耳をすませば~ ♪

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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

移動時間は感動の時間、涙の時間

2010-12-13 17:27:52 | 日記
知人に勧められて
星野道夫さんの本を読んでいます。

星野道夫氏は、
アラスカの森や海、空の壮大な大自然を撮り続け、
1996年、取材先のカムチャッカ半島で、
ヒグマに襲われ亡くなった写真家です。

美しく迫力に満ちた写真と
心に染み入るような、透明で繊細な文章の
そのどちらも満喫できる
『森と氷河と鯨』(世界文化社)や
『オーロラの彼方へ』(PHP文庫)も素晴らしいし、

写真はないけど
『旅する木』(文春文庫)も、出会ってよかった!と思う本。

電車での移動時間が、私の貴重な読書タイムですが、
今、その時間は、
感動の時間、涙の時間になってしまっています。

かつて、
キューブラ・ロスの『人生は廻る輪のように』(角川文庫)
を電車の中で読み、
やはり、読む度に心ふるえ、
熱い涙が後から後からこぼれ落ちてくるので、
周りの人から、奇異な目で見られたことを思い出します。

そう、今回も、あの時のような感動いっぱいの
幸せな移動時間を楽しんでいます。


今週末に開くセミナーで、
ぜひ、彼の著書も紹介したいなー、と思っています。

今回のセミナーでは、
お一人お一人に、今年一年のふりかえりをしていただく予定です。

それぞれが、真摯にがんばって生きた
この一年というかけがえのない日々を、
ただ、「今年の夏は超暑かったね。」
の一言で終わらせてほしくありません。

ワークシートの質問に答えながら、
その一瞬一瞬をどのように感じ、
どのように生きてきたか、を思い出し、
自分が刻んできた貴重な『とき』を
ふりかえっていただこう、と思っています。

ふりかえってみた自分の心の声に
耳をすましていただこう、と思っています。

いいことだけではなかったかもしれません。
悲しい経験をしたこともあったかもしれません。
失敗ばかりで挫折を感じた一年であったかもしれません。


星野道夫さんは、
そんな私たちに、次のように語りかけます。

「結果が、最初の思惑通りにならなくても、
 そこで過ごした時間は確実に存在する。
 そして最後に意味をもつのは、
 結果ではなく、
 過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。」
         "(「オーロラの彼方へ」より)


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