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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

宝泉院 (京都)

2014年07月24日 | 寺社巡り-京都
  
【京都・左京区】平安時代の長和二年(1013)に勝林院(実光坊、法泉坊など4坊の総称)の僧坊の一つとして創建されたらしいが、他説では、平安時代の寿永年間(1182~1184)に声明研究の専門学院として創建されたと伝える。
天台宗の寺院で勝林寺の塔頭....本尊は阿弥陀如来像(観音菩薩と勢至菩薩が脇侍の阿弥陀三尊像)。 境内には鶴亀庭園(江戸時代中期造園)と額縁庭園と呼ばれる盤桓園があり、特に客殿(書院かな?)の柱と柱の空間を額に見立てて盤桓園を鑑賞できることで有名。

静かな佇まいの門前....山門をくぐると庫裡へと五葉松がある盤桓園への2つの参道があり、分岐点に鎮座する3体の石仏が迎えてくれる。
抹茶とお菓子付きの拝観料を払った後、こじんまりした鶴亀庭園を廊下から眺めながら客殿(書院?)に向かう。 客殿に入ると、まるで大きな額に入った絵を見るような光景が目に飛び込んできた。 窓際に敷かれた赤い絨毯に座って五葉松と盤桓園を観賞....まさに額縁庭園だ。
暫くしてお寺の方が抹茶とお菓子を持ってきてくれたので、それを頂きながらさらに観賞を続けたが、とにかく強く印象に残る素晴らしい光景だった。

落ち着いた雰囲気の山門前

切妻造本瓦葺の山門(薬医門だったか)
 
堂宇の全景..境内参道の分岐点に3体の石仏が鎮座

左手奥の庭園に「五葉乃松」がある
 
「五葉乃松」がある庭園の質素な門..苔生した屋根は風情が漂う
 
法然上人衣掛けの石             客殿に向かう廊下の天井に下がる駕籠..左手が鶴亀庭園
 
鶴亀庭園..江戸中期作、池の形を鶴、築山を鶴、山茶花の古木を蓮葉山に見立てている/縁側の水鉢
 
囲炉裏の部屋..炉の周りに陶板をあしらい珍しい/客殿(室町時代文亀2年(1502)再建の書院かな)

客殿から眺めた「五葉乃松」

近江富士を象った「五葉乃松」

推定樹齢700年の「五葉乃松」..樹高11mでほぼ扇形の樹冠をしている
 
客殿西方の「盤垣園」(室町時代作)の竹林は冬の季節風を防いでいる/「盤垣園」の宝篋印塔と石燈籠、手前は水琴窟

窓越しに眺めた「盤垣園」の宝篋印塔と石燈籠

「石盤」..サヌカイトといわれる美しい音が出る石で、音律を調べるための楽器

宝楽園..平成17年、宝泉院境内南側の低地に造られた庭
   
宝楽園は心の内なる広大な仏・神の世界を岩組、樹花、白砂等をもって表わしたもの

宝楽園..仏神岩組雲海流水回遊花庭
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