何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

法観寺(八坂の塔) (京都)

2011年04月06日 | 寺社巡り-京都

【京都・東山区】寺伝では聖徳太子が如意輪観音の夢のお告げにより五重塔を建立し、仏舎利を納めて法観寺と号したといわれるが....飛鳥時代、この地に住んでいた高麗系渡来人豪族・八坂氏の氏寺として創建(天武天皇七年頃)されたというのが有力らしい。
その後、何度か焼失したがその都度再建され、今に残る五重塔は室町時代の永享十二(1440)年に足利義教により再興されたもので、応仁の乱(1467~1477年)の戦火にも耐えた。 また、高さ約46メートルで純和様・本瓦葺の塔の初層内部には、大日如来像を中心とする五智如来像が東西南北それぞれを向いて鎮座している。

石畳の緩やかな坂から眺めた空高く聳える五重塔「八坂の塔」、その様は古い町並みと相まって美しく、まさに古都・京都のシンボル的な存在感がある。
坂を上りきると塀というよりも木製の柵に囲まれたような法観寺に着き、塀越しに眺める五重塔の迫力に圧倒される。 境内に入る。 狭くこじんまりとした境内には、五重塔、太子堂そして薬師堂の3つの堂宇しかないが歴史を感じさせ、特に五重塔は重量感のある堂々たる姿で、釘一切使わない軒周りの見事な組物、そして、揺れを分散させる耐震構造は当時の建築技術の高さを示していて改めて感心させられた。 また、境内東奥には、源義経軍に敗れて近江栗津で敗死した木曾義仲の首塚がある。

石畳の緩やかな坂道の先にある五重塔(八坂の塔)

法観寺の入口
  
五重塔(八坂の塔)....永享12年(1440)に足利義教が再興した純和様・本瓦葺の塔

五重塔の初層内部には本尊である五智如来像が鎮座
 
初層内部には本尊である五智如来像(五大如来ともいう)が鎮座
  
中心に大日如来像、北方に釈迦、東方に阿閦、南方に宝生そして西方には阿弥陀の各如来像が....

生き生きとした極彩色の壁画

境内の左から五重塔、太子堂(中)そして薬師堂(右)
 
太子堂....江戸時代の寛文三年(1663)に建立、聖徳太子の3歳と16歳の像が....
 
薬師堂...太子堂と同時期建立、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩、夢見地蔵更に十二神将像を安置
 
八坂稲荷尊天と明神鳥居                       八坂稲荷大明神

境内にある木曾義仲の首塚と八坂の墓(光孝天皇の外祖母・藤原数子の墓)
 
八坂稲荷大明神前に「法華塔」が立つ                「法華塔」

境内の隅に鎮座する石仏群
  
宝篋印塔             五重塔は純和様・本瓦葺で高さ約46m
   
礎石(仏舎利)から相輪(釈迦の墓)の頂上までの中心を貫く「心柱」で重心を....
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