何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

住吉神社-(2) (加西)

2023年09月13日 | 寺社巡り-兵庫

【兵庫・加西市】歴代領主から崇敬されて隆盛したが、平安後期平治元年(1159)の平治の乱、鎌倉時代の建永二年(1207)や安土桃山時代の天正年間(1573~1592)の兵火などで社殿が焼失し、興衰を繰り返して荒廃した。
酒見神社の荒廃を嘆いた姫路城主(姫路藩主)の池田輝政が社領三十石を寄進して再興。 慶安元年(1648)第3代将軍徳川家光以降、累代の将軍から崇敬を受けた。 明治初期の神仏分離令により神仏習合を廃し、社号を住吉神社に改称した。 明治四十二年(1909)に大歳神社と八幡神社を合祀した。

■参拝した後、拝殿の西隣に行くと拝殿左翼廊と繋がった西本殿の神門があり、傍に末社が鎮座し、門前には一対の狛犬が控えている。 袖塀の菱格子の隙間から中を覗くと、切妻造りで妻入りの西本殿が鎮座。 本殿は「住吉造」に似た建築様式だが、切妻の一つ屋根に向袖塀の菱格子の隙間から中を覗くと、切妻造りで妻入りの西本殿が鎮座。 本殿は「住吉造」に似た建築様式だが、切妻の一つ屋根に向高そうで目を見張る。
瑞垣で囲まれた本殿境内の西側から北に進むと、石垣で一段高くなったところの木立ち中に幾つかの朱塗りの鳥居を構えた稲荷社が鎮座。 稲荷社は、四阿と社殿とを一体化したような造り、また、床を刳りぬいて床下に賽銭箱が置かれていて面白い。

△拝殿左翼廊左側の妻造銅板葺(起り屋根)の門で、西本殿の前に建つ....社殿の四つ角(西南)の玉垣の外に建つ末社の一つ

△狛犬が鎮座する西本殿前の門....扉は上部に連子を入れた桟唐戸、袖塀には菱格子窓と大きな菱格子欄間を設けている

△菱格子の隙間から眺めた切妻造銅板葺で妻入の西本殿(重文)....嘉永四年(1851)の再建、大正五年(1916)に改築

△切妻造りに向拝と主屋を配した造り....間口は一間で奥行四間の内の前二間は吹き放し向拝....祭神を祀る主屋の正面が三間で中央間に装飾金具を配した桟唐戸、脇間は小脇羽目、正面のみに擬宝珠高欄付縁/大棟端に鬼板、拝は蕪懸魚、妻飾は大瓶束に雲や滝などの大きな装飾鰭を配した虹梁大瓶束

△西側の瑞垣の外から眺めた西本殿、中本殿そして幣殿の屋根....西本殿の大棟に外削ぎの千木と5本の堅魚木

△社殿の左側奥の木立ちの中に朱塗りの鳥居を構えて鎮座する稲荷社

△社殿後方の木立ちの中に建つ2つの稲荷社の一つ....社頭に6基の朱塗りの鳥居が建ち並ぶ

△寄棟造桟瓦葺の拝殿と本殿が一体構造の稲荷社....軒廻りは一軒疎垂木

△正面三間側面二間の拝殿は吹き放しで、北側に本殿が接して建つ....床を刳りぬき床下に賽銭箱/一間四方の本殿で、観音開きの格子戸の奥に稲荷神が祀られている....格子戸の前の中に神使の狐像が鎮座

■社殿後方から透塀と瑞垣に囲まれた三棟の社殿を眺める。 いずれも大棟に外削ぎの千木と5本の堅魚木を乗せた社殿で、三棟が建ち並ぶ光景は荘厳だ。 社殿後方の参道を少し東に進むと、木立の中にもうひとつの稲荷社が鎮座している。 社はしっかりした造りの基壇の上に建ち、狛犬のような狐像に護られている。
更に社殿の東側に進むと、拝殿西隣と同じような造りになっていて、東本殿の神門、末社、狛犬が鎮座している。 境内社の白髭神社、粟島神社を失念したが、本殿境内の四隅に鎮座する4つの境内社の内の二つなのだろうかと思いながら、次の訪問先の羅漢寺に向かった。

△三棟の本殿が鎮座する境内の側面と後方は透塀と瑞垣で二重に囲まれている....玉垣の外の四つ角に末社が鎮座....写真は西北に建つ末社/切妻造銅板葺の末社

△本殿の後方から眺めた左から東本殿、中本殿そして西本殿....いずれも大棟に外削ぎの千木と5本の堅魚木が乗る

△瓦葺の透塀の外側の瑞垣は明治三十三年(1900)の築....中本殿後方の玉垣の間に建つ石造りの冠木門(と思う)も瑞垣と同じ明治三十三年の造立

△社殿後方の木立ちの中に鎮座する二つ目の稲荷社....鳥居はなく、稲荷神の白菊大明神を祀る

△一間社流造銅板葺の稲荷社....側縁の奥に板張りの脇障子/社頭に稲荷の神使の狐像が数体鎮座

△東側の玉垣の外から眺めた東本殿、中本殿そして幣殿の屋根....東本殿の大棟に外削ぎの千木と5本の堅魚木....瓦葺の透塀の外側の玉垣は明治三十三年(1900)の築

△拝殿右翼廊右側の妻造銅板葺の門は東本殿の前に建つ....社殿の四つ角(東南)の玉垣の外に建つ社の一つ

△狛犬が鎮座する東本殿前の門....門の造りは先の西本殿前の物と同じ

△菱格子の隙間から眺めた東本殿(重文)....西本殿と同じ造りで嘉永四年(1851)の再建、大正五年(1916)に改築

△本殿は側面四間で正面側二間は中2本の柱がない吹き放し(西本殿と中本殿も同じ造りと思う)/.蕪懸魚や妻飾などの意匠は西本殿と同じ

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