
【京都・右京区】臨済宗天龍寺派に属す鹿王院は、現存するただ一つの宝幢寺の塔頭で、義満の自筆の「覚雄山」の扁額が山門に、また、「鹿王院」の額が客殿に掲げられている。
仏殿(開山堂)には運慶作の本尊釈迦如来と十大弟子像、そして普明国師像と足利義満像を祀り、舎利殿には源実朝が宋国から請来した仏牙舎利を納めた宝塔を安置。 舎利殿前に広がる苔で覆われた庭園は、嵐山を借景として石組と植え込みを配した日本最初の平庭式枯山水庭園。
枯山水庭園と舎利殿を眺めながら客殿から回廊をゆっくりと進む....庭園と回廊で結ばれた堂宇とが一体となって閑雅な雰囲気を醸し出している。
本堂拝観後、鹿王院のシンボルである舎利殿に向かう。 舎利殿の須弥壇には、四方に四天王像が立つ見事な厨子があり、また、厨子の横には「涅槃図」が掛けられている。
苔生した枯山水庭園が何とも言えない静寂の空間を造り、回廊のどこから眺めても心がなごむ景観....いつまでも心地いい気分にさせてくれた。

舎利殿....宝暦13年(1763)建立、重層宝形造桟瓦葺の舎利殿(多宝塔)



舎利殿には源実朝が宋国から請来した仏牙舎利を祀られている

客殿側の回廊から眺める本堂....仏殿(開山堂)

回廊脇の見事な松の木


松の木越しに眺める客殿 舎利殿前の美しい石組み

本堂....延宝4年(1676)建立の寄棟造桟瓦葺、白壁の花頭窓が美しい!

堂内中央に運慶作の釈迦像と十大弟子像が鎮座、そして足利義満像も安置


本堂から見た舎利殿への回廊そして舎利殿から眺める本堂

回廊と庭園とが一体になっていて、落ち着いた雰囲気が漂う

回廊の奥に建つ裳階付きの舎利殿



舎利殿の須弥壇の厨子....四方に四天王像が立ち、中に「仏牙舎利」が安置されている

厨子の横に掛る「涅槃図」、壁面には「十六羅漢図」も....

舎利殿の近くに立つ古い山門?

趣のある古い山門だが、使われていないようだ?
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