喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

「人生を生きた人物として」  シャーリー・テンプル(女優)

2018-04-23 | 生き方
 4月23日は、シャーリー・テンプル(女優)の誕生日。

 女優らしく、豊かな言葉を残している。

「ただ存在しただけでなく、
人生を生きた人物として
記憶されたい。」



                    「おばあちゃんが作る花」

 伊方町の湊浦を散策していると、92歳のおばあちゃんと出会った。
毎日規則正しく暮らし、ルーティーを楽しんでいる。

 日記をつけ始めて、20年になるという。

 そんな生き方に頭が下がる。

          岬人(はなんちゅう)

記憶に残る新たな物語 ~藤の咲く風景~

2018-04-22 | ふるさと
 先週はわが家の塀に沿って咲く藤の花が見ごろを迎えた。
ちょうどツワブキのおいしい季節でもあり、そのコントラストもいい。



 この藤の花には思い出がある。
 昔の古い家の門を入ると、腰の曲がったような大きな幹をした樹があった。

 幼い私には、その形がおもしろくもあり、不気味でもあった。
だから春のこの時期に藤の花を咲かせるということは、どうでもいいことだった。

 家を建て替える時、父はこの藤の樹を切らずに残した。
 門の場所が移動したため、邪魔になる存在でもあったようだ。
父は考え、藤のカズラを塀に沿ってはわせた。
それが今、塀を超えて流れ出る滝のようになっている。




 この藤の花の前では、この時期だけ記念撮影が行われる。





 ふるさとには、思い出に残るものがある。
それがまた記憶に残る新たな物語を生む。

 いいものだ。
物語のある風景。


         岬人(はなんちゅう)

 

神様が宿るふるさと・平礒の春祭り

2018-04-22 | ふるさと
 4月15日は、ふるさと平礒の春祭り。
いつものように幟が2本立てられ、お宮で神事が行われる。



 今年はちょうど日曜日だったため、久しぶりに9時からの神事に参列した。
祝詞をあげていただき、榊を奉納した。
 ちなみに平礒では玉串という言い方はあまり使われないが、玉串とは、神道の神事において参拝者や神職が神前に捧げる紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけた榊の枝のこと。



 田舎の素朴な神事である。

 神事が終わると、お供えしたものを御下がりとしていただく。
鏡もちを少しずつ切り分け、いただく。
お神酒もいただく。
御菓子もいただく。

 お宮での全てが終わると、いつものことながら
神主様をわが家にお招きし、我が家の地神様、鍾馗様を拝んでいただく。



 両親と私たち夫婦、そして長男。


 目には見えない力をいただく。
生かされている命に感謝。

 息子と母が、お世話になった阿部神主様の荷物を持ち、お見送りする。
私は深々とお礼のため頭を下げる。
 春風とともに、清々しい気持ちが起こる。
いいものだ。
神様が宿るふるさと。
 


                岬人(はなんちゅう)

 

「もっとも危険なことは負けることではない」  レーニン

2018-04-22 | 生き方
 4月22日は、レーニンの誕生日。

 世界で初めての社会主義国であるソ連の土台を築いたレーニンの残した言葉。

「もっとも危険なことは、
敗北よりもむしろ
自分の敗北を認めるのを
恐れることであり、
その敗北から
何も学ばないことである。」



          「釜木から左方面の亀の首を望む」

 負けることは、次の成功へのステップ。


           岬人(はなんちゅう)

「時に逆境を味わうことは‥」 シャーロット・ブロンテ(作家)

2018-04-21 | 生き方
 4月21日は、シャーロット・ブロンテ(作家)の誕生日。

 幸福を味わうために必要なことを述べている。

「冬がなければ、
春をそんなにも気持ちよく感じない。
私たちは、
時に逆境を味わわなければ、
幸福をそれほども喜ばなくなる。」



            「てんとう虫をじっくり見るのは久しぶり」

 人は、厳しい経験をしてこそ、
喜びを強く感じるということだろうか。

          岬人(はなんちゅう)

なつかしの記事 「ふるさとへの恩返し ~阿蘇一の宮町、とり宮のお父さんの思い~」

2018-04-21 | 地域づくり
 何をやっても長続きしなかった私が、ふるさとブログを書き始めて8年になるだろうか。
たまに過去のものを読み返す。
 あれから様々な経験をし、その感じ方も変化したり、
逆に忘れていたことを思い返すことができたりしていいものだ。

 今から7年前、家族で阿蘇神社の門前町を訪れたときのことがグッときた。

「私の関心事の一つにまちづくりがあります。
双海町の若松進一さんとの出会いに灯がつきました。
 それ以来、いろいろなまちを訪れてもその景観や
そこに住む人たちの表情に目がいくようになりました。

 周防大島出身の民俗学者、宮本常一は多くのまちを訪れ、写真を撮っていますが、
洗濯物に注目していたようです。
 洗濯物の種類、洗い方、古さなどを見れば、
そこに住む人たちの生活が見えてくるというのです。
 私もそんなことなどを参考に、
まちの景観を見るようにしています。




 さて、先日から連載している
熊本県阿蘇一の宮町、阿蘇神社の門前町界隈についてです。
 さびれてしまったまちが息を吹き返したのは、
70歳を超えた杉本蘇助さんの取組から始まったのです。

「時代とともにさびれてしまったまちを
何とか元気にしたい。」
そんな思いがつのります。
 何をすればいいのか、見当もつかず、
でも通りに緑があったらいいなということで、
とりあえず、自分の肉屋の脇に桜とくぬぎの木を植えたようです。
 木の成長を考えると、大きな苗木を買って早く桜が咲くように、ということで。

 すぐに桜は咲き始めました。
するとその景観がけっこう評判がよく、他の店の脇にもお勧めして
通りは緑いっぱいになりました。
 夏には、涼しいこかげをつくり、秋には紅葉、冬には雪化粧、
そして春には桜。
 それとあわせて、豊富な水に注目し、打ち抜き水を整備しました。



 人影がなかった通りが少しずつにぎわうようになってきたそうです。
テレビやラジオ、新聞にもとりあげられ、ますます人が多くなってきました。
 杉本さんたちの取組は、若手を刺激し、
イベントを立ち上げていきます。
 2、3年前から始まった桜まつりでは、
通りを車進入禁止にし、通りに沿って畳を敷き、自由に花見や食事・宴会ができるようにしました。
これが大ヒットで、年々人が増えているそうです。

 冬は、店の横の小屋で薪をたき、
自由に立ち寄って暖をとってもらうようにしています。
人は暖かい場所と、おいしい所に集まりますから、
冬場でも多くの人が訪れるようです。

 この変化には、杉本さん自身も驚かれていました。
「私たちの昔ながらの生活や道具・考え方が、魅力あるようです。」と。


 また続けて言われました。
「私は、40年前にほんのわずかな資金で行商として肉を売り始めました。
そしてこの場所に店をかまえることができ、今日まできました。
すべてお客様のおかげなんです。
 店は、息子にバトンタッチしました。
残された人生をお客様へのお返しのつもりで、恩返ししていきたいと思っているんです。」と。

 二宮金次郎の考えを参考にするならば、
 経済なきまちづくりは、寝言。
道徳なきまちづくりは、悪。
 杉本さんの取組は、絶妙なバランスがとれている気がします。

 次に訪れるときが楽しみです。



                「娘も柄杓で水をうつ」

 
 あの時様々なお話を聞かせてもらった杉本さんは、80歳を超えている。
 旅を終えて帰宅し、すぐにお礼の手紙を書いた。
お元気だろうか?
 熊本地震で、阿蘇神社が崩壊するという衝撃の出来事もあった。

 出会いを大切に。
そしてつながりを大切に。

           岬人(はなんちゅう)

 

「美徳、才能、栄光が自由に冠を授ける日」 ナポレオン3世

2018-04-20 | 生き方
 4月20日は、ナポレオン3世の誕生日。
どんな時も希望を胸に。

「美徳が陰謀を打倒し、
才能が偏見よりも強い力を持ち、
栄光が自由に
冠を授ける日がじきに来るだろう。」



           「明神方面から伽藍山を望む」

 
 伽藍山は、ふるさと佐田岬半島で一番高い山(標高413.6m)。
頂上にある展望台からは、九州‚四国の山々が眼下に見られる。
 春には桜が咲き競う桜の名所としても知られている。

 また、石仏や洞窟が多くあり、ミニ四国33ヶ所、ミニ四国88ヶ所などが開かれており、
伽藍山という名の通り信仰の山として知られている。

 山野草や、野鳥が多く飛び交う自然豊かな山。


           岬人(はなんちゅう)

男性世界最高齢記録保持者の言葉

2018-04-19 | 生き方
4月19日は、男性世界最高齢記録保持者の木村次郎右衛門の誕生日。
116歳だそうだ。
 私などまだ半分も生きていない。

 こんな言葉を残されている。

「一生は、たった1日の延長なり。」


                 「ふるさと平礒から釜木湾を望む」


                岬人(はなんちゅう)

「なあにっ」さえ忘れなければ、必ずやっていける  五島慶太(実業家)

2018-04-18 | 生き方
4月18日は、五島慶太(実業家)の誕生日。

 実業家らしいこんな言葉を残している。

「勝っても『なあにっ』、
負けても『なあにっ』、
どっちへ転んでも『なあにっ』、
どんなことにぶつかっても、
これさえ忘れなければ、
必ずやっていける。」



                  「ふるさとの農家の朝は早い」


                   岬人(はなんちゅう)

「充実した1日と充実した一生は何をもたらすか」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)

2018-04-15 | 生き方
 4月15日は、レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)の誕生日。

 ヴィンチとは、ふるさとの村の名前。
ヴィンチ村のレオナルドは、様々な分野でたぐいまれな才能を発揮した。

 そんなレオナルドが残した言葉。

「充実した1日が
幸せな眠りをもたらすように、
 充実した一生は
幸福な死をもたらす。」


 いい終わりを迎えたいものだ。


                  「4月15日は、平礒の春祭り」

 前夜の強風と雨で、幟が折れてしまうという惨事。
久しぶりにお宮で行われた神事に参加した。

               岬人(はなんちゅう)

「どんなにささやかな成功も‥」 アン・サリヴァン(教育者)

2018-04-14 | 生き方
 4月14日は、アン・サリバン(教育者)の誕生日。

 目に見えないところに大切なことが隠されているということだろうか。

「どんなささやかな成功も、
他人の目には触れない
挫折や苦難の道を経ているもの。」



        
                     「藤の花がきれいな季節」

             岬人(はなんちゅう)

「学びて時にこれを習う」  学ぶこと、習うこと

2018-04-14 | 教育
 中国の思想家である孔子の言葉をまとめた論語の中に、
「学びて時にこれを習う」
という文があります。
「学ぶ」は「まねる」に由来します。

 「習」は巣の上でひな鳥が、翼を動かして飛び方をならっている様子からできあがった字。
親の羽ばたきをまねて、ひな鳥が巣立ちするための羽ばたきの練習を繰り返す。
つまりおさらいをするということです。


 そのひな鳥がある日、突然巣立ちをする。
初めて飛べた時は、鳥であっても喜びを感じているに違いありません。

 何事も学び練習することによって初めてできるようになった時の喜びはよく覚えています。
例えば、何度も転びながら練習し、初めて自転車に乗れるようになった時の喜びは、とても大きなものがあったでしょう。  
 
 自分に自信がつき、積極的になれば、友達も自然にできます。
共に語り合い、学び合い、励まし合うことができる、心を知る友達がそばにいてくれる。
それは本当に楽しいものです。
人生の楽しみで、これほどすばらしいものはありません。



 様々な学びと習いをくり返してきた時間。
巣立ちは近い。
 大空へ向かって飛び立とう。


        岬人(はなんちゅう)

佐田岬に咲く山桜は、渡り鳥からの贈り物

2018-04-14 | 佐田岬の風景
 春の嵐が吹き荒れる佐田岬半島。
1週間前はまだ桜が何とか咲き残っていました。

 日本一細長い佐田岬半島には、とても貴重な自然や歴史、文化がたくさんあります。
したがって、ここで暮らしているだけで、他にはない経験や思いが積み上げられていきます。


 通勤途中にある亀ケ池や女子(めつこ)岬を見下ろすこの景色がお気に入りです。





 緑の中に点々と霞(かす)む山桜の花の群れ。
微妙に異なるさまざまな緑と薄紅色が、モザイク模様になって山をひときわ輝かせています。
こんなに美しい配色がどうしてできるのでしょうか。


 佐田岬半島は、知る人ぞ知る渡り鳥のルートとして、全国的に有名なポイント。
美しく咲いている山桜や緑の木々は、半島に渡って来た鳥たちが落とした種から育ってきたのではないでしょうか。



                「二名津の大谷」

 ハヤブサの鋭い爪から逃れ、生き続けた鳥たちが落とした無数の種から…。
その小さな種が土にもぐり、雨をうけて伸びたもの。
 
 そして、いつの間にか葉を茂らせ、花を咲かせて実を結んだのです。
鳥たちはその実を食べて命をつなぎ、その鳥たちをハヤブサがねらう。



          「山桜が咲くフクロイセと釜木の山々」

 山桜が咲いて、ハヤブサにひな鳥が生まれ、花が散って緑が萌える頃には、ひな鳥は力強く巣立っていきます。
 
 何千年、何万年をかけて自然は黙々とその営みをくり返しています。
生命が生命に受けつがれていきます。

 すごいですね、佐田岬半島。


           岬人(はなんちゅう)

「友情はぶどう酒である。新しいうちは‥」 ジェファーソン(政治家)

2018-04-13 | 生き方
 4月13日は、トマス・ジャファーソン(政治家)の誕生日。

 アメリカ合衆国第3代大統領の言葉。

「友情はぶどう酒である。
新しいうちは、
口当たりが悪いが、
 年月を経て熟成されると、
老いた者を元気づけ、若返らせる。」




           「家の塀にたたずむツワブキと藤の花」

 4月15日は、平礒の春祭り。
この時期に藤の花が塀を彩る。
 花のある風景。

           岬人(はなんちゅう)
 

「強く、やさしく、美しく」 福田敬子(柔道家)

2018-04-12 | 生き方
 4月12日は、福田敬子(柔道家)の誕生日。

 武道に生きる女性らしさが感じられる言葉を残している。


「強く、やさしく、美しく」




                「太宰府天満宮の飛梅のもとでおみくじを広げる娘たち」

 強く、やさしく、美しく育ってほしい。

               岬人(はなんちゅう)