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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

相国寺 (中国)

2012年07月10日 | 史跡探訪-中国編

【中国・河南省・開封市】北斉天保六年(555)に建国寺として創建され、後に兵火に遭いまた寺運が衰微して荒廃したが、唐代景雲二年(711)に再建。
唐代延和元年(712)、相王の睿宗が五代皇帝に即位したことを記念して相国寺に改名。 相国寺の最盛期は唐・宋の二世代で、特に北宋時代には64の禅院・律院を管轄する規模に拡大し、全国最大の仏教寺院に....また、中国歴史上はじめての「皇家寺院」でもあった。
北宋滅亡後、兵火、大火そして災害に遭うなどの変遷を経て修築を何度も繰り返したが、清代高宗乾隆三十一年(1766)の大修復で再建されたものが現在の伽藍。 唐の時代、長安に仏法を学びに来た空海(弘法大師)が相国寺に寄居した。

大門をくぐって境内に....天王殿・大雄宝殿・五百羅漢殿(八角瑠璃殿)・蔵経楼が一直線に厳格に配置され、鼓楼鐘楼を含めて美しい堂宇が並ぶ壮観さは古寺名刹を感じさせる。 五百羅漢殿(八角瑠璃殿)には、高さ約7mで全身金箔の四面千手千眼観世音像が祀られているが、銀杏で造られた一木彫りの像とのことで、その精巧な彫刻の見事さには驚いた。
大師堂には空海(弘法大師)の銅像が安置されていて、凛として立つ空海像を見た日本人拝観者の中から「おおっ」という懐かしさを含んだ驚きの声が聞こえた。

相国寺の大門
   
相国寺の大門を護る狛犬の霊獣と門内左右に鎮座する守護神

大門から眺めた境内..正面に天王殿、左右に鼓楼と鐘楼

入母屋造瑠璃瓦葺きの天王殿
 
鼓楼(左)と鐘楼(右)..鐘楼には地蔵王菩薩が鎮座、また清代の梵鐘が保存されている

放生池に架かる石橋から眺めた大雄宝殿
 
大雄宝殿は重層入母屋造りで、黄色瑠璃瓦葺きが美しく荘厳さが漂う
 
大雄宝殿周囲のテラスに白色の欄干を廻らせている     大雄宝殿前の左右に立つ八角九層の石仏塔

五百羅漢殿(八角瑠璃殿)は堂々たる威容を誇る
 
五百羅漢殿(八角瑠璃殿)は八角円堂本瓦葺、廻りに高欄を設けた八角の回廊がある
 
四面千手千眼観世音菩薩像..高さ約7mの銀杏の一木彫り、全身金箔で覆われている

重層入母屋造瑠璃瓦葺の蔵経楼
 
狛犬の霊獣越しに眺めた蔵経楼                  蔵経楼前の両側に立つ石碑亭

落ち着いた雰囲気の蔵経楼

経楼の左手に建つ大師堂
 
大師堂内の右手に弘法大師空海銅像が鎮座、凛とした姿で立つ空海像
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