よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

一次産業へ太陽光発電/九州の話題・情報

2011-12-09 06:42:08 | その他

太陽光発電を農漁業施設に活用

ビニールハウスや養殖場のイカダで実証実験

 熊本県に工場(熊本県南関町)がある富士電機が生産している「薄膜アモルファスシリコン系」と呼ばれる極薄太陽電池を使い、第一次産業分野で実証実験を開始する。との報道がなされた。

太陽光発電利用の拡大へ向け、九州の自治体と協業で、富士電機の独自の極薄太陽電池をビニールハウスや養殖場のいかだなどに設置し、発電した電力を温室や養殖用設備に使う実証実験を開始するとのこと。九州は太陽光発電の世帯当たり普及率が全国で最も高いが、今後は農業や漁業向けでの普及拡大へ向けた新たな用途につながるか、結果が気になる試みではないだろうか。

富士電機が自治体に提供する独自の極薄太陽電池は、厚さ約1ミリメートルで自由に曲げられ軽いのが特徴で、樹脂で覆ったフィルム状製品として、ビニールハウスの側面などに固定して利用するという。住宅用のイメージからすると、考えられないものだ。

 佐賀県は2012年度から、極薄太陽電池を張り付けたビニールハウスや除草シートの実証実験を農業試験研究センター(佐賀市)で始め、熊本県宇城市と熊本市では先行して10月、ビニールハウス計16棟に計5キロワットの極薄太陽電池を設置して実験をはじめているという。

 熊本県水俣市は来年2月をめどに、水俣湾のかき養殖場に計900ワットの極薄太陽電池を導入。又、パワーバンクシステム(同県八代市)が、太陽電池を塩や水に強い封止材で覆う加工を施したうえで、養殖いかだ2台に設置し、かきに酸素を供給する装置や、水温などの養殖データを取得する機器に電力を利用するとのこと。

 この自治体の新たな事業展開は、成功すると、導入費用の問題はあるが、一次産業への普及が加速するきっかけになるのではないだろうか。いずれにしても、この実験の結果が待たれる。

             

               富士電機極薄太陽電池

かごしま暮らしネット hpp//www.kagoshima-kurashinet/  

かごしま企業家交流協会 hpp//www.kagoshima-kigyouka.com/