対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

青いものをつまんでみると、

2019-10-31 | 日記
居間の隅に青いものが落ちていた。乾燥したホウレン草のおひたしだと思った。どうしてこんなところに落ちているのだ?と思いながら、捨てようと思い指でつまんだ。確かめようと近づけてみた。緑の背中が目に飛び込んできた。青く見えたのは、緑色のカメムシ(ツヤアオカメムシ)の背中だった。左手の親指と人差指と中指でカメムシの脚のところだけをつまんでいた。
 カメムシはじっとしていた。危険を感じなかったのだろう、臭いはなかった。わたしの方も落ち着いていた。意外には思ったが、慌てることなく、つまんだまま外に出て、庭に捨てた。指を嗅いでみると、かすかに臭いがした。脚の臭いだろう。薬用ハンドソープで洗った。

カメムシは秋になると越冬のため、日当たりのよい場所に移動するのだという。たしかに戸を開け放していた時間があったと思う。