの重要な情報。

 猛毒のあるヒョウモンダコが目撃されたとのこと。
噛まれると、最悪死んでしまうこともある。

 5月8日(金)お昼頃。
 大久小学校前の海岸で目撃された。

 家庭、地域でも気を付けていかなければならない。

            「体に丸い鮮やかな模様あり」

 

 実は、この話には続きがある。

 4年生の児童が、近所のおじさんとおばさんと一緒にニナ拾いをしていた。
おばさんが拾ったサザエの殻の中から、ヒョウモンダコが出てきた。
おばさんは、このタコが危険な生物であることを知らず、児童に見せた。

 すると、その4年生の児童は、次のように言った。
「それはヒョウモンダコと言って、フグの毒と同じテトロドトキシンという猛毒を持ってる。
もし噛まれたら死んでしまうこともある。
模様が青色に変色したら怒っている証拠だから絶対触っちゃだめ。」

 と、おばさんに教え、事なきを得た。
しかも帰宅後、祖父にこのことを話し、祖父から伊方町役場に連絡されたとのこと。

 近所のおばさん曰く、「〇〇君は、私の命の恩人です。」


 ヒョウモンダコに関する知識といい、適切な対応といい、すばらしい賢さだ。
4年生とは思えない賢さに驚き、うれしくなった。
自然とともにある暮らしがここにある。

 

 

 

 


田舎暮らしの豊かさ ~毎晩、親子で晩酌~

2018-08-27 | 田舎暮らし
 今年の4月から家業の柑橘農家を継いだ息子。
猛暑の今年の夏も、毎日みかん山へ農作業に行く。

 今日も暑いなか、朝早くから農薬散布に出かけて行った。
 
 そんな中、楽しみは晩酌。
夕食時はほぼ毎日、親子でおいしいビールをぐいっと。

 こんな暮らしでいいじゃないか。 
いや、こんな暮らしがいい。

 田舎暮らしの豊かさ。

           岬人(はな)


おいしい田舎暮らし ~絶品がそろう民宿みちもとの料理~

2018-08-26 | 田舎暮らし
 暑かった今年の夏もいろいろなことがあった。
ふり返ってみた。

 7月24日(火)、夕方5時30分。
いよいよ始まった職場の慰労会というか暑気払いというか。

 会場は、伊方町鳥津にある「民宿みちもと」。
家主の人柄とおいしい料理が最高。
最近は、なかなか予約がとれないほど。

 職場の女性たちに大人気。


 ではその品々を。
まずは、トマトたっぷりのサラダから始まる。


 もやしがメインのサラダ。


 地元でとれたハマチや鯛の刺身。
醤油もあわせ、たまらないおいしさ。


 私たちの地域ではめったに食べない岩手特産のジャージャー麺。


 夏はやはりナス。


 ひと工夫された鰹のたたき。


 かに味噌とアワビの珍味。


 デザート



 実は、呑むほどに酔っぱらい、撮影し忘れた料理もあった。
これだけの地元の食材を生かした創作的な料理がそろい、料金は3000円。
 飲み物は、好きな物を持ち込み可。

 季節ごとに訪れたい「民宿みちもと」。
実はすでに秋を予定している。



 田舎暮らしは、いいものだ。
地元ならではのおいしい暮らし。


        岬人(はなんちゅう)


田舎の金曜日の夜

2018-06-08 | 田舎暮らし
 週末がうれしいのは、まちも田舎も同じだろう。
息子は、同級生と飲むために松山にくり出した。
若者は、それでいい。

 私は、家でまったり。
気づかいもいらず、心配もいらず家で呑む。
妻や娘たちの会話を肴に。

 酒の肴もあれば最高なのだが、いつもあるとは限らない。
じゃこ天などでも十分。

 ちなみに三崎にあるお気に入りの「ゑびすや」の料理。
4月にいただいた時の料理。









 どれをとっても最高。
地元の食材に調理の腕を加え。
 しかも食材がもっているよさを最大限に生かす。
 幸せを感じる。

 呑み過ぎてしまいそうな金曜日の夜。

 でも我が家なので大丈夫。
こんな田舎暮らしが気に入っている。


            岬人(はなんちゅう)

田舎者の福岡暮らし

2018-05-27 | 田舎暮らし
 先週5月20日(土)・21日(日)は、福岡にいた。
中国・四国・九州地区「生涯教育実践研究交流会」で実践発表するためだった。
会場は、篠栗にある福岡県立社会教育総合センター。

 福岡は、私にとって特別な場所。
高校生までふるさと佐田岬から出たことがなかった自分が、大学進学のため福岡で暮らすことになった。

 JR日豊本線に乗り、初めて降り立った博多駅。
目の前にそびえるビル。
あの時の驚きは今でもよく覚えている。

 あれから32年が過ぎた。
博多駅や駅前はどんどんよりよく変化している。





 全国の地方都市が徐々に人口を減らすなか、福岡はますます大きくなった。



 
 変わった街並みを見ながら、
32年前、ぽつんと立ちつくしていた自分の面影を探した。

 もう一度暮らしてみたい気もするが、
自分にはやはり田舎暮らしが向いている。


 そんな風に思いながら、大分行きの高速バス乗り場に向かった。

              岬人(はなんちゅう)

定年退職された校長先生の姿

2018-05-13 | 田舎暮らし
 10日ほど前のこと。
 通勤の変更で、最近はあまり通らなくなった隣の地区の二名津を久しぶりに通った。
 久しぶりに会う地域の人に車を運転しながらあいさつをする。

 その中に、2年前に定年退職された校長先生がいた。
4・5人の人と一緒にヒジキの袋詰め作業をされていた。

 額に汗しながら、元気に作業。
感動した。
 教員時代は、勤務の関係で、なかなか地域の行事に参加できなかったり、
関りが少なかったり。
 今は、地域の一人として活躍されている。




 教員も地域に戻ろう。
 
 今度時間を作って、久しぶりにその校長先生と話がしたくなった。


               岬人(はなんちゅう)




田舎暮らしとハスラー

2017-12-28 | 田舎暮らし
 田舎暮らしにとって、車は必需品。
田舎のオープンカーこと「軽トラ」は、ベストセラー。

 狭い道には、やはり軽自動車が便利。
妻が長年愛用してきたムーブを乗り換えた。

 最後まで、迷ったのが、日産「デイズ・ルークス」とスズキ「ハスラー」。
日産の営業マンは、とてもすばらしい方。
何度も訪ねてもらい、様々な情報を提供してくれた。
しかも、もともとメカニック専門なので、質問に分かりやすく答えてもらえる。



 かなり迷った結果、経済性と田舎暮らしの使い勝手を考え、
ハスラーにした。

 これから、この車とともにたくさんの物語が生まれるだろう。

        
                岬人(はなんちゅう)

犬のいる暮らし ~名前はまだない子犬たち~

2017-11-12 | 田舎暮らし
「我が輩は、犬である。名前は、まだない。」

 私の両親が飼っている柴犬のボンと弟が飼っている平礒の犬神?ガロとの子ども。
4匹いたが、そのうちの雄1匹は、1週間前に万平さん宅にもらわれていった。
残る3匹ももらわれる人が決まっている。

 したがって名前は、まだない。

 すくすくと成長し、やんちゃにもなってきた。
共通して感じるのは、柴犬はけっこうやんちゃ、ということ。
しょっちゅう、うなり声をあげて喧嘩している。
 

 そうかと思えば、仲良くしていることもあり。


 1匹で、もの思いにふけることもある。


 初対面の息子にも抱かれ。


 そして、まだまだ母犬が恋しい。





 犬のいる暮らしは、おもしろく、あたたかい。

 田舎では、気がねなく人と犬との暮らしができる。


             岬人(はなんちゅう) 

 

 

  

犬のいる暮らし ~人と犬の絆~

2017-11-05 | 田舎暮らし
 わが家の飼い犬であるガロ(雄)と柴犬のボン(雌)の子どもができてから
1ヶ月ほどが経つ。
4匹の子犬もすっかり大きくなり、たくましく育っている。

 そして家族はもちろん、訪ねてくる人にも人気もの。



 犬は3万年前から人間の最良のパートナーとして、人と共に暮らしてきた。
今日、アメリカ人の半分の家庭が犬を飼っているそうだ。




 犬は人間と嬉しさや悲しさを共有できる動物らしい。
人間が悲しそうな気配をすれば、それを感じ同じように悲しそうにする。
逆に人間がうれしそうにすれば、同じように尾を振ったり、飛び跳ねたりして喜びを表現する。




 そして驚くことが、
犬は人間との絆を特に大事にするということ。

 犬は、霊長類以外では、人間の目を見つめる唯一の動物らしい。
これは10年前、オオカミを家畜化する研究において発見されたことで、
人間と犬との独特の行為である。

 と言うのも、犬は人間とのアイコンタクトは求めるが、
生みの親である親犬とは行わないらしい。

 犬は他のペット以上に人間との絆を大切にしている。




 犬と一緒にいると癒やされるのは、こんな理由があるからだろう。

 4匹の子犬は、3匹が平礒の人に、
1匹は名取の人にもらわれていくことになっている。

 犬のいる暮らし、田舎暮らしの良さの一つだ


           岬人(はなんちゅう)

  

台風一過、掃除で大忙し

2017-10-30 | 田舎暮らし
 休日出勤だったので、今日月曜日は仕事が休み。
妻や娘たちが慌ただしく準備し、出て行くなかで、ゆったりとした気分。

 それでもいつも通りに起き、一緒に朝食をとる。
規則正しい生活が元気の源。

 2時間ほど本を読み、ベランダに出た。
久しぶりの快晴。
 釜木湾は泥水が少し混じり、群青色がエメラルドグリーンの色をしていた。

 2週続けての台風だったので、家の周りや小道には木の枝や葉っぱが散乱していた。
 誰が掃除しなければならないというわけではないが、
それなら自分がしようと思い、ほうきとちり取りを手に掃除を始めた。

 玄関のプランターがひっくり返っている。


 家の壁なども水で汚れを落とし、きれいになった。


 そしていつもの「石垣のある道」を30メートルほど箒で掃いた。
いつまでも大切にしたい道だ。


 その後、母家などにも広げ、2時間ほどもかかった。
人の手が加わると、温かくなる。

 台風一過、秋が一気に深まっていく。


               岬人(はなんちゅう)


 

 

晴耕雨読 ~佐田岬の田舎暮らし~

2017-10-29 | 田舎暮らし
 2017年10月29日(土)、時期外れの台風第22号は、29日14時には室戸岬の南南東約170kmにあって、
東北東へ毎時45kmで進んでいる。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は30m/s。
 昨夜から強い風が吹いていたが、これといった被害もなく過ぎていった。


 雨が上がったので、平礒の犬神ガロとボンも外に出ている。


 みかん農家に生まれた私は昼間から家にいることが苦手。
一生懸命に働く両親や祖母の姿を見てきたからだ。
だから今日のように台風や雨になると、外に出られないので、理由なくゆっくりとできる。

 働き者の父は、雨の日をよく読書して過ごしていた。
農家にはめずらしいタイプだ。
「晴耕雨読の暮らしがいい。」
と言っていたことを思い出す。

 勝海舟も
「国へかえって晴耕雨読とも行けまいが、ささやかな百姓をしながら、
山村の若い者を対手に、楽な気持で竹刀でも振廻して行く決心をしました。」
と憧れの思いを記している。


 晴耕雨読とは、 
「田舎の田畑で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書する」。


 私も父に似たのか、そんな過ごし方が気に入っている。
今日は、3階から釜木湾を見ながら、少しの間、本を読んで過ごした。
 昨日までは文化祭で慌ただしく、久しぶりのゆったりとした時間を過ごした。


 田舎のこんな暮らしを気に入っている。


        岬人(はなんちゅう)






鳥津の民宿「みちもと」

2017-04-23 | 田舎暮らし
 愛媛県伊方町。
日本一細長い佐田岬半島のちょうど中間くらいに、鳥津という地区がある。
ここに知る人ぞ知る、隠れ家的な宿「民宿みちもと」。

 最近職場の飲み会でよく利用する。
特に女性たちからの評判がいい。
おいしい料理がお目当てだ。

 鳥津の港






 港のすぐ上に宿はある。


 石垣の路地を行く。


 宿の壁にかかる看板


 壁には様々な置物もかかっている。


 入り口足元には、からみレンガと青石のオブジェ


 中に入ると、土間には何やら楽し気な置物


 今回のメンバー3人もわくわく感が高まっている。
さあ、宴の始まりだ。

           岬人(はなんちゅう)

 

 


ぜひ飲んでもらいたい、奥伊予地酒「城川郷」

2017-04-12 | 田舎暮らし
 大好きな酒の一つに奥伊予地酒の「城川郷」というものがある。


 愛媛県西予市の山奥にある城川町嘉喜尾。
妻のふるさとでもある。
義母も長い間、この蔵元に働きに行っていた。
実家に帰ったときに必ず出してもらった酒。

 昔ながらの土蔵の中でていねいに寒造りした吟醸清酒。
昨夜は、お気に入りの檜升で、両方の香りと味を楽しんだ。
 大切な人にもぜひ飲んでもらいたい。

 日本酒はデリケートな酒で振動させると
「味が荒れる」と言われる。
 しばらく冷蔵庫でそっと静かに休ませていただいた。
満月に近い美しい夜、地酒の粋を楽しんだ。

 

 ぜひ桜の下で飲みたいものだ。
週末は、桜はまだ咲いているだろうか。
待ち遠しい。

        岬人(はなんちゅう)