鹿児島県の人口170万人台、昨年の国勢調査結果(速報値)
5年で約5万人減少、戦後最少となる。
昨年の国勢調査時から心配されていた鹿児島県の人口がかろうじて170万台を維持したものの、戦後最少となる170万6,428人であることがわかった。前回の05年の調査では、175万3,179人に比べて、4万6,751人減少したことになる。年約1万人弱ペースでの減少が続いていることになる。県内43市町村のうち、人口が増えたのは鹿児島市1,573人、霧島市203人、龍郷町80人のみであった。また、10万人台だった薩摩川内市が99,558人となってしまった。
これまでの鹿児島県の人口は、国勢調査結果からみると、1955年の204万4,112人が最高となっている。その後日本の高度経済成長と合わせて、都市部への人口流失が続き、75年の172万3,902人が戦後最終の人口であった。
その後、75年172万3,902人、80年178万4,623人、85年181万9,270人と増加後、再び減少傾向になっており、昨年の国勢調査では、170万人を割り込むのではと心配されていた。日本の人口減少も始まっており、県の人口が減少するのは、県の活力にも影響することなので、とても危惧される。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、10年の鹿児島県の人口は、170万8,000人、35年には138万9,000人と推計している。かなりのスピードでの減少予測だ。
私は、これまで人口流失防止と、少子化対策が本格的に打ち出すべきという主張を行ってきており、そのために微力ながらUIターンや企業誘致対策に取り組んできているが、今後は、まさに県と県内市町村等とが一体化した施策が求められていると思う。
かごしま企業家交流協会
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