何気ない風景とひとり言

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西宮神社の大練塀

2024年04月11日 | 最古・唯一などの遺構

【兵庫・西宮市】国内に現存する最古・最大規模の練塀。
創建年代不明(平安時代後期には既に鎮座)の西宮神社の境内地を取り囲む築地塀のうち、表大門(赤門・重要文化財)がある東面と南門がある南面とに築かれている全長247メートルの練塀で、「大練塀」と呼ばれ、国の重要文化財に指定されている。 大練塀は室町時代初期(約650年前)の造営と推定されている。 西宮神社の練米は、名古屋・熱田神宮の「信長塀」と京都・三十三間堂の「太閤塀」(いずれも重要文化財)と共に日本三大練塀の一つに数えられている。 なお、西宮神社は全国に約3,500社ある「蛭子(えびす)神社」の総本社(えびす宮総本社)で、地元では「西宮のえべっさん」と呼ばれる。

★えべっさん筋に面して鮮やかな朱塗りの表大門が建ち、門両側に薄茶色の堅牢な練塀が延びている。 練塀は広大な境内の東面の南半分と南面全体に247メートルにわたって設けられている。 桃山建築の遺構を残した風格ある佇まいの赤門と呼ばれる表大門をくぐり、境内から赤門付近の練塀を眺める。 見ると約4メートル毎に縦筋が入っていて、4メートル単位の築地を連ねて構築されていることがよくわかる。 手入れが行き届いた境内の参道を通り、練塀を繰り抜いたように設けられた南門に向かう。いったん南門をでて、門前に立って東西に延びる練塀を眺める....まさに歴史を感じさせる古色蒼然たる佇まいだ。

△東面で建つ赤門と呼ばれる表大門(重文)の両側に連なる練塀....表大門は安土桃山時代末期の慶長九年(1604)、豊臣秀頼による再建

△表大門の門前から見た東面南側の練塀....「大練塀」と呼ばれ、室町時代初期(約650年前)の造営と推定されている

△境内側から眺めた切妻造本瓦葺で朱塗りの表大門

△東面南側の境内側の練塀

△境内側から見た南側の練塀....練塀は平均長さ約4メートル単位の築地塀を63連ねたもの

△本瓦葺屋根の練塀の中に設けられた門....南面側にあったと思うが境内図等で位置や門名は確認できず

△門前から見た境外南面の東側の練塀

△門前から見た境外南面の西側の練塀
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