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認められたい!

2010-11-25 15:20:30 | 日記
先日、「パワーゲーム」について書いたところ(11月21日投稿)、

「パワーゲームに陥る原因は何ですか?」

というご質問をいただきました。

もちろん、原因は一つではなく、個々、微妙に違うかもしれません。

ここでは、その中の一つを取り上げてみます。

自分の力を誇示したい、勝ちたい
といった気持ちの奥には、「認められたい」という欲求が潜んでいます。

例えば、夫婦間で繰り広げられるパワーゲームだったら、

「夫(妻)の至らなさを、私が頑張って支えている。」

「私のお陰で、家庭は成り立っている。」

と相手に「負け」を認めさせたいということより、

むしろ、相手に、「あなたは、なかなか優れている。」
        「そんなあなたに感謝している。」

と、自分の存在価値を分かってほしい、という気持ちのほうが、
強いのではないかと思います。

だから、時々、相談者に言います。

「ご主人(奥様)に、一度、
『あなた(きみ)のお陰。ありがとう。』と言ってみてください。」と。

その言葉を発した時、パワーゲームは、ゲームセットになります。
なぜなら、ゲームから降りた相手とゲームを続けられなくなる
からです。
さらに、自分の存在を認めてくれたことで、
もう、ゲームを続ける必要がなくなるからです。

そして、面白いのは、

「認めてほしい」相手は、必ずしも、
ゲームの相手に限ったことではない、ということ。

もしかしたら、自分の親かもしれません。
あるいは、特定の誰か?不特定多数の世間?

人は、「認められたい」存在です。

人は、一人では何もできない赤ちゃんの時、
一番身近な人(親)に存在を認められないと
生きてはいけません。

赤ちゃんの泣き声が大きいのも、
「私はここにいますよ。」
と、存在をアピールしなければいけないからです。

存在を無視されることは、死を意味します。

そして、やがて、優れていると、
より目をかけてもらえることも、知るのです。
劣っていると、否定されてしまうことも。


だから、大人になっても、私たちの心の中には、
存在無視や存在軽視の恐れが残ってしまうのでしょう。

特に、親から、認められなかった人は、
世間的にどんなに優れていても、
成功者であっても、
自己評価が低く、幸せな気分を得られないこともあります。

相談者や私の周囲にも、
そのことで、苦しんでいる方がたくさんいます。

もし、ご自分の中に、そのような傾向を感じたら、

ご自分に尋ねてみてください。

「私は、いちばん、誰に認められたいのだろうか?」

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